見捨てられたキャッシュリッチ銘柄

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 日本の株式市場には数多くの見捨てられたキャッシュリッチ銘柄が存在する。

 それをコツコツと拾う寡黙な投資家も存在しているが、その狙いはいずれやってくる株高への備えなのか、それとも別の視点での投資なのかは定かではない。
 株式投資には何らかの理由(主として業績の変動)による値下がりのリスクに対してそれ以上に得られるであろうリターンを求めた余剰資金でのリスクテイクという面が考えられる。


 仮に投資家自体がキャッシュリッチでしかもそれが年々増加してくるとなれば、金利のつかない資金を遊ばせることなく運用に回す必要が出てくる。
 だとすれば業績が安定している将来的に高配当利回りが確保できそうな銘柄に長期投資してリスクテイクするというのが妥当なところだろう。

 日本の株式市場や金融市場は現在極めていびつな状態だ。
 長期でお金をため込んできた冒頭にあるようなキャッシュリッチな企業への評価は価値がないとみなされている。一方でソフトバンクGのような多額の有利子負債を用いて新たなビジネスに挑戦する企業に対しての評価も実はリスクの高さからネガティブだから市場全体が委縮している状態だと言える。


 低金利どころかマイナス金利下で銀行の経営は思わしくない。
 みずほ銀行などの大手銀行はソフトバンクGのような企業の登場を待望しているのかも知れないが、銀行自体もある程度のリスクを取らないと生きていけない時代になってきた。マイナス金利の国債から少しでもリスクを取る必要がある。結果としてそれが無謀な融資となることもあるが、これまで融資の対象となってきた取引先企業がキャッシュリッチとなり、融資先の上場事業会社自体が銀行と同じ立ち位置になっているのだから致し方ない。

 株式市場では銀行及び準銀行的な存在となってきたキャッシュリッチな銘柄はいくら高配当だとは言っても不人気になっていて、相応に有利子負債を膨らませつつ事業の拡大を図ろうとする成長企業に活路を見出そうと模索しているのかも知れません。
 貸出先に困った銀行と利益の内部蓄積を図ってきた本業を持つ企業。どちらも市場での評価は低い状態ながら、徐々に何らかの動きは感じられるようになってきた。

 間違った選定かも知れないが筆者は引き続き見捨てられたキャッシュリッチ銘柄、それも4%以上の配当利回りを実施する銘柄群に活路を見出すことにしたい。


【参考:時価総額が保有現預金以下の内需系X社の場合】

 株価823円 今期予想EPS118円 PER7倍
 期末予想BPS1766円 PBR0.47倍
 一株当たり配当金33円(下期17円、年換算34円)
 来期設立50周年で記念配当実施の可能性
 配当利回り4.1% 配当性向28%(公約配当性向30%)
 今期末予想自己資本122億円 2Q末現預金88億円 無借金
 時価総額57億円(自己株79万株を除く)
 今期年間当期利益8億円
 推定浮動株95万株(7.8億円)


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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反騰の狼煙上がる




 全体相場は堅調な推移を続けているが、個別に見ると結構デコボコがある。先日まで堅調な推移を辿っていた銘柄が調整の動きを見せるなど全体と個別では異なった動きを見せるため、個人の株運用は一筋縄にはいかない。


 それでも良い株を黙って持っていれば成果は上がる・・。

 そうした信念で有望銘柄を長期保有されている方には報われる時がやってくる。億の近道でこれまでロングランで取り上げてきた有望銘柄の一つがご存知のアドソル日進(3837)。

 同社株はこれまで好業績を背景に1月の1400円割れの水準から2488円という直近高値まで7割以上上昇し、その後は2000円割れするかどうかと言う水準まで調整し、直近は全体相場の上昇の中で逆行安するという株価変動が見られた。

 そのアドソル日進が本日2200円台まで戻ってきた。

 この程度の値動きの銘柄ならほかにもあると思われるかも知れませんが同社の過去4、5年の推移を見ると右肩上がりを継続してきたことがお分かりになる筈。
 つまり長期投資で報われてきた銘柄なのだ。

 こうした銘柄ではあっても時々は調整する場面がある。今回も上げ相場のスタート水準から6割高を演じた後の調整だけに半値押しの水準まで調整しかかった訳だが、今回の調整局面が既に値幅で完了したのか後は日柄調整の完了を待つのみとなっての反転の動きなのだ。


