山本潤さんと考える「ポートフォリオ戦略で考える、長期投資の大切さ」−後編




 今回は同じ億近執筆陣でもあります、山本潤さんとのインタビュー記事後編を作成しましたのでお届けいたします。

 前編はこちら ⇒ http://okuchika.net/?eid=9341

山本潤さんと考える
「ポートフォリオ戦略で考える、長期投資の大切さ」


●長期目線で考えれば、未曾有の事態にも慌てずに対応できる。


小屋:
 私たちのお客さまは富裕層の個人が多いので、自分や家族の人生を考えた10年、20年単位の長期的な視野を持ってくれていますが、コロナのパンデミックのような事態が起こると、短期的な値動きにどうしても引っ張られてしまう人が増えると感じます。


山本:
 人生全体ぐらいの長期スパンで投資を考えるのはとても重要ですね。
 私が投資家の方々によく言うのは、
 「ご自身が亡くなられた後、孫やひ孫の代まで考えて、運用しましょう」
 ということです。

 例えば毎年5%の配当がある企業なら、100年経てば500%の配当益が得られるわけですよね。

 それだけ利益が得られれば、買ったときの値段なんてどうでもいい話になります。
 いまは1%の配当しかなくても、その企業のやっていることが正しければ、10年後には5%、6%になっていることも十分ありえます。

 だいたい上場企業の倒産確率って、3000社のうち年間に1〜2社ぐらいなので、ほとんどの会社は潰れません。

 つまりたいていの上場企業の株は、数十年の単位で長期的に保有していれば、ほぼ確実に得するんです。

 「自分の余命」じゃなくて、子孫3代ぐらいのスパンで考えることが、投資の成功確率を上げるためには大切だと思います。


小屋:
 まさに同感です。いま60代、70代の方はとくに、自分の余命のなかで資産の最大化を考えるか、2世代、3世代後での最大化を考えるかで、投資行動が大きく変わりますよね。

 投資を通じて、優れた技術やサービスを持つ会社を応援することで、自分たちの次世代のために社会全体を豊かにする、という視点を持ってほしいと思います。


山本:
 投資に精を出す富裕層の人たちもね、余裕があるからって自分のことだけ考えてたらダメなんです。

 日本の将来のことを、しっかりと考える責任があるんです。

 そもそも今の自分になんで余裕があるかといえば、過去に、自分に対していろんな形で投資してくれた先人がいたからじゃないですか。

 そのおかげで富裕層になれたんだから、今度はノブレス・オブリージュの精神を発揮して、将来のために真剣に戦っている若い人たちに「武器」としてのお金を配ることが、ある種の義務なんです。

 そういうサポートをせずにただの「消費者」であることに満足し、高い飯やいい酒を毎日飲み食いして喜んでる人は、人間というより「豚」ですよ。

 一方、投資家の側だけでなく、運用を勧める金融業界側も、質を高めていくことが必要だと感じてます。

 こう言っては問題かもしれませんが、日本の金融機関や運用会社の多くは、「ぼったくり」ですよね。みんな一等地に立派なオフィスを構えてますけど、それはお客さんから搾取したお金が原資になっている。


小屋:
 ……同感です(笑)。


山本:
 いまの運用業界は「売る側」の論理で動いていますから、投資家がどんどん回転売買してくれたほうがいいんです。

 売買の度に手数料が入るから。

 金融商品を作っては「特別に選ばれたあなただけにお売りします」とか適当なことを言って、富裕層に売りつけるのが常態化している。

 それで気づいたら資産が半分になったりしても、誰も責任をとりません。


小屋:
 そういう話は、本当にお客さんからよく聞きますね。


山本:
 そういう奴らは本当に撲滅しないといけない(笑)。

 私も小屋さんも、金融業界が仕掛けた「地雷」をお客さんが踏まないように、取り除いてあげることを仕事にしていますが、投資家の人たちが安心して歩ける環境を作ることが大切だと感じます。

 投資を始める人はだいたい、60代になって仕事を引退したあとで、数百万〜数千万の現金をどうしようか、と考えるところからスタートします。

 そうすると、大手の金融機関に何となく安心感を覚えて、メガバンクの金融商品などを買ってしまいがちですが、その結果、大企業が仕掛けた「地雷」を踏んでしまうんです。

 一方で小さな独立系の運用会社も、めちゃくちゃな投資をやっているところが珍しくないので、本当に注意が必要だと思います。

 それと私の会社の課題でもありますが、独立系運用会社は経営者や担当者の「属人性」に運用が任される割合が大きいという問題があります。

 マネーライフプランニングなら、こういうと縁起でもないですが(笑)、小屋さんがお亡くなりになっても大丈夫なのかという心配に、きちんと「ご安心ください。なぜなら……」と回答を示しておく必要があると思うんです。

