億の近道増刊みんなの運用会議 2019/09/19

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投資情報メールマガジン億の近道増刊 ☆ 第46回 〜みんなの運用会議〜

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◆かぶざんまい!! 10皿目
『うっせぇー黙れ!テメェのアドバイスなんか聞いちゃいねぇ!』 by相川伸夫
 https://double-growth.com/kabuzanmai-10/

◆かぶざんまい!! 11皿目
『企業分析のやり方その0 投機と投資の違い』 by相川伸夫
 https://double-growth.com/kabuzanmai-11/

4975 JCU−成長が止まらないめっき−
     byグロース銘柄発掘隊 仲野アナリスト
 https://double-growth.com/4975jcu/


8035 東京エレクトロン −タイミングを見定める−
     by yamamoto/usa
 https://double-growth.com/tel_8035/


ファミリーヒストリーを書こう! 我が家の170年
     by yamamoto
 https://double-growth.com/family_history_yamamoto/


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◆かぶざんまい!! 10皿目
『うっせぇー黙れ!テメェのアドバイスなんか聞いちゃいねぇ!』 by相川伸夫


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10皿目『うっせぇー黙れ!テメェのアドバイスなんか聞いちゃいねぇ!』


すっごいスパイシーなタイトル来たね〜(笑)
今回の記事の主題はちぃとばかし過激!かもしれませんw
これまで皆さんは色々な方からあらゆる『アドバイス』をしてもらってきたこ
とでしょう。

服装
言葉遣い
人との接し方
食べ方
人生の考え方
計算式や問題の解き方
常識やマナー
恋愛における異性からの指摘全般
金銭感覚について
健康に関して
投資手法にかんして

書き始めるとキリが無いですね!

実のところ…
人間って生き物は他人からのアドバイスなんて右から左で聞いちゃいないって
気付いていますか?

これまでの人生を思い返してください。

「走ったら危ないよ」⇒転んでケガ
「授業は集中しようね」⇒テストで赤点
「人に迷惑掛けたらいけないよ」⇒補導や生徒指導
「年上には敬語を使おうね」⇒先輩にタメ口利いて呼び出し
「消費者金融で借りたらだめだよ」⇒軽い気持ちで自己破産
「集中投資は危ないよ」⇒集中投資して大ダメージ

程度の差こそあれ、自分の身に当てはまることがあるのではないでしょうか?
元来人間という生き物は自らの経験を最重視します。
従って、アドバイスをされても聞く気が無いから生返事です。

ではどうしたらいいでしょうか?

一番手っ取り早いのは『痛い目をみる』ことなのは言うまでもありません(笑)
私も数々の痛い目をみて、身体で体得していくという青魔法ラーニングメソッ
ドを確立するに至りました

できれば『痛い目』には遭いたくないですよね。
かといって、どんなに「株式投資をした方が良いよ!」って言ったり
「企業分析が大事なんだよ!」
ってアドバイスしても世界は変わらないのです!
残念ながら!!いや、マジで……

こんなにも【貯蓄より投資】ってお国がアドバイスしても、
優遇しても何も変わらないのよ!
多くの人は投資の話も聞いちゃくれないし、

金融商品に関しては資料すらもスグにゴミ箱に直行する
いったいなぜなのか??

もう一度言います
アドバイスを聞く気が無いからです。

しかし、これは本人が悪いわけではありません。
私もあなたも程度の差こそあれ、基本的にこのように出来ているのです。
それでは本日の議題はこちら


完全版はこちら
https://double-growth.com/kabuzanmai-10/


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◆かぶざんまい!! 11皿目
『企業分析のやり方その0 投機と投資の違い』 by相川伸夫


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11皿目『企業分析のやり方その0 投機と投資の違い』


投機においては企業分析なんて要りません。決算書の中身を見る努力も
正直そんなに重要ではないでしょう(投機手法にもよりますが…)

しかし、こと投資において、企業分析をしていないのは普段着のまま
準備無く山登りに行くような愚かな行為です!

【投機と投資】についての定義が曖昧だと、この後の企業分析の主旨が
正しく伝わらないかもしれません。

そういうことで今日の議題はこちら!

Q、あなたがしているのはこの【投機】ですか?
それともこちらの【投資】ですか?

この先を読み進める前に、あなたが日頃している株式投資は投機になるのか?
はたまた投資であるのか?

『私がしているのは投機or投資である!または投機&投資だ!』と自身を
行動を振り返った後、続きに進んでほしいです<m(__)m>

投機=短期的なキャピタルゲインを求めること
繰り返しになりますが私は投機出身の個人投資家です。
更なるレベルアップを求めるにあたり、リンクスリサーチ以上に
素晴らしい環境は無いと感じたのと、『個人投資家の力になりたい』
という理念に共感して入社しました。

今は企業訪問、記事の執筆、株の学校でのサブ講師等をさせて頂きながら
レベル99を目指して活動しています。

投機の手法にも種類は色々ありますが、つまるところ
『株価が上がるネタとタイミングを見極めるのが投機』になります

上方修正狙い
株主優待IR狙い
材料IR(特許、新薬、新開発、新発売等)
資金の流れ(テーマの移り変わりや権利日、SQ、セクター動向等)
テレビの報道や連想買い
テクニカル的に短期リバや上抜け狙い
(悪材料でのS安からのリバや上値ブレイク狙い)