 その同社が本日、引け後に好材料を発表した。

 提携先の米Lynx社と「宇宙・安全保障分野」での共同事業展開に関するお知らせというリリースなのだが、果たして同社株の値動きはどうなるのか。

 同社では26日に説明会を予定。そこでこの発表の内容についてはより明確になるかと思われるが本日現在はまだ不透明。とは言えリリース内容からはかなりポジティブなものとなりそう。

 億の近道でロングランで取り上げてきた同社株の時価総額は200億円を超えた水準。今期の経常利益が11億円を超えた水準での200億円の時価総額はややプレミアムがついているとの評価になるのかも知れないが今後のサイバーセキュリティ事業の展開の広がりを考えるとなおも前途には洋々たる世界が待っているようにも思われるが、皆様の評価はいかがだろうか。

 ベンチャー的な要素を残す同社の今後の株価に注目が怠れない。


(炎)


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【お知らせ】炎チャンネル第82回「億の近道20周年記念セミナー予告」をアップしました






 億の近道月曜版執筆でおなじみの炎のファンドマネージャーが、肉声で相場を語る炎チャンネル。
第82回「億の近道20周年記念セミナー予告」がアップされました。


 第82回「億の近道20周年記念セミナー予告」
 【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/so35956299
 【YouTube】https://youtu.be/EqKuftm9NMU

【今回登場企業】ナビタス アクセル ズーム バーチャレクスHD LibWork

 ぜひご視聴下さい。

 相場のサマリーや個別銘柄動向などを5〜6分にまとめておりますので、
 ご登録頂ければ幸いです。
 目下は無料番組ではありますが、価値あるコンテンツ作りに努めておりますので宜しくお願いします。


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ポートフォリオを組んで株を楽しむ

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 このところ株式相場が堅調に推移しているという状況が見られる中でどこまで続くかはともかく、少し株投資でもしてみるかと思われている皆さんもお見えかも知れません。

 そこで本日は久々に5、6銘柄で楽しめるポートフォリオを提案してみたいと思います。


 題して「2000円以下で楽しめる株式定食」

 たった2000円で株式投資ができるというのではなく単価の合計が2000円ということでお間違いなくお願いします。

 本日は2000円コースのほか1500円コース、1000円コースもメニューに入れてご提供申し上げます。
有料メルマガ、炎の投資情報では次回、3000円コース、5000円コースをご提示しますので宜しくお願いします。)


 数多くの銘柄から5、6銘柄を選んで3つのコースをご提案させて頂きますのでお楽しみ下さい。

 合計2000円〜1000円で収まる5、6銘柄の組み合わせとしては何でも良いという訳ではなく相応に厳選した5、6銘柄で構築したポートフォリオとなります。


【選定条件】

 ・株価の位置が過去と比べ低位にある中小型銘柄
 ・業績は無関係
 ・テーマ重視
 ・流動性重視

 ベンチマーク:TOPIX
 賞味期間:1年間
 目標成果:20%


■1)1000円程度で楽しめる株式A定食■
  (あっと驚く低位株揃いの庶民派コース)

[主食銘柄]
 クロスフォー(7810・JQ)時価350円 100株
  7月まで持つと優待の宝飾品がもらえる

[副食銘柄]
 あんしん保証(7183・M)時価270円 100株
  家賃保証事業展開

[副食銘柄]
 岡本硝子(7746・JQ)時価213円 100株
  特殊ガラス、薄膜技術に強み

[付出し]
 燦キャピタル(2134・JQ)時価58円 100株
  継続疑義注記あり

[デザート」
 サノヤスHD(7022・T1)時価190円 100株
  造船業主体

        合計1081円  500株 投資額合計10.8万円


■2)1500円程度で楽しめる株式B定食■
  (少し贅沢なカジュアルリッチコース)