 大手ではない私たちのような小さな運用会社でも、2世代、3世代スパンで、お客様の50〜100年単位の資産形成をお手伝いできることを、体制づくりからしっかり進めていくことが大切ですね。


小屋:
 大手が安心というのは、「みんなと一緒の行動をしていれば、リスクを回避できる」という日本人にありがちな思考が背景にあるのかもしれませんね。


山本:
 そうだと思います。
 でも株式投資って、一言で言ってしまうと「多数派についたら負け」で、「正しい少数派が勝つ」ゲームなんですよ。

 多数の人の意見を聞いて、自分の意見を決めているようでは絶対に勝てません。

 僕はよく「ランチで行列に並んでいる人は株式投資に勝てない」と言うんですが、
「12時になると店が混むから、先に予約をしておこう」
「まだほとんど誰も知らない、できたばかりのあの店に行こう」
といった具合に考えることが、投資でも大切です。


小屋:
 そういう意味で、勝てる投資をするためには「情報」をどこから得るかも重要になってきますよね。


山本:
 はい、新聞に書いてある情報をもとに投資をしたら、まず負けますね。
 新聞の情報って、記者が誰かに取材した「2次情報」なんですよ。

 しかもそれを、世の中の何百万人という人が同時に見ているわけですから、何の優位性も得られません。

 大切なのは「1次情報」をもとに、自分の頭で考える、分析するということだと思います。
 じゃあ1次情報がどこにあるのかといえば、企業のホームページを見れば、ちゃんと載っているわけです。

 企業がきちんと公表している商品の情報やIR資料を見ずに、誰が書いたかもわからないネットの2次、3次情報を鵜呑みにしてしまう人が、投資家の人にも少なくない。


小屋:
 そうですね。みんなと同じ情報には、価値がない。


山本:
 投資において大切なのは「情報の速さ」じゃなくて、「信頼できる良い情報」と「そこから自分で導き出す答え」であることは、ぜひ多くの人に伝えていきたいと思いますね。


小屋:
 今日は、山本さんのお話に共感することが沢山ありました。
 ぜひ今後も、山本さんと協力しながら「正しい投資の姿」を世の中に広げていければ嬉しいです。ありがとうございました!


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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法人、個人の主体を活用しながら、個人だけでなく家庭についても考えていただきながら、ライフプランをマネープランに落とし込んでいく作業です。
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【小屋洋一プロフィール】

 株式会社マネーライフプランニング代表。
 慶應義塾大学経済学部でファイナンスを学び、
 卒業後リース会社に就職。

 2004年から不動産ベンチャー企業にて営業、企画を担当しながら不動産投資実務についても研究。

 2008年個人のファイナンシャルリテラシーの向上をミッションとした株式会社マネーライフプランニングを設立。

 現在は個人資産家層を中心にコンサルティング業務を行う。
 投資勉強会やFP向け教育の講師など、活動の範囲は幅広い。

『35歳貯金ゼロなら親のスネをかじりなさい』をはじめ著書も多く、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」、NHK「NEWS WEB」などテレビにも多数出演。

 CFPR(公認ファイナンシャルプランナー)、
 一級ファイナンシャル・プランニング技能士、
 首都圏ファイナンシャル・プランニング技能士会理事。


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 面談内容:
 【1回目】ヒアリング
 【2回目】分析結果提示
 【3回目】対応策の提示

 面談時間:各1時間〜2時間を予定しております。

 アドバイザー:小屋洋一、または(株)マネーライフプランニング所属のファイナンシャルプランナーになります。
 なお、全個別アドバイスの内容は小屋洋一が監修いたします。

 面談時期:別途調整いたしますが、コンテンツ視聴前、視聴後問わず活用いただけます。


株式会社マネーライフプランニング
小屋 洋一


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JUGEMテーマ:社会の出来事




7月23日長期投資セミナーについて






●7月23日 グロース銘柄発掘隊 隊長の小月ポートフォリオマネジャーが登場

 来週は4連休になります。連休の初日に株の勉強会を開催いたします。
 NPOイノベーターズフォーラムが主催です。
 この会が決まったことが急でもあったので、私はNPOの理事でもありますので(無給ですが)宣伝をさせていただきます。