↑投機で一番重要なことは株価が上がるタイミング(機会)にいかにピンポイ
ントで資金を投下できるか?
どんな会社なのか?何をしているか?なんてのは投機においては1mmも重要
ではありません。
上がるかどうか?それはいつなのか??これをいろんな視点で思考し、試すの
が投機での成功の近道でしょう。

また非常に残念ながら、個人投資家のほとんどが実は投機家なのです。
個人投資家の大多数の方は、『これこそが投資だ』と勘違いをしているのは非
常に残念なことです。

『個人のほとんどが投機家だ!』言う根拠はマネー雑誌やTwitter、
掲示板の投稿を見ていれば説明する必要もないかと思います。


完全版はこちら
https://double-growth.com/kabuzanmai-11/


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4975 JCU−成長が止まらないめっき−byグロース銘柄発掘隊 仲野アナリスト

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[会社概要]

 同社の歴史は昭和43年4月に表面処理薬品及び装置の製造・販売を目的と
して荏原ユージライト株式会社が設立されたことから始まる。
平成12年から現在の主力商品の1つであるビアフィリング薬品の製造販売を
始め、平成15年のMBOを経て平成17年12月に東証二部に上場を果たし
た。
同社は主に「めっき」を活用した表面処理薬品や表面処理装置を提供する表面
処理技術の総合メーカーである。「めっき」の中でも得意としている分野は世
界シェア約70%のスマートフォンやタブレット端末に使用されているプリン
ト配線板用の「めっき薬品」と、国内シェア約65%の自動車向けめっき薬品
である。販売先はスマートフォン・タブレットメーカー、自動車メーカーであ
る。直近2、3年に関してはiPhoneの製造台数の減少や自動車の生産台
数の減少から業績が下がることが予想されるが、将来的には第五世代通信シス
テム向けのスマートフォンやタブレットが販売されることから需要が大きく減
少することはないと考えられるため長期的な成長は期待できる。


[成長ドライバー]

 同社の成長を牽引するのは主にスマホや自動車に利用されるめっき薬品の需
要である。

◆銅めっきと自動車向けのめっき薬品が強み

 めっき業界には多くの企業が存在しているがめっきの種類が多くあるため棲
 み分けができている。めっきの種類に関しては
 1.金めっき(コネクタや電子機器に使用)
 2.銀めっき(電子機器などに使用)
 3.銅めっき(プリント配線板など)
 4.すずめっき(電子部品など)
 5.ニッケルめっき(ほぼすべてに使用される)
 6.クロムめっき(バルブや軸受)
 7.亜鉛めっき(大型施設のサビ対策)
 などがあり、同社が強みをもっているのは3.の銅めっきの中のプリント配
 線板の製造工程の1つであるビアフィリング工程で使用される硫酸銅めっき
 と自動車向けのメッキ薬品の2つの領域だ。

★ビアフィリング工程で使用される硫酸銅めっきに関して

 同社の主力製品の1つはビアフィリング工程で使われる「硫酸銅めっき薬品」
 だ。昨今スマートフォンを代表されるように電子機器の小型化、高性能化に
 伴い電子基板の多層化が進んだ。
 ビアフィリング工程とは、この多層化した電子基板を通電させるために、多
 層化した基盤の接続部分に対してビア(穴)をめっき薬品でフィリング(充
 填)するものである。

 ・世界シェアの約70%を占め、技術レベルも高い

 競合に関しては上村工業、日本高純度化学、メックなどがあるがビアフィリ
 ング工程においてはトップシェアの約70%をもっており競合他社がシェア
 を奪うことは難しい状況である。シェアが高いことや、現在の営業利益率が
 30.1%と上場している3,000銘柄以上のうち上位100銘柄に入っ
 てることなどからも技術力が高いことがわかる。具体的な技術としては、同
 社は2009年に従来の工法で必要であっためっきを糊塗した後にふたをし
 エッチングを行うという工程を不要にする技術を開発した。これにより、熱
 伝導率が50倍から80倍、体積抵抗率も1/4から1/8と大幅に改善さ
 れました。
 さらには、ふためっきが必要でなくなったことにより設備スペースの削減と
 製造コストの削減、またエッチングがなくなることにより研磨工程が不要に
 なり時間短縮、歩留まりの工場などの大きな利点が生まれた。加えて201
 1年には表層膜厚を約30%削減できる新商品「CU−BRITE VL」
 を開発し、めっき時間が削減されたことにより生産性が向上し、低コスト化
 が図れるようになった。この二つの技術ができたことと2011年度以降ス
 マートフォンの需要が増えたこともあり、大きく売上が向上し成長したので
 ある。

 ・将来的には他のウェアラブル端末にも使用される可能性がある

 現在はスマートフォンなどの電子部品に同社のめっき薬品が使用されている
 が、フレキシブル基盤の業界にも進出できる可能性がある。まだここの分野
 に関してはシェアも高くはなく、現在同社は実績を作るために業務展開をし
 ている段階であるものの、フレキシブル基盤はVRやARなど今後成長が期
 待されるウェアラブル端末に使用されている基盤であるため、今後の同社の
 展開には大きな期待がもてる。