[主食銘柄」
 東洋機械金属(6210・T1)時価588円 100株
  小型射出成型機、ダイカストマシン 設備投資関連

[副食銘柄」
 ザッパラス(3770・T1)時価391円 100株
  キャッシュリッチな占いコンテンツ会社 光も狙う

[副食銘柄]
 住石HD(1514・T1)時価141円 100株
  受取配当金で潤う 多結晶ダイヤモンド開発

[付出し]
 ブロードメディア(4347・JQ)時価81円 100株
  配信技術に強み持つコンテンツ事業者

[デザート]
 名村造船(7014・T1)時価294円 100株
  大幅赤字転落だがキャッシュリッチ、造船受注増

        合計1495円  500株 投資金額合計15万円


■3)2000円程度で楽しめる株式C定食(スペシャルコース)■

[主食銘柄]
 アクセル(6730・T1)時価646円 100株
  パチンコ機器向けGLSIからAI関連へと業容変革へ

[副食銘柄]
 リンクバル(6046・M)時価403円 100株
  街コンイベント情報のECサイト運営、株価低迷中

[副食銘柄]
 KG情報(2408・JQ)時価384円 100株
  業績低迷中で株価も低迷、キャッシュリッチ、有配

[副食銘柄]
 JVCケンウッド(6632・T1)時価281円 100株
  車載機器に重点 株価低迷中

[付出し]
 ヤマノHD(7571・JQ)時価90円 100株
  美容、和装宝飾がコア

[デザート]
 RVH(6786・T2)時価190円 100株
  エステ、まつげ美容など美容事業がメインの業態

      合計1994円  600株 投資金額合計20万円


 ここからの1年間をこれらのポートフォリオでお楽しみ下さい。


■炎より次回セミナーのお知らせ

 来る11月24日に開催される「億の近道創刊20周年記念セミナー」にて私は以下の内容で皆様にお話をさせて頂く予定にしておりますので宜しくお願いします。皆様からのリクエストも受付ますので宜しくお願いします。

1.令和元年の株式相場を振り返る
2.今年活躍した銘柄、話題の銘柄をチェック(マル秘お楽しみコーナー)
3.オリンピックイヤー、令和2年の投資視点と活躍期待銘柄

 詳細はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=8747


(炎)


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決算説明会シーズン到来

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 今年もはや11月。企業からは2Qの決算説明会の案内が届く季節となってきました。

 企業業績は様々な要因で変動を見せます。それをフォローするのはアナリストの役割ですが、インプットする情報が多すぎるとなかなかアウトプットが出来ずに終わってしまいがちです。
 効率良く投資家の皆さんに企業業績の動向をお知らせするにはどうあるべきか、多くの証券アナリストはこの時期、体を酷使しながらの活動を続けることになります。


 私も些かくたびれ気味の体に鞭打ちながら関心を持つ企業の説明会に顔を出して、その内容をコンパクトにまとめて情報媒体に記すことになります。

 理解しやすい銘柄もあれば理解しにくい銘柄もあり、投資家は企業から発信される業績見通しにすばやく反応することになりますが、大方は想定もしない見通しに唖然としてせっかく保有してきた株式を泣く泣く売りに出したりすることになったりします。


 業績をどう見れば良いのか・・。

 そうした投資家の悩みは尽きませんが、企業の発信する見通しにまずは目を通してみる必要があります。資料には直近の業績の内容が触れられ、施策などが簡単にまとめられています。また今後の業績についても展望が示されているのが一般的ですが2Qまでの段階での説明の場合は2Qまでの実績が語られ、その後に通期業績見通しとなります。
 実は投資家はその先の1年間にもとても興味を持っていると考えられます。
 企業はその決算期だけを説明しようとしますが、絶えず中長期展望についても示す必要があります。せめて来期の前半あたりまでのビジョンは示してほしいのですがなかなかそうした展望を語る企業には出くわしません。

 実績の業績とこれからの業績展望は絶えず投資家が知りたいと考えているものです。

 株価にも過去から現在があるように業績にも過去から現在に至る経緯がありますのでその両者の相関関係を踏まえて、未来の業績の方向性を認識した上で株価の動向を推察していくことが投資にとっては必要なことになります。


 と言っても言うは易く行うは難し・・。

 また、経営者によっては説明が上手な企業もあれば下手な企業もあります。
 資料の内容も良く吟味された濃い内容の企業説明資料があるかと思えば簡素な資料で投資家に理解がされないままとなるケースもあります。

 私もなるべく多くの企業の説明会に出るようにしていますが、時間的に言って難しいこともあります。そうした時は企業のHP上に流される決算説明会の動画が大いに役立ちます。