 いろいろありまして7月15日に私は終日のポートフォリオセミナーを開催したばかりです。リンクスの長期投資ゼミも7月18日までございまして23日のことまでは全く対応ができなかったのです。ようやく本日になって内容が決まりましたのでお伝えいたします。
 DFRの仕事が中心の私はNPOの仕事は完全なボランティアになります。
 何事も継続は力なりです。NPOもようやく20年続きました。次の20年に向けて頑張りたいと思います。


●グロース銘柄発掘隊 小月隊長のスーパーパフォーマンス

 グロース銘柄発掘隊とはリンクスリサーチ長期投資ゼミを卒業された35人の方々の中で卒業後も継続的にアナリスト業務を希望する方が入会している組織です。現在20人程度が参加中です。
 アナリスト業務とは主に北米長期投資家からの調査依頼などがあるため、そのお仕事を受けています。また、NPOの有料メルマガにて個別銘柄の分析レポートを発行しています。これらは週に4回となります。
 小月隊長がグロース隊の隊長であり、アナリストには現役のエンジニアや医者がそれぞれの得意な分野でエッジの効いた独自調査を行っています。

 私も会のオブザーバーとしてレポートを監修させていただいております。
 卒業生がこのように卒業後に収益事業に携わっていただけてるのはとても嬉しいことです。学校を開催してよかったと考えております。

 2020年は小月隊長のモデルポートフォリオは10銘柄程度の銘柄で構成されており、TOPIXを2割程度アウトパフォームしております。
 これらのモデルポートフォリオはグロース隊の定例会議が月に一回開かれており、そこでの議論で銘柄の入れ替えを決定いたしますが、概ね年間で1回転するかしないかのレベルです。


●当日の内容 書籍のプレゼントと秘密結社グロース隊のベールを暴く

 14:00から講演が始まりますが、トップバッターは億の近道で執筆を長年続けていらっしゃる友人の炎のファンドマネジャーです。

 その後に15:00すぎから私と小月隊長とのプレゼンと議論が予定されています。ポートフォリオの運営の仕方・動かし方などを議論し、個別銘柄の発掘方法なども議論いたします。
 グロース隊は世間では認知度がほぼゼロで私もほぼゼロですからゼロ同士でベールを暴いてみます。暴かれてもゼロはゼロですけれどね。
 当日はオンラインの方々とのチャットもできるようです。
 ポートフォリオの運用の方法論はあまり世間では認知されていないようですが、長期投資の世界ではポートフォリオ運用は基本中の基本となります。

 16:30すぎに終了予定でありその後は懇親会で打ち上げとなります。

 リアルの勉強会にきていただいた方には私めがかんき出版で今年4月に出版した「株ポートフォリオ戦略」を無料で差し上げます。
 https://amzn.to/2VBY0Rl

 ぜひ、遊びにきてください。


(山本潤)


■日時:7月23日(木・祝日)14:00〜16:30

■場所:東京都(リアルセミナー)

■登壇者

 炎のファンドマネジャー
 「コロナ禍に負けない株式投資〜いつの間にか誰かに買われている株がある」

 山本潤氏&グロース銘柄発掘隊
「長期投資哲学と銘柄検証〜グロース銘柄発掘隊レポートのケーススタディ」


■参加費:リアルセミナー参加 3,000円(税込) 20名限定
     配信セミナー参加  1,100円(税込)

■リアルセミナー参加お申し込みはこちらから
  ⇒ https://bit.ly/longterm20200723

■ 配信セミナー参加お申し込みはこちらから
  ⇒ https://twitcasting.tv/c:okuchika/shopcart/14159


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)



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投資と大暴落




※このコラムは「みんなの運用会議」への書き下ろしを転載したものです。
 原版はこちら
 ⇒ https://double-growth.com/bouraku2020_3_9_oil_price/


■暴落

 相場に暴落は付きもの。そしてそれを事前に予見はできない。
 相場の方向性を当てられる人は一人もいない。どんな人でも当てられない。
 ヘッジファンド業界を見てきて、誰一人もいなかった。

 相場のレンジを求められて上に答える人が多いのは当たり前だ。
 ボラティリティはプラスマイナス20%だが、プラスの7%ぐらいはドリフト率があるので予想が上になるに決まっている。
 あえてマイナスにする理由は何もない。