★自動車向けめっき薬品に関して

 主力製品のもう1つは自動車向けのめっき薬品の販売で、国内シェア約65
 %を誇る。
 高級車向けに使用されており、車のエンブレムやフロントグリル、ブランド
 ロゴなどにめっき薬品を使用することにより高級感を演出している。

 ・アメリカの大手自動車会社向け進出のため、ヨーロッパ進出

 同社は現在アメリカで自動車向けのめっき薬品の販売を行なっているが、販
 売先はほとんどが日系企業となっている。日系企業ばかりになっている原因
 はアメリカなどの大手企業はアジア、アメリカ、ヨーロッパの3か所に事業
 所がないとBig3と呼ばれる認定がない会社では採用されないためである。
 同社はBig3の認定をとることと、ヨーロッパにおける車の環境規制にい
 ち早く対応できるようにするためにヨーロッパに進出しようとしている。
 今後Big3の認定がとれれば海外の有名な企業が同社のめっき薬品を使用
 することにより大きな売上増も期待できる。


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8035 東京エレクトロン −タイミングを見定める−
     by yamamoto/usa


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[買い場はいつか]

世界的な半導体製造装置メーカーである東京エレクトロン。
東京エレクトロンをはじめとする半導体製造装置関連の株価がさえません。
今回は、株価の反転のタイミングについて考えてみたいと思います。

東京エレクトロンの株価動向ですが、長期では株価が切り上がっています。
2014年に5000円程度でしたが、2017年末には20000円を超え
ました。
背景は、半導体の「スーパーサイクル」でした。
5年連続の増収(2014/3−2018/3)を達成し、楽観論が広がった
のです。
スーパーサイクルとは半導体業界の景気循環(シリコンサイクル)が平準化さ
れて、業績拡大が長期化する現象です。
半導体は、自動車やスマートフォンやサーバーなどに多く使われますが、今後
はセンサーを多用するIoT分野や医療、家電、ロボットなどに使用量が拡大
していきます。
半導体の実需の見通しは明るいのです。

ところが、この1年で株価が半値の11000円台になってしまいました
(2019年1月時点)。
この急激な下落は、米中の貿易摩擦にともなう世界景気の悪化懸念、米中の自
動車販売の不振、スマートフォンの普及の一巡などの要因があります。
さらに大きな要因は、中国の技術大国化を阻止しようと目論む米国政府の圧力
です。
半導体製造装置大手に「中国には半導体製造装置を売るな」という圧力です。
半導体製造装置の内作化を進める中国ですが、一朝一夕にはいきません。
東京エレクトロンに代表される大手装置メーカーの協力なくして、中国は半導
体が作れません。
それこそが米国政府の狙いなのですから、半導体を巡る国家間の争いは長期化
するでしょう。
つまり、足元、半導体の設備投資動向は視界不良に陥っているのです。
残念ながら、半導体セクターは「底が見えない」というのが短期的な見方でし
ょう。

しかし、前述の通り、長期的には、サーバー向け記憶媒体ハードディスクから
の半導体SSDへの置き換え、IoT/AI化、あるいは電気自動車や自動運
転などの普及で半導体需要は強まるはずです。
こうした社会の長期のトレンドを見たとき、政治的な摩擦を実需が乗り越える
時期が1−2年内に到来すると考えています。


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ファミリーヒストリーを書こう! 我が家の170年
       by yamamoto


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[はじめに]

170年という年月は長いのか短いのか。
わたしにはわからない。
137億年という宇宙のスケールからすれば、人間の一生は一瞬である。

一方、一瞬にすぎないわたしたちの命のはかなさの中で、わたしたちは、幸運
にも同じ時代を生きている人々との連携を大事にしているだろうか。
身近な同僚を大切にしているだろうか。
この生きにくい世の中でお互いに助け合っているだろうか。
ほんの一瞬の命しか持たない者同士、尊敬しあい、励ましあい、分かち合って
いるだろうか。

今回は、わたしの高祖父、曽祖父、祖父、父、そして息子たちのことを時系列
に記す。

わたしたちが、ここに存在するのは、例外なく、わたしたちの祖先が、懸命に
儚い命をつないできたからである。

我が祖父、鹿十朗は、1964年、わたしが1才のときに死んだ。
わたしは彼と話した記憶はない。


[私が生まれてすぐに祖父、鹿十郎は病死した]

鹿十郎は孤児であったし、中学校にも行けなかったし、苦労人であった。
祖父、鹿十朗に「山本家のその後」を知ってもらいたいという気持ちで書いた。

だが、一般の読者にも、興味が持てるようにも書いた。
長期の投資を考える上でも何らかのヒントがあるようにと考えて。
今という時代のことを理解するために、過去の時代との違いを書いた。

時代の流れを感じていただいた上で、将来のこどもたちのために、今、わたし
たちは、なにができるのか、わたしたちは、なにをすべきなのか。
そんなことを考えるきっかけになってくれれば幸いだ。