 説明会に行かなくても企業経営者の話を聞くことができますので皆さんも利用されているかと思います。


 先日開催された説明会ではBEENOS(3328)が印象的でした。
 既にYOUTUBEで視聴可能ですのでご覧になると良いでしょう。

 ソフトバンクGの孫社長のような話題性があれば説明会の映像も多くの方々が視聴されるのかと思いますが、それでも視聴数はそれほどいかないということも事実です。


 億の近道の読者の皆さんはぜひ保有されている銘柄の社長のプレゼン内容をご覧頂くと良いでしょう。


**なお、YOUTUBE(ニコニコ動画)の炎チャンネルも宜しくお願いします。
  【ニコニコ動画】https://www.nicovideo.jp/watch/so35921107
  【YouTube】https://youtu.be/vKXRBvTi_y8

  有料メルマガ「炎の投資情報では上記BEENOSについてコメントして
  おりますのでぜひこちらもお申込み頂けましたら幸いです。
  ⇒ http://www.honohfm.com/


(炎)


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来年から変わる学校教育で日本はIT先進国になれるか?




 日本の経済停滞とともに教育の在り方が問われている。
 義務教育、しかも小学校から英語教育を盛んにして国際的な人材の養成に努めようとするわが国の文科省の狙いは日本経済の復活に果たしてつながるのだろうか。
 私はどちらかと言うとやや懐疑的なのだが、既に制度が始まっているから、結果は20年後ぐらいには出るということになる。


 グローバルな事業展開を行う企業の経営にとっては英語教育が早期にスタートし採用した人材が即戦力で海外とのやり取りができてビジネスにもつながるという意味では有意義なのかも知れませんが、却って子供の頃に英語嫌いになったりしてそのまま大人になってしまいやしないかと考えてしまう。
 英語が好きになって実際に海外の人々と会話を楽しめるかどうかが大事なので、まだ道半ばの施策なのかと思われる。


 さて、英語に限らず文科省は来年度からプログラミング教育を必修化するという。知育絵本「ルビィのぼうけん」(翔泳社)を始めとして、蔦屋などの書店にはこのような子供向けのプラグラミングに関する本が並んでおり、来年からの教育内容の変化を先取りした動きが始まっている。
 コンピュータは大人の世界の話だと思っていたが、今や多くの子供たちがゲーム機やPC、スマホ、タブレット端末に接し大人顔負けの活動をし始めている。コンピュータ社会は既に情報を中心としたインターネットからモノとモノがつながるIoT及びAIの時代へと更に深化しつつある。

 ソフトバンクGの孫社長がAI群戦略を打ち出し世界の各分野のナンバーワンAI企業に投資し、成果を上げるとしているが日本は遅れていて投資対象がないという厳しい発言をしている。確かに日本では米国のGAFAに匹敵する世界企業は見当たらない。

 過去もAIがブームになったことはあり、今回は3回目のブームとも言われるが、ディープラーニングによる機械学習が進む中でその応用編は様々な分野に広がろうとしている。決してブームだけで終わる話ではなくビジネスにAIは不可欠になるとの認識を持つ必要がある。

 ソフトバンクGに別の出来事で降りかかった困難を前にAIと言うテーマが消えつつある昨今で直近のIPO銘柄でAIをテーマにした銘柄も一緒に評価を下げつつある中で、筆者が改めてAI関連企業に関心を持つに至った理由は短期的な問題よりも長期的な方向性が決して間違ってはいないことだ。
 それは未来の大人になる子供たちの生活にそのタネが撒かれようとしているからだとも言える。
 小学校でのプログラミング教育は何も将来大人になった子供たちがIT専門従事者になるという目的だけではなく、物事を順序よく組み立てて考えられるようになるための必須スキルにあると言える。プログラミング教育は遊びの要素も取り入れた新たな教育カリキュラムを子供たちに提供し、未来の社会を担う人材を当たり前のように輩出することになると期待される。


 受験戦争に勝ち抜くための教育、つまり知識に重きを置く教育ではなく知っていることをいかに活用するかが求められる未来社会に向けた教育。AI社会を恐れる意見もあるが、新たな教育制度の取り組みが未来を担う人々にAIに指示を与え、AIを使いこなす能力が備わることになれば時代は今とは大きく変わることになるだろう。
 できればこうした教育制度は10年前に導入してほしかったがIT後進国となってしまった感がある日本社会にとって、遅まきながらも新制度の導入によって光明がもたらされれば幸いだ。