 そして、暴落がきたときに、それみろとばかり、以前のコメントを引き合いに出す。そういう人もわんさかいる。
 俺はもともと弱気だっただの、今、嵐だから嵐が過ぎるまで待てという人がわんさかいる。暴落だから市場から安全なところへ逃げろという人もいる。

 しかし、運用というものはそういうものではない。
 リターンとリスクをどうデザインするかという問題。

 その人の資産、その人の年齢や収入、ポートフォリオ運用なのか単なる回転売買なのか。信用なのか現物なのか。フルポジションの現物なのかキャッシュポジションが大きい一部の現物なのか。
 人それぞれによって最適解は違う。


 言えることは、損切りしろ、という人は、トレーダーであり、ポートフォリオ運用ではないということ。
 そして、当たった外れたという人もトレーダーかディーラーか評論家であり、運用の専門家ではない、ということ。
 ディーラーやトレーダーで悪いということではなく、当てることを仕事としている人々ということ。それも立派なお仕事だ。

 運用の専門家とは、最初から外れることを想定して運用する。
 リスクの量を決めてリターンの目標を掲げる。それだけだ。

 私が運営しているダイヤモンドの会員の皆様からは
「マーケットの暴落を気楽に見られるので感謝している」
とありがたい言葉をいただく。
 何故ならば、私は余裕資金が100あれば、株式投資には最大で半分で運用してくれと依頼しているから。
 そして私のポートフォリオも10%程度のキャッシュを残して運用している。
 半分はキャッシュ。株ポートの一部がキャッシュ。
 信用がない状況で、こういう暴落に、危ない!逃げろ!という必要は全くない。絶対に逃げずに戦うことを求め、そして、絶対に踏ん張ってくれと頼んでいる。
 ここで売りはないよ。買い増しは2ヶ月かけてゆっくりと。そういうことが運用であり、当たっただの、外れただの、議論するのが運用ではない。


■投資の社会的な役割

 投資をする、ということは、社会的な役割であり、「資本を企業家へ拠出する」ということだ。
 株式会社リンクスリサーチも、投資家の拠出した資本があり、回り回って社員の給与の支払いを可能にしている。上場していない企業では流通市場がなく、株価に一喜一憂することさえ、できない。株価をみて(見ようがないので)一喜一憂しないで株主は社長や社員は元気でやっているかなどということに気を配るもの。
 株主がよし、もっと頑張って業況を拡大したまえといえば、もっと資本を拠出して、社員を増やして設備を増やして事業が拡大される。予算を大きくしていく。
 こういうものは好循環と呼ばれ、立身出世の物語のようで楽しいフェイズだ。

 ところが物語の常として、波乱万丈であり、アクセルとブレーキを踏み間違えるというのが社会の常。投資をした途端に大不況というパターンも常。事業が拡大すると期待したら倒産の危機というのも常。

 だからこそ、投資家は、出資に当たっては様々な要因を分析して適正な金額で適正な出資をする。そして出資額以上のリスクは負わない。最悪でも資本が底をつくだけ。出資額がパーになることを恐れはしない。
 パーになる前に、社長や社員に発破をかける。それでもダメならもう一度発破をかける。それでもダメなら社長を交代する。事業を入れ替える。それでもダメなら諦めるということになる。


■流通市場

 こうした投資家としての流儀も態度も度量も覚悟もなく、儲かればいい、上がるかな下がるかななどと言っている人々がいる。ネット証券なるものに口座を開設して、何か良い銘柄はないかという。上場企業をマーケットで売買するセカンダリー投資家だ。

 投資家の中には、事業を応援する、社長を支援する、社員を育てるという意識を持たず、自分が買った値段のことばかり気にして、やれ下がった、また下がったとやきもきしたりしている人もいる。
 世間も、株式投資といえば、こうした東証やマザースの流通市場のことだと思っている。

 日経平均株価が暴落した、などとニュースになるのは流通市場での出来事だ。
 流通市場では株価が毎日変化するため、その変化を当てることを投資であると勘違いして、投資家の社会的な役割などというものはどこかへ行ってしまったかのような不思議な行動をする。
 例えば、損をした、とか得をしたと言ったりする。
 それは流通市場で値段がついたその日の値段のことを言っているのであろう。
 値段がつかない非上場株の方が圧倒的に多いのではあるが。