(天国のおじいちゃん、おばあちゃんへ。
わたしたちは元気に暮らしています。
あなたたちが精一杯生きたように、
わたしたちも精一杯生きていこうと思っています。)


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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び
調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。
万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発
行者は一切の責任を負いません。)


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 プロフィール 山本 潤

NPO法人イノベーターズ・フォーラム理事。
メルマガ「億の近道」執筆17年間継続。
株式投資で勝率8割の外資系投資顧問の元日本株式ファンドマネジャー。

1997−2003年年金運用の時代は1000億円の運用でフランク・ラッ
セル社調べ上位1%の成績を達成しました。
その後、2004年から2017年5月までの14年間、日本株ロング・ショ
ート戦略ファンドマネジャー。
1997年−2017年ライフタイムの日本株投資成績はロングのフル投資換
算でTOPIXを400%を大きく上回る成績を残しました。

コロンビア大学大学院修了。
法哲学・電気工学・数学の3つの修士号を持っています。


 プロフィール 矢野 光(やの ひかる)

イギリスの独立系資産運用会社ニュースミス投資顧問、
フランスの最大手資産運用会社アムンディアセットマネジメントにて、
企業年金を預かる運用部門のアナリストとして従事してきた。
小売サービス、食品トイレタリー、ネット、不動産、金融と内需系企業の分析
を得意とし、銘柄選択でパフォーマンスを支えてきた。
格差社会が広がる昨今、機関投資家として莫大な資産の運用でさらなる格差を
広げるよりも、経験を生かして、ダイレクトに資産形成が必要な個人投資家に
向き合い、役に立ちたいと思うに至る。
早稲田大学法学部卒。社団法人日本証券アナリスト協会会員。


 プロフィール 古瀬 雄明 (ふるせ たかあき)

カリフォルニア州立大学経営大学院ファイナンス専攻MBA。
IR支援会社などで企業のIR活動のサポートに従事したが、技術者として
金融に関わるべく、2014年にキャリアチェンジを思い立ち渡米。
ニューヨークのDevBootcampでプログラミングを学ぶ。
Webエンジニア。
2017年に山本潤とPyconJPに参加。データ収集と分析を担当。
現在、個人投資家が株式投資に活かせるデータ収集、分析のツールを日々
開発中。
また、個人投資家のスキルアップを手助けするため、Python入門講座を
企画。講師としてカリキュラムの立案から運営まで行う。
参入障壁に守られた中小型の割安銘柄が好き。


 プロフィール 相川 伸夫(あいかわ のぶお)

大手自動車会社で勤務しつつ、兼業投資家として『億の近道』にて、2016
年末から個別企業に関しての取材記事を執筆。
大変優れた技術やスキームを持っているのに市場から注目されない企業がある
のは、誰もライトを当てていないからだと考えている。
そこにライトを当てるべく2018年春に退職し、リンクスリサーチにて
客員アナリストとしての活動を開始。
技術・塑性加工に関して元エンジニアとしての目利きを活かした投資手法によ
り卓越したパフォーマンスを達成。
学生時代、吹奏楽の全国大会では銀賞受賞、技能五輪全国大会では入賞実績有
り。
今こそ個人投資家の時代。
企業分析をし、野心ある優良企業を応援しましょう!!


 プロフィール 安田 清十郎(やすだ せいじゅうろう)

早稲田大学社会科学部卒業。
新卒で大手銀行に入社後、ベンチャーキャピタル子会社に出向。
法律系士業事務所を約8年経営した後、専業投資家に転身。
専業投資家として投資を実践しつつ、慶應義塾大学経済学部を卒業。
かつてはインデックス投資、高配当株投資を主体としていたが、現在は成長株
投資を主体としている。
これまでに蓄えたビジネスモデル、経営者、会計および企業法務に関する知見
を総動員して、安定的に年率20%程度の成長を継続する割安企業を発掘して
いく。


 プロフィール 黒木 智(くろき さとし)

事業会社での資金調達、格付機関対応、アニュアルレポート作成などの財務関
連業務に従事。また、アメリカでのプロジェクトファイナンス業務の経験もあ
る。
個人投資家として2004年から投資を開始、小売業、サービス業を中心とし
た日常生活に密接した業界を得意とする。有価証券報告書などの開示資料の読
み込みとともに、経営者、IR担当との対話を繰り返すことで、その企業の強
みは何か、ビジネスモデルの強みは何かを掘り下げて分析することに力を入れ
ている。
2018年からリンクスリサーチの客員アナリストとして活動を開始。
趣味は将棋、アマチュア三段。投資にも「大局観」をもって投資に臨みたい。
社団法人日本証券アナリスト協会会員。


 プロフィール 小野 和彦(おの かずひこ)

日興証券(現SMBC日興証券)でシステム開発に従事。
東洋証券でアナリスト→イギリスの独立系資産運用会社ニュースミス投資顧問
にてアナリスト、トレーダーに従事。
運用の世界で金融による社会貢献の可能性を模索してきたが、どうもこの世界
には存在しないらしいと気づく。
”個人が理想の社会を目指して投資することが理想社会を実現する”という
基本理念に立ち返り、新たなスタートを切ることに。
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科MBA。