【参考:高値から調整中のAI関連5銘柄】

1.ソフトバンクG(9984)
 時価4017円 先週の安値3958円
 高値6045円(4.16)⇒安値3958円(10.25)

2.PKSHA Tech(3993)
 時価4210円
 高値7280円(6.17)⇒安値4070円(10.7)

3.オプティム(3694)
 時価2695円
 高値3825円(6.17)⇒安値2647円(8.22)

4.アクセル(6730)
 時価602円
 高値750円(7.8)⇒安値1)561円(8.29)
             安値2)570円(10.23)

5.ニーズウェル(3992)
 時価702円
 高値848円(6.21)⇒安値672円(10.17)


(炎)


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ほぼ同じ株価の銘柄比較

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 光陰矢の如し。今年もはや11月を目前にしている。

 3700もの銘柄の中から有望銘柄を皆さん流で探し出しリスクテイクして成果を上げる。成果が上がれば本望だが、時には失敗に終わることもあり、株式投資は楽しくもあり悲しいこともあり。悲喜こもごもの投資歴を重ねているうちに、いつの間にか時が過ぎている。


 本日は過去の株価変動はともかくほぼ同じ株価水準の銘柄同士を比べてどっちが良いのかを検討してみることにする。

 本日取り上げるのは堅物2銘柄。
 堅物という意味は皆さんで考えて頂きたいのだが、投資家のことは意識しないでわが道を行く一風変わった企業と考えて頂いて良い。真面目に事業には取り組んでいて儲かってはいるが自社のPRが下手くそ。なかなか変わろうとしない堅物の2銘柄は今日も市場人気が得られないまま推移している。


1.基礎工事業界のパイオニア的存在のテノックス(1905・JQ)

〜ポイント〜

 1)相変わらず大人しい値動きが続くがそろそろ見直しのタイミングではないか
 2)3月の安値780円から時価828円は6%上昇した水準+約4%の配当金
 3)11月8日に中間決算発表。見通しは未公表ではあるが、経常利益の進捗率が50%を超えるかどうかに注目
 4)今期予想EPS118円でPERは7倍の水準。今期の業績下方修正はないと見るが下期以降の業績は不透明。受注が端境期となることに注意必要。
 5)PBRは0.5倍以下で時価配当利回りは4%の水準
 6)一昨年高値1355円から4割値下がりした水準
 7)オリンピック需要に絡んだ受注の減少が株価に影響しているが指標は割安な水準にある。
 8)今期予想経常利益12億円に対して時価総額は57億円で倍率は4.8倍
 9)過去の経常利益のピークは2016.3期の19億円
 10)保有する現預金は82億円で無借金経営
 11)出来高は日々1万株以下で推移しており流動性に乏しいがこのところは比較的出来高が増加傾向にある。
 12)経営者は取引先で筆頭株主でもある住友商事の出身でサラリーマン社長
 13)浮動株は95万株と推定
 14)従業員数は連結ベースで277名
 15)社員の年収は平均年齢42.7歳で650万円
 16)発行済み株式数は769.4万株、自己株は89.4万株(ESOP含む)
 17)個人投資家向けのIRセミナーを開催するなどようやく注力はし始めたがまだまだ熱心さには欠ける。アナリスト向け説明会を早期に開催すべきか?


2.建築材料の金属加工メーカー日創プロニティ(3440・東証2部)