 自分が信じて株主になったのであれば、その事業を信じ、経営を信じ、将来に増加するであろう配当を楽しみに、企業を応援してみてはどうか。
 もちろん、流通市場の株価は一つの重要な情報ではあるが、再投資利回りという意味で重要なものではある。今の株価も一年後には全く違ったものになっているであろう。
 だが、そもそも基本的に長期では良い事業であれば株価は上がっていくものである。日経平均だって、最初は(とはいえ70年前だが)、200円にも満たなかったが、基本的には長期では上がっている。

 「投資を長期でデザインする」ことをリンクスリサーチではモットーとしている。


■安定株主という岩盤

 流通市場で基本的に売り買いしない投資家が存在する。安定株主というものだ。

 彼らは流通市場の株価は正直、見ていない。
 なぜ見ないかは見る必要がないからである。

 安定株主の存在は、企業の社員の固定給を可能にしている。
 安定株主は、固定給など、もらえない。もらえるのは事業がうまくいった時に配当が多少あるだけである。
 キャピタルゲインもなければキャピタルロスもない。
 ずっと保有し続けるのだから、あるわけがない。

 一方、人々は生活をしていかなければならない。
 多くの国民は、固定給がなければ生活できない。
 固定給で働くと将来設計だってできる。
 当然、社会的には固定給がなければ安定した社会にもならない。
 その固定給がなぜ可能なのかを考えて見たことがあるだろうか。
 お金は空から降ってくるものではないので、企業が稼いだ金が回り回って社員の給与になるわけだ。
 ところが企業は景気の影響や事業の内容によって今回のCOVID−19の影響で閑古鳥がなく商売もある。事業利益は確約されたものではない。
 にも関わらず、COVID−19のこの騒ぎで自宅待機を命じられても正社員は動じず、給料の心配はいらない。

 なぜだろうか。
 それを可能にしているのが、リスクマネーを提供する安定株主の存在だ。
 この安定株主が抜けると、企業は雇用を維持できない。
 リンクスリサーチの株主が資本を抜いたら経営陣も雇えないし社員も雇えない。キャッシュフローは不安定になり、固定給は払えない。


■長期投資は、負の連鎖を止める社会不安のストッパー

 赤字になろうが、頑張っているならば応援するよという株主がいて、企業は事業が継続できる。そうした安定株主の社会的な役割は大きい。

 安定株主ほどではないが、それに近いのが長期投資家である。
 彼らは流通市場はエントリーのポイントとしては見ているかもしれないが、簿価はいつの間にか忘れてしまうような人々だ。企業の応援団であるという意識を強く持ち、その点では企業にとっては固定客(「資本」という商品のという意味)だ。
 企業というものは固定客は大事にするものだ。
 そして、政府がなぜ、経済危機に株主や株式市場への対策を優先させるかは、上の議論を読めばわかるだろう。

 株主の中には流通市場で売り買いする人々もある。こうした短期投資家が相場のよい時にだけ増加し、相場が悪くなるといなくなる。短期投資家は、資本をすぐに抜く。自分の利益を優先し、社会の利益を考えない。

 でも、それが悪いと政府は考えていない。
 高値で参加し安値で逃げるから投資が下手くそな人々だなあというぐらいにしか思っていない。固定客ではないから企業も本気で相手にはしない。

 だが、そういう人々の中で、ポツリ、ポツリと本当の意味で長期投資家になっていく人がいる。例えば、私の知り合いの億トレのほとんどはそうだ。
 理念ある長期投資家だ。
 例えば、アイルさんなどは、そんなに都合よく上がったり下がったりなど考えないという。素晴らしい長期投資の信奉者であり、長期に渡って勉強会を休むことなく継続されている。尊敬すべき投資家だ。

 都合のよい時だけ市場に資産を晒すのではなく、どんな時も資産を市場に晒す度量のあるのが億トレだ。そういう度量のある投資家が一人でも二人でも増えると企業の強力な応援団に育っていく。
 しかし、長期投資の考えが廃れてしまうと、このような動揺で株を手放すようになり、流通市場で株価を押し下げるのに一役かってしまう。

 株価が暴落すると、それを警戒のサインとみなす銀行などの一部の質の悪い安定株主が動揺する。安定株主の中にも経営者と敵対してしまうエセ応援団がいる。

 エセ応援団が日本を滅ぼしたことがある。
 土地バブル崩壊が起こって、安定株主のくせに、資本を引いたりする銀行が相次いだのだ。その時、影響は広く国民全員に及んだ。
 悲しい哉、本当に、多くの国民がリストラされてしまったのだ。
 企業は、こういう雨の日に資本を引く銀行ではなく、安定株主に性格の近い長期投資家、企業を応援し、流通市場の株価を気にしない投資家群を開拓しようとしている。
 実際には、そのために、IRを拡充している。


■生まれたばかりの赤ん坊が役に立つのか?