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みんなの運用会議は第一木曜日と第三木曜日に億の近道の増刊号として発行
されています。


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編集者:億の近道発行プロジェクト
    株式会社リンクスリサーチ
発行者:NPO法人イノベーターズ・フォーラム
 email:okuchika.mail@gmail.com
 http://okuchika.net/
このメールマガジンの無断転載・引用を禁じます。


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JUGEMテーマ:株・投資




年金作り その3




 ボルトン補佐官の退任により米政権の方策に軌道修正が出てくれば、少なくとも1ヵ月間程度はリスクオンの展開も考えられます。これでダメなら、やはり間抜け大統領の場当たり政策の拙さが再確認されるのでしょう。


 それにしても火曜日までの10連騰には驚きました。幾ら強気相場でも多少は休憩が入らなければ息切れが心配になります。
 8月26日の安値から計算すると、日経平均は火曜日までの15営業日で約1,740円(率にして8.59%)も値上がりしました。本日も(AM中時点で)上げていますが、22,000円台は5月第一週以来です。

 米国でも相場動向に変化がみられますが、上がり方のスピードから見て、日本株の保有が少なかった投資家の買いとともに、先週金曜日のメジャーSQでのポジション調整も含めて短期のファンドによる買い戻しが多いと感じます。

 今日は指数銘柄が優先して買われているようですが、22,000円に乗せてからは少しポジションを減らしています。今は中央銀行への緩和期待以外にはこれと言った材料も思いつきませんし、転ばぬ先の杖と言うことで(^^)。


 さて、前回「投資の基本は成長する市場、または成長すると思われる対象に投資すること」と書きましたが、もう一点、気になることを書いてみます。

 私の師匠の一人が仰っていたことを、そのままに書いてみようかと思います。


 「誰もが利回りと言う概念を軽んじている。それ故に、値上がりしているマンションを7,000万円や8、000万円と言うもの凄い額で買おうとしているが、そのお金を投資に廻して数%の金利で複利運用する必要性を見落としている。」

 「仮に大きなリスクを取って7%で運用できれば10年で倍になるし、20年で4倍にもなる。10年なんてあっという間に過ぎてしまう。」

 「もちろん、リスクを取らなければお金は増えない。」

 「ところが、彼らは増やす投資では無く、大きなリスクを取って(無理な借金をして)まで高額なマンションを買って一生金利を払い続けようとする。それより、しばらく我慢して運用し、お金が増えてから安くなったマンションを買えばいい。」

 「ちゃんと計算出来る人なら複利効果の凄さを理解できるはず。収益を生まないどころか逆の複利効果(借金)で苦しむようではお金は増えない。今はもう高度成長の頃の日本とは違うのに同じことをしようとしている。」


 確かに複利効果は絶大です。
 長い視点で投資出来るなら複利効果による資産増加は不動産や株式などの値上がりを上回ることは歴史が証明しています。
 もっとも、今は世界的に成長鈍化の兆しがあり、債券の利回りが低いため高配当株式で利回りを得ると言う流れも間違いでは無いと考えます。

 日本は間も無く毎年50万人以上の人口が減る社会に突入します。
 票集めだけが目的の政治家が語るような明るい未来を信じる訳にはいきません。着実に、そして徐々に加速しながら地方の過疎化は進み、あと10年もすれば明らかに今とは違う世界が広がっていると言うことも心に留めておかねばなりません。

 そんな中で30年以上の大きなローンを組むリスクは以前にも増して大きくなっていると思います。


 夢想するだけで北方領土が返ってきたり、都合良く中国や朝鮮半島との摩擦が無くなることもありません。そして、いつ終わるのか分かりませんが、振り返ればリーマンショックから10年以上経った今は世界的に異常な金利状態にあり、何があっても可笑しくないとの前提で投資行動を考える場面では無いでしょうか?


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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JUGEMテーマ:社会の出来事



JUGEMテーマ:株・投資




億の近道2019/09/19


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投資情報メールマガジン                  2019/09/19号
              イ意 の 近 道

         −プロが導く「億」資産への近道−   週5回発行
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【ご挨拶】
 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を
したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目
指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」
の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう!

   ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★

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             −本日の目次−
      (本日の担当:街のコンサルタント&山本潤)


◆コラム「年金作り その3」:街のコンサルタント
◆コラム「億近クラシックス2004:投資アイデアの創出 その4 アイデアの
     源泉 量販店」:山本潤


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■ お知らせ ■


 億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場
を語る炎チャンネル。
 第74回「9月は配当取り」がアップされました。


第74回「9月は配当取り」
 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/so35702241
 【YouTube】https://youtu.be/sziA327lM4I

【今回登場企業】ズーム アドソル日進 Lib Work スターティアHD
        クロスフォー

 ぜひご視聴下さい。

 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5〜6分にまとめておりますので、
 ご登録頂ければ幸いです。


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◆コラム「年金作り その3」


 ボルトン補佐官の退任により米政権の方策に軌道修正が出てくれば、少なく
とも1ヵ月間程度はリスクオンの展開も考えられます。これでダメなら、やは
り間抜け大統領の場当たり政策の拙さが再確認されるのでしょう。