〜ポイント〜

 1)前期業績は想定を上回ったが今期の業績見通しを売上高110億円(▲18.4%)、経常利益14.5億円(▲26.6%)としたことで株価急落。
 2)年初来安値を更新中だが、指標面では割安感出ており、見直しのタイミングを探る局面と見られる。それにしてもこの水準でよく売りが出てくる。
 3)7月16日の東証2部上場後の高値1215円から時価820円は32.5%下落した水準。
 4)今期予想EPS152.5円に対してPER5.4倍。PBRは0.58倍、配当利回りは3%の水準
 5)過去5期間で7回の業績上方修正を行っており、期初計画は控え目な可能性
 6)但しソーラー用架台の売上増が見られた前期に対して今期はソーラー架台を中心に受注が大きく減少した中での見通しである点には注意。
 7)M&Aに積極的ではあるが収益の稼ぎ頭はまだソーラー用の架台に依存している。M&Aは来期にかけ50億円の資金枠を用意
 8)今期予想経常利益14.5億円に対して時価総額は52.7億円で倍率は3.6倍。
 9)過去の経常利益のピークは2014年8月期の28.4億円
 10)前期末で保有する現預金は46.4億円。投資有価証券0.4億円。これに対して長短借入金は30.3億円
 11)決算発表以降の出来高は1日平均約6万株。
 12)戻り売りも含めて売り圧力が強いが下値では買いも入っている。
 13)石田会長、石田社長(親子か)によるオーナー経営で成長意欲は強い
 14)浮動株は110万株程度と推定。直近の8日間で出来高は50万株あり、約半分は入れ替わったと推察される。
 15)連結従業員数278名で社員の年収は平均43.8歳で485万円
 16)発行済み株式数は736万株、自己株93.5万株
 17)東証2部昇格後もIRには不熱心。時価総額からは考えにくいが、機関投資家にしか説明しない方針。個人向けもアナリスト向けも一切説明会を実施せず。


 業種は違えども堅物で似たモノ同士の株価の変動。
 皆さんは果たしてどちらに興味を持たれましたか。

 どっちもどっちだが、株価が同じ水準なのでここからスタートで3か月後、半年後、1年後をチェックしていきたい。


(炎)


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本日の事業提携発表をどう見るか




 甲府に本社を置く宝飾品メーカー、クロスフォー(7810・JQ)が本日、同じJASDAQに上場する川口に本社を置く日本精密(7771)との業務提携を発表した。
 新製品開発に成功しながらもその生産体制の構築に課題のあったクロスフォーとベトナムやカンボジアでの生産キャパシティの有効活用に課題のあった日本精密が提携を図り、世界市場に向けたビジネス展開を図っていこうというのが今回の業務提携の狙いと見られるが、果たしてこの事業提携が両社の業績にどの程度プラスに働くか注目される。

 まずクロスフォーとしてはこれまでダンシングストーンで業績を伸ばしてきたものの、最近は頭打ち傾向にあり、業績の停滞が続いてきた。2017年7月の上場後の株価にそのことが如実に反映され、上場後の高値905円(2分割を加味して逆算)から直近の安値271円という水準まで3分の1以下にまで低迷。
 同社ではこれを打破するために2つの特許化された新製品を投入しようと試みたが、課題は大きな世界市場からのオーダーに対応ができるかというもの。

 同社は既に世界の超一流宝飾品ブランドメーカーとの取引口座を300以上抱えており、特徴ある新製品を市場に投入できればたちまち大きな売上を確保できるとの自信があった。まずは自社開発の新留め具(ブランド名はイージークラスプ)とその留め具を備えたダンシングストーンのペンダントやネックレスを投入するほか、昨年の後半から準備してきたテニスブレスレットを日本精密との業務提携によってブリリアントブレスレットとして製品化。世界市場に向けた本格的な販売がスタートすることになった。

 一方においてベトナムやカンボジアで主としてカシオ向けの時計バンドやメガネフレーム等を生産する日本精密は、「手のひらサイズのロマン」をテーマに掲げ、大規模な工場を両国で確保しASEANプロジェクトを推進。米中貿易摩擦が激化する中でチャイナ+1の生産体制を以前から構築してきた。工場のキャパシティは十分であるが、大手企業の下請け的な立ち位置から利益の水準は低い状態が見られより付加価値の高い製品づくりが課題となっていた。
 宝飾品は時計のバンドと共通で、高付加価値な製品であるため、今回の提携は極めて理想的な組み合わせだと言える。同社自身が今回の製品を大手時計メーカーに販売ができる可能性もあり、両社の業務提携の幅は今後一層の広がりを見せる可能性があるだろう。

(炎)


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今期減益発表したPER5倍台の地方銘柄が売られる理由




 ソフトバンクGのようなスケールではないが、このところ株価が下落傾向を続けている時価総額50億円台の地方銘柄がある。
 福岡に本社を置く日創プロニティ(3440)だ。

 同社はソーラー発電の架台や建築材料の金属加工を手掛ける企業で2007年に福岡Qボードに上場して12年後の本年、東証2部市場への上場を果たすなど地味ながら意欲的な成長を目指している。
 その同社が先週10月15日に8月期本決算の発表を行い、前期実績は想定を上回る結果となったが今期の業績見通しについては26.6%の経常減益としたことで株価は週末にかけ832円まで売られてしまった。