 配当が今後300年間、支払われる、
 投資の成果は俺が死んだ後で決まると思っているような気が狂った長期投資もある。もちろん、投資家個人は300年は生きないが、企業や投資スピリッツは生きる。簿価も知る必要もなくなるのは、今後何十年も配当が増えていくからだ。
 そんな長期投資をただ、応援しよう。たったそれだけの理由で、リンクスリサーチは存在している。よいサービスを提供している企業があり、よい商品を開発している企業があり、企業の営みを止めてはいけない、負の影響を与えてはいけないと、資本をずっと永遠に提供している人々がいる。
 短期の株価に一喜一憂しない人々である。

 固定給をもらわない。確約を欲しがらない。でも、全力で応援する。
 アドバイスは求められるならばする。
 そうした投資家の姿勢は本来、とてもカッコイイものである。
 リスクは俺が取る。お前はしっかりやれ。
 これが投資家というものである。

 そのはずなのだが、暴落に怯えるというのは腑に落ちない。
 固定給が欲しいものは雇われの身でしかない。
 リスクテイカーには固定給はない。
 固定給がなくとも、損失を厭わず、覚悟を決めて、他者を応援するしかない。
 それが投資家というものである。

 流通市場の株価に怯えて、感染症が一過性のものであると信じることもできないならば、最初から投資などするべきではないと思う。
 応援したいから応援する。でなければこういう投資家業はやってられない。

 私は自分のポートフォリオは死ぬまでに投資額以上の配当が得られると思っている。そして死んでからが勝負だと思っている。
 死んでから配当は加速する。そんな企業だと思って応援している。

 確かに株価が動いて値洗いもして、ファンドの成績を出したり、それもファンドマネジャーの仕事だが、あくまで参考の情報であり、年々ジワリと大きくなる投資先の成長が長期になればなるほど、業況拡大が配当に反映されるのである。
 その配当の増加のあり様を評価して株価は存在している。

 ドタバタ流通市場で株価が影のようにフラついている時にも、実態のある価値は不変だ。

 確か、バフェットさんも同様のことをいっているはずだが。正確な言葉は忘れてしまった。
 流通市場の動揺による短期のマーケットの下落は残念であるし、多くにとっては、なんとも不愉快なものかもしれない。だが、いつかは戻るものに気を取られていても時間の無駄になる。
 しっかりと応援すべき人々を応援し、経営者に気合いを注入して発破をかける。


 ひふみやホリエモンさんがロケットを応援している。宇宙だ。
 こうしたものは目先の20年は何も産まないが、50年経てば彼らの功績は歴史に残るだろう。
 ひふみ投信が基準価格を十倍にしても歴史には名を残すことはできない。
 何故ならば、金持ちになったからという理由で歴史に名を残した人は誰もいないからである。
 だが、宇宙開発を成功させた人々にホリエモンさんやひふみが名を連ねるということならば可能性は十分にある。

 モーターの原理を発明したファラデーは、それが何の役に立つのかと記者から質問された時に、
「生まれたばかりの赤ん坊が社会に何の役に立つのか」
と言った。
 ファラデーが何億円もうけたという話は後世には意味のないことであるが、モーターの原理を発見したというのは人類の金字塔の一つだ。


■未来を信じて

 気分が悪い時は、こういう時ほど、旅をしてみては。コロナで安い。
 病気の知識があればそれほど感染するものではない。
 また、大切な人にこういう時ほどプレゼントを買ってはどうか。
 そして、こういう時ほど、少し贅沢してみてはどうか。


 日本はとてもうまく運営されていると思う。
 これまでの政府の病気へのハンドリングはなかなかのもので素晴らしい。

 政府を信じて、企業を信じて、長期のデザインをもち、日々の日常の努力を怠らないで生きたいものである。
 マスメディアも恐怖を煽ってくださったおかげで、不要不急の外出が減り、感染者の拡大をうまく阻止できている。
 人々もパニックになったお陰で、命を大切にして安全に過ごしている。

 旅に出て、散策しながら桜の開花を待ちましょう。


(山本潤)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)


 山本潤氏の過去コラム ⇒ http://www.okuchika.net/?cid=6



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株式投資の勘違いの数々

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※このコラムは「みんなの運用会議」への書き下ろしを転載したものです。
 原版はこちら ⇒ https://double-growth.com/kannchigai_investment/


■万歳!機関投資家が買っている!