 それにしても火曜日までの10連騰には驚きました。幾ら強気相場でも多少
は休憩が入らなければ息切れが心配になります。
 8月26日の安値から計算すると、日経平均は火曜日までの15営業日で約
1,740円(率にして8.59%)も値上がりしました。本日も(AM中時
点で)上げていますが、22,000円台は5月第一週以来です。

 米国でも相場動向に変化がみられますが、上がり方のスピードから見て、日
本株の保有が少なかった投資家の買いとともに、先週金曜日のメジャーSQで
のポジション調整も含めて短期のファンドによる買い戻しが多いと感じます。

 今日は指数銘柄が優先して買われているようですが、22,000円に乗せ
てからは少しポジションを減らしています。今は中央銀行への緩和期待以外に
はこれと言った材料も思いつきませんし、転ばぬ先の杖と言うことで(^^)。


 さて、前回「投資の基本は成長する市場、または成長すると思われる対象に
投資すること」と書きましたが、もう一点、気になることを書いてみます。

 私の師匠の一人が仰っていたことを、そのままに書いてみようかと思います。


 「誰もが利回りと言う概念を軽んじている。それ故に、値上がりしているマ
ンションを7,000万円や8、000万円と言うもの凄い額で買おうとして
いるが、そのお金を投資に廻して数%の金利で複利運用する必要性を見落とし
ている。」

 「仮に大きなリスクを取って7%で運用できれば10年で倍になるし、20
年で4倍にもなる。10年なんてあっという間に過ぎてしまう。」

 「もちろん、リスクを取らなければお金は増えない。」

 「ところが、彼らは増やす投資では無く、大きなリスクを取って(無理な借
金をして)まで高額なマンションを買って一生金利を払い続けようとする。そ
れより、しばらく我慢して運用し、お金が増えてから安くなったマンションを
買えばいい。」

 「ちゃんと計算出来る人なら複利効果の凄さを理解できるはず。収益を生ま
ないどころか逆の複利効果(借金)で苦しむようではお金は増えない。今はも
う高度成長の頃の日本とは違うのに同じことをしようとしている。」


 確かに複利効果は絶大です。
 長い視点で投資出来るなら複利効果による資産増加は不動産や株式などの値
上がりを上回ることは歴史が証明しています。
 もっとも、今は世界的に成長鈍化の兆しがあり、債券の利回りが低いため高
配当株式で利回りを得ると言う流れも間違いでは無いと考えます。

 日本は間も無く毎年50万人以上の人口が減る社会に突入します。
 票集めだけが目的の政治家が語るような明るい未来を信じる訳にはいきませ
ん。着実に、そして徐々に加速しながら地方の過疎化は進み、あと10年もす
れば明らかに今とは違う世界が広がっていると言うことも心に留めておかねば
なりません。

 そんな中で30年以上の大きなローンを組むリスクは以前にも増して大きく
なっていると思います。


 夢想するだけで北方領土が返ってきたり、都合良く中国や朝鮮半島との摩擦
が無くなることもありません。そして、いつ終わるのか分かりませんが、振り
返ればリーマンショックから10年以上経った今は世界的に異常な金利状態に
あり、何があっても可笑しくないとの前提で投資行動を考える場面では無いで
しょうか?


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び
調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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◆コラム「億近クラシックス2004:投資アイデアの創出 その4
     アイデアの源泉 量販店」

※このコラムは、2004年1月に掲載されたものです。
 当時の経済的背景に基づいていますので、ご留意の上お読み下さい。


〜ビックカメラを覗いて思ったこと〜

 アナリストですから、量販店にはよくいきます。
 変化を見るためです。
 今日いきました。有楽町のビックカメラです。

 どの棚がどれだけ広がった。
 値段は下がっていないか。
 どのメーカーが元気になったか。

 セールストークはどう変わったか。
 などなど。

 売り場を見ても、企業の考えやマーケティングが理解できるということです。


■ブランド戦略■

 今回は、もう少し、違う視点で製品を眺めました。

 フラットパネル。ちょっと不思議だったのは、松下は、ヴィエラ、ソニーは
ベガとかいう名前をつけています。
 でも、TVのどこを見ても、松下はパナソニック、ソニーはSONYのロゴ
しかテレビ本体には印字されていません。
(ソニーは、大型の液晶やPDPには、WEGAのロゴがあるが、小型液晶に
はロゴがない)

 どうして、ベガとか、ヴィエラとかそういう名前で宣伝しているのでしょう
か?
 ベガやヴィエラという名前は必要なのでしょうか?