 減益見通しとは言え、今期予想PERは5.5倍という水準で、PBRは0.6倍、配当利回りも減配ながら3%程度の水準であり、そこまで恨みつらみのような投げ売りなど必要はないだろうと思われるが、実際には投資家の怒りに似た売りが押し寄せてきたとの印象がある。


 億の近道のセミナーでも過去取り上げてきたので、この際、改めて同社の評価について考えてみたいが、ざっくり言うと以下の通りのネガティブ要因が先行したと考えている。

1)FIT制度の開始以来拡大してきたてからソーラー架台の受注の変動業績は過去7期間の大きく変動してきた。2013年8月期から2015年8月期までの最初の繁忙期、2016年8月期の調整期を経て、再び3期連続の拡大期を迎え、今期は再び調整期に入るとの投資家のネガティブな思惑から株価の下落につながった。特に今期は中間期に大きく落ち込むとの見通しでこれが投げにつながった。

2)2007年8月のQボード上場当時の企業イメージ(年商20億円以下の町工場的な印象?)が強いので、投資家は長期スタンスで保有する意欲に乏しい。

3)東証2部に上場したのにアナリスト向け説明会を開いておらず、現状においてもその予定がないというIRの不熱心さを投資家は厳しい目で見ている。

4)前期の配当金30円(配当性向14.7%)を今期25円(配当性向16.4%)とする配当政策への不満が表れた。配当性向を20%として30円配当維持を表明したのであれば株価はここまで売られることはなかっただろう。

と言ったネガティブな要因を先週末の株価はかなり折り込んできたと言える。

 一方でポジティブな要因も垣間見えるので私は有料メルマガで詳しく解説していくことにするのでご購読賜りたい。


(炎)


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ソフトバンクグループ率いる孫社長の憂鬱




 日本株は一見して堅調に戻り相場を演じつつあるようだが、一方では世界経済の不透明感の下で、リスクが高まっているという指摘が市場の内外でなされている。
 投資のモノサシであるPER、PBRは過熱感はなく、平均配当利回りも2%台となっていて、多くの投資家は指標を眺めて下値を拾うスタンスで対応していると見られるが、下値での投資だけで上値を追う動きは少ない。この結果、出来高は薄くなり、株式市場への市場参加者が激減しているとの印象がある。
 未来の成長より足下の業績重視で短期投資家は売り方に回り、マザーズ指数など中小型株指数の低迷が続いている。

 こうした気重い相場環境の中で、このところの話題は孫社長率いるソフトバンクグループ(9984)に集中している。同社の先週末の株価は4299円。時価総額は8.9兆円という水準だ。
 有利子負債が17兆円を超える同社への評価は今、米国のシェアオフィス会社WeWork(ウィー社)のIPO見送りで一気に不透明感が増してきた。
 既にソフトバンクGはビジョンファンドを通じて1兆円以上の投資を行っていたことからWeWorkのIPOはソフトバンクGの評価を高めると考えられたが、一転して見送りとなり反対にネガティブな見方が市場で起きた(5兆円の価値があると孫社長が述べてきた企業価値が1兆円以下、下手すれば数千億円に留まるとの見方)ことで、主力出資企業となっているソフトバンクGへの評価に疑念が生じている。

 今にもつぶれるといった極端な見方がインターネット上では見られ、ソフトバンクGに投資している投資家には気が気ではない日々が続いているのではないだろうか。ソフトバンクG株は日経225銘柄に採用されており、同社株の日経平均に寄与する度合いはファーストリテイリングに次いで高い。そんなことで同社株の変動は相場全体にも影響をもたらす。
 確かにAI群戦略からは外れたような印象のあるWeWork問題はネガティブには映るし、他の投資先であるUber株の大幅下落、中国企業の米国市場からの締め出しによる持分法会社アリババへの影響などソフトバンクグループを率いる孫社長にとっては憂鬱な出来事ばかりが続く。

 同社株を持っていない投資家も多少でも保有する投資家もこれまでの実績を誇らしげに語ってきたカリスマ経営者である孫社長のこのタイミングの対応力に強い関心を寄せているだろう。

 11月6日の4時から開催される2Q決算の説明会で孫社長は何を語るのか?この時期、ラグビー観戦以上に興味津々といったところだ。


(炎)


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