 個人投資家の皆様とお話をしているときに、ふと、彼らが色々勘違いしているなあと感じる時があります。おこがましいですが、少し書いてみます。


「機関投資家が買っている」

どうしてわかるの?

「だって、JPモルガンが大株主になっているもん」

ご注意ください。

 外資系などの証券会社が株主になっているということはプライムブローカーといって、貸し株をこれだけ貸しているということ。
 つまり空売り玉。ヘッジファンドに貸しているんです。


 みなさまは機関投資家が買うと嬉しいのでしょうか。

 株式の需要と供給とは、直接的に株価にインパクトを与えます。
 ですから需給の見えるところを一生懸命にみて色々考えている方々が多いのでしょう。情報を上手く活用できるといいですね。

 今は運用会社の統合が進んでいるので、様々な投資戦略が株を保有します。
 確かに、独立系の投信であったり、光通信であったり、フィデリティであったりすれば、それはロングオンリーの可能性が高いのです。

 私が前に勤めていたマングループなどはコンピューター売買もあれば、ロングショートもあれば、多数の商品を扱っているので投資家主体としては判別ができません。


 そういうことを知りたがる人々は、誰々が売っている、買っているという情報は、一体、どう活用されているのでしょうか。

 うまい人が買ったら、自分も買って、うまい人が売ったら、同じタイミングで自分も売るという戦略なのでしょうか。

 それとも誰かが買ったからもうこれ以上はその方は買わないはずだという売りの戦略なのでしょうか。

 多分前者なのでしょうか。


 このように売買の基準を自分で持たないで他者の行動に合わせる人、いますね。


■後追いでも儲かると考える? ブームを買い場を勘違い


 ビットコイン。みんなが儲かっている。

 だから買い?だと思うのでしょうか。
 だから自分は距離をおく!!!と考えるのでしょうか。

 需給要因というものはファンダメンタルズには関係がないものです。

 株式投資というものは、街の会話で「投資で儲かった」と話す人がいたらもうピークです。

 普段株の特集をしないような雑誌が株の特集でもやってみようかという時期にはもうピークですよね?

 ブームを買い場と思うのは危険な勘違いです。


■業績がよくて株が下がって驚いて…


 業績が良いのに売られてみたり、上方修正なのに下がったり。
 あるいは、業績絶不調な企業の株だけが上がったりする現象をみて、個人投資家の方は時々混乱される場合があるようです。

 業績がよいと株価が上がり、PERが低いとPERが上がるかもしれないなどと思う人々は投資というものがあまり理解できてはいないのかもしれません。

 シナリオとか、何々だから何々。
 AだったらBなどという理屈は株式投資の世界には存在しません。

 業績が悪いのに上がるのは、市場参加者がみんな業績が悪いことを知っているからで、当たり前の話です。

 みんなが業績が悪いことを知っているのに、どうして空売りするのでしょうか。危険ではないですか?

 東京エレクトロンが下がりません。空売りがすごいですね。
 みんなが空売りをしているのは、業績が悪いからでしょうね。


 しかし、それって、全員が知っていることですよ。

 決算の進捗率とかで売買する人がいましたが、今どうしているのでしょうか。
 どこで何をされているのか。

 こういう進捗率というものや業績がさえないということは、決算を見れば誰でもわかることです。

 誰でもわかることを根拠にして、売りとか買いとかの判断をするのはやめた方がよいのでは?

 みんなが知っていることで株価が動くことはないです。

 そして、みんなが持っている株は上がることはないです。


■イベント日程を確認して何かが起こるかもしれないと身構える…
 イベントが株価を動かすと勘違い


 あ!大変だ。今日は雇用統計だ。
 今日はSQだと日程をしっかりと抑える人がいますが、非常に几帳面ですね。

 感心してしまいます。

 ズボラな私などは、SQとか13日の金曜日とか仏滅とかは全く気にしません。ああ、金曜日だから反対売買で下がるかもしれないぞなどと考えたことは1日もありません。

 中には、考えて予想していくうちに当たるようになる方もいらっしゃいます。
 私の友人にはかなりの確率で雇用統計を当てる人がいます。
 何十年も飽きないでやっているので流石によく当てる。
 私には逆立ちしてもできない芸当です。