 ブランド戦略は、企業にとって重要です。
 特に、フラットパネルディスプレイなどは、なかなかはっきりとした違いが
消費者にわかり難いという部分があります。
 例えは悪いのですが、まったく中味が同じでも、ブランドによって価格に差
がでてしまいます。ブランド価値が重要になるわけです。
 高い値段がつけば、利益率が高くなる。だから、ブランド評価を高めること
は大事です。

 ブランド戦略は、各社によって違います。

 ソニーは、伝統的にサブ・ブランドでソニーイメージをドライブするという
戦略をとっていました。
 ソニーというブランドは、「ウォークマン」というサブ・ブランドの認知度
が上がることによって、ソニー自体の評価が高まります。
 または、プレイステイションというサブ・ブランドのヒットによって、ソニ
ーブランドの質を保っている。

 ところが、サブ・ブランドがあまりにも多すぎると、ひとつひとつのサブ・
ブランドに投入できる費用が小さくなり、何をやっているのかわからない状態
になります。

 また、いまは、グローバルに製品を同時に投入するということが当たり前に
なりつつあります。
 品種ごと、地域ごとのサブ・ブランドを構築していくのは、効率が悪いので
はないでしょうか。
 グローバルなひとつのブランドで展開するのが一番効果的です。

 たとえば、パイオニアは、パイオニアというブランドでPDPやDVDを販
売していますし、サブ・ブランドはありません。
 Pure Visionという商標はあるようですけど。
 ただ、パイオニアは、キャンペーンを今年張りますが、かなりグローバルに
統一されたコンセプトになるようです。
 結果が楽しみです。

 SAMSUNGも同様です。三星のテレビは三星です。サブブランドは見当
たりませんでした。
 この数年で、もっとも認知度と価値が向上したブランドは三星ですから、三
星のブランド戦略は、やはり見習うべきところは多いはずです。

 しかし、改めて、松下は、サブ・ブランドが多い。
 海外のナショナルをなくして、整理をしているところですが、悪い方向には
ないと思います。
 DVDレコーダーに、ディーガ(DIGA)というサブ・ブランドをつけて
います。
 世の中で、果たしてどれだけの人がDIGA(ディーガ)を知っているでし
ょうか。

 松下は海外も日本もDIGAで通しているからまだましな方です。
 ソニーのDVDレコーダー。スゴ録。このサブ・ブランドは、日本でしか通
用しません。

 ブランドを構築しようというとき、グローバルな視点に立って、ブランドイ
メージを高められるかは、製品の質にもよりますが、効果的なブランド戦略が
求められているのではないでしょうか。
 たとえば、松下は、昨年、世界同時発売という業界の常識にチャレンジして
成功しました。

 家電の世界の同時発売という荒業は、グローバル・ブランドの確立に一役買
う形になったと思います。
 製品投入までのスピードが勝負の今、ローカルなサブ・ブランドを投入する
よりも、SAMSUNGやパイオニアのように、自社のブランドをもっと効率
的にアピールする方が上手であると感じました。

 ローカルなブランドは、いい変えるなら、地域のニーズに合ったものを投入
するということでもあり、一方的に批判されるべきものではありません。
 ただ、ブランドも投資の一種ですから、投資効率の面からは、単一ブランド
戦略の方が、効率がよいのかもしれませんね、というぐらいのことです。


■まとめ■

          |    長所   |      短所
グローバルなブランド|宣伝効率的が高い |失敗したときのリスクが大きい
ローカルなブランド |地域のニーズに合う|ローカルなイメージ


■インフォシークの居酒屋でサブブランドを議論しました■

 居酒屋での議論です。返信してくださった方々、どうもありがとうございま
した。
※編集部注 掲示板居酒屋はinfoseek終了に伴い閉鎖しました。

〜ama1998さんからのお便り〜
 商品特性を分かりやすくするためのネーミングとして考えるとソニーのスゴ
録というネーミングは、分かりやすいと言えるのではないでしょうか。
 コニカの素肌美人、レナウンの通勤快足などのように、消費者向け製品の場
合、一目で商品特性がわかるものを考えるのも大事だと思います。

 また、サブブランドを立ち上げる場合は、私の印象ではメインのブランドイ
メージが強すぎるため、それとは異なるブランドで新たなイメージを築くもの
と考えています。
 ここ最近の有名なものでは、花王の場合、花王のブランドは、大衆的なイメ
ージが強すぎて、高級シャンプーには向かないので、ASCIENCEという
新しいブランドを立ち上げ成功しました。
 HPには、ブランド名が書いてありますが、CMでは、花王の文字は一切出
てきていません。
 他にも、アルマーニとかは、逆に高級すぎてイメージを潰すので、大衆的に
新たなブランドを作るといったように、外国のブランドでも、サブブランドを
使っているところは割とあります。』

〜hiroyuki21さんからのお便り〜
 サブブランドの意味は?
 全くの個人的な考え方ですけれど
 そこには企業の「逃げ」の部分とイメージ戦略の融合があると考えています。

 例えば、松下の場合、松下という名前のブランドは存在してないですよね?
家電の「ナショナル」と、AVの「パナソニック」これは二つともメインブラ
ンドなのでしょうか? それともサブブランドなのでしょうか?
 私の考えは二つとも松下のサブブランドであると思います。
 これは大事なイメージ戦略を担っている部分であるからです。

 ナショナルブランドのテレビは、あまり買いたくないですし、パナソニック
ブランドの冷蔵庫も電子レンジも買いたくないです。

 では、その次のビエラ、やディーガはどういった役割があるのか?
 そこが重要になってきます、確かに、ある意味無くてもいいのかもしれませ
ん。しかし、そこにブランド名をつける事により我々が意識する事があります。
 「何か新しい変化が起きたのだ」とそれは「進化」ではなく、「変化」が。
 言葉を言いかえれば「いろんな意味でのイノベーション」を意識するのでは
ないでしょうか?

 そして、あるサブブランドで失敗してもそのブランドを止めてしまえば失敗
は取り返しの付かない失敗にはなり得ません。
 しかし、サブブランドが無い場合、失敗は即、会社自体のイメージを損なっ
てしまうのです。
 これが「逃げ」の部分です。
 この、例が分かり易いのがアパレルのブランドではないでしょうか?
 松下やソニーのブランド戦略はブランドの分散投資でパイオニアは一つのブ
ランドへの集中投資であるわけです。
 どっちがリスクが少ないかは議論の必要が無いのではないかと思います。

〜中略〜

 今回ソニーはDVD&HDレコーダーを3種類投入しています。
 当然ブランドは3つです。
 PSX、スゴ録、コクーンこれはそれぞれ目的も性能も違うものであると。
 さらに、スゴ録は日本国内でのみの発売であるローカル製品だといっており
ました。』

 議論に参加していただいた方々、ありがとうございました。


■議論して、理解しあう■

 このような議論がネットでできるということは、ある意味、10年前は思い
もよらないことでした。
 あらためて、インターネットのすばらしさを痛感します。
 とくに、個人投資家のみなさんは、慢性的なアイデア不足と自信不足に悩ま
れていると思います。
 ネットのコミュニティーの質を、直接的なオフ会などを通して、人間的な温
かみのあるコニュニティーへと、どうやって昇華させていくのかが、今日の課
題ではないでしょうか。

 ソニーの場合は、歴史的に、トリニトロンやウォークマンというサブ・ブラ
ンドが世界を席巻した成功体験があります。
 そういう歴史も、企業のブランド戦略の一部なのかもしれません。いまでも、
ブラウン管テレビにはトリニトロンというロゴを見つけることができます。

■ブランドの差■

 ブランドが、株式投資にどういう意味があるのか。
 前々号で、デルの液晶テレビの話をしました。
 ユーザーからすれば、品質と価格の関係は、狭いものです。
 企業からすれば、品質の差を価格の差に大きく反映させたいはずです。

  企業:品質を過大評価する傾向
  消費者:品質を過小評価する傾向

 パイオニアのPDPは、韓国勢よりも高い値段がついています。
 シャープの液晶テレビは、他社よりも高い値段がついています。
 これは、品質の差が価格に反映されているよい例です。

 しかし、品質の蓄積でもあるブランドは、どうでしょうか。
 たとえば、同じコスト、同じ品質であっても、ブランドが違うことで、店頭
価格が違う場合があります。

 ローカルなブランドを投入しても、それが消費者にお得感を与えているなら
ば、価格面で有利な戦いができます。
 エプソンの「つよインク」は、日本で特に強いエプソンならではの戦略です。
 これはローカルなブランドですが、日本市場がドル箱の同社にとっては、宣
伝価値は高いのです。

 「つよインク」は、実は、染料タイプも多数あり、じつは、顔料ほど、耐久
性が強いというわけではありません。
 既存のインクに比べて、多少は強いという程度のものです。
 それを「つよインク」で統一するのは、消費者にとってはやや誤解を生みか
ねない表記です。
 しかし、現に、その戦略は短期的には成功したのです。
 そして、染料比率を徐々に下げることによって、その誤解は、解けていく。
 そういう上手なブランド戦略です。

 品質とコストが同一であれば、やはり、ブランドが重要ということになりま
す。
 よいものを投入したタイミングで、一気にキャンペーンをかける。そして、
シェアを一気に上げる。
 こういう戦略は理にかなっていると思います。

 そういう意味で、フラットパネルは、非常に、ブランド価値が重要になって
くる市場だと思います。
 なぜならば、台湾の画像処理ICをつかって、韓国のパネルをつかって、テ
レビをつくれば、誰でもフラットパネルを供給できるようになります。
 でも、ブランドの差によって、価格には差がつくはずです。

 ブランドの差が利益の差になり、キャッシュフローの差になり、シェアの差
になり、それが何回も循環するうちに、敗者と勝者に分かれていくからです。
 今年の注目は、パイオニアだと思います。このブランド戦略やグローバルキ
ャンペーンが功を奏するかどうか。見ものですね。
 案外、健闘するのではないでしょうか。2004年が終わったときに、また、
評価したいと思います。
 シャープのAQUOSもよいグローバルなサブブランドです。注目したいと
ころです。
 ソニーのベガやパナソニックのヴィエラというテレビの2強対決も今年の見
所です。


山本 潤
SLOW INVESTMENT2004
〜ゆっくり考え ゆったり投資〜

このコンテンツは、特定の銘柄を推奨するものではありません。アイデアとい
うものは、単なる思い付きの部分も多く、投資判断を導くには未成熟・不十分
・不正確なものです。ここで紹介しているようなレベルのアイデアでは、投資
の役には立ちません。内容についても、関係者との立ち話が中心なので、わた
しの取り間違いや聞き違いも含まれているかもしれません。内容の正確さを保
証するものではありません。


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