 相場は毎日あるので、相場のイベントをチェックすることは投機には有利かもしれませんが、投資では不利になります。

 イベントなんて忘れていいですよ。
 米国の大統領選挙も忘れてよいし、私には政治に重大な感心がありません。


 もうわかりますね。

 みんなが感心を持っているからですよ。
 全くみなくても何も問題ない。
 政治動向が全くわからなくても全く問題ない。
 それは皆がこぞってみているからです。

 みんながみているところは投資には全く関係がないし、使えない材料です。

 イベントは株価と関係ありません。





■みんなが知っていることであれば知らなくても株では損をしないのです


 自分だけが知らないのは恥ずかしいことですよね。日常では。

 株の投資では他人が知っていることを知らないでよいのです。

 みんなが知っていることを知らなくても何も問題はありません。

 なぜなら、みんなが株価をすでにつけてくれているからです。


 それではどうしましょう?

 みんなが知らないようなことで自分を含めて一部だけが知っていることがあれば、それは投資では有利です。

 なぜなら、十分に株価が織り込んでいないからです。

 したがって、みんなが知っていることになりそうなものは出来るだけ関わらないようにするというのが投資人生の過ごし方になります。

 これは私の場合。ファンドマネジャーの基本的な生活態度です。


 まず経済番組は見ません。
 ニュースの類。
 モーニングサテライトとかブルームバーグは見ない。

 多数が使っている端末は使わない。
 ブルームバーグ端末使わない。

 みんなが読んでいるものは読まない。
 日経新聞は取らない。
 日経電子版は取らない。
 経済誌は読まない。
 ダイヤモンドや東洋経済や日経ビジネス。読まない。
 日経ベリタス読まない。

 私の場合は、企業訪問ができるので企業と直接会う。
 そもそも雑誌や四季報を読む必要がないのです。


 逆に、誰も読まないものを読みます。

 数式がたくさん書いてある専門書。
 これは読み応えがあります。

 グロース銘柄発掘隊の月額1万1000円の高額な週1のレポート。
 絶対に読みます。

 十二銘柄で構成されている小月FMのポートフォリオは見ます。
 パフォーマンスはダントツにいいですね。

 私の銘柄と1〜2銘柄被ってはいますが。

 グロース銘柄発掘隊詳細はこちら
  ⇒ http://okuchika.net/?eid=8345


 日本共産党の機関紙赤旗。最近人気がなくてますます価値が出てきました。
 企業のすごい暗部が書かれています。ファクタよりすごい。
 これはブラック企業に引っかからないために必要です。

 自民党の重鎮達も赤旗は取っていますよ。
 自民党の本当のライバルは共産党だからです。
 他の野党は懐柔できる可能性があるから。懐柔できない意見を読むのです。

 英語や中国語や外国語が読める人は有利ですね。
 海外雑誌を読んでみては。。。

 トランジスタ技などの趣味の雑誌も尖った解説があります。
 金型の専門誌などもあります。
 こういうマニアックなものは多数が読まないので読む価値があります。


 みんながやらないことをやるのです。勝ちたいならば。





■常識で株をやろうとする勘違い 常識は通用しない…。
■えー最も経済成長の高い国のETFは…???
■人口が減少する。全国で空き家がすごい。だから?



 個人の勘違いで多いのは、ありえないぐらいの単純シナリオで世の中を両断していること。

 株式投資っていうものは、例外を見つけるものです。

 内燃機関って将来性ゼロだよね。
 その前提に立てば、エンジン関係の企業は全部売りになってしまいます。
 本当にそうなのか。
 エンジンが生き残る部門は全くないのか。
 内燃機関に優しい国はあるのか。
 例外を探すのが基本です。

 日本ってだめだよね。
 不動産なんて危険だよね。
 空き家だらけだよ。もう地価は上がらないよ。

 そりゃそうかもしれませんが、東京の片田舎だってガンガン値上がりしていますよ。

 多数派の宗教を信じないことです。
 世間一般の常識を信じないこと。
 大まかにはそうかもしれませんが、必ず例外があるからです。


 つまり、神は細部に宿る。
 detailsが重要なんですよ。

 1分間で説明できるような経済常識振りかざして投資なんかできません。

 成熟市場の中でガンガン成長している企業が山ほどあるのに。
 細部を見ましょう。

 簡単に物事を片付けないでほしいですね。

 毎日、何本論文が世界で発表されていますか?
 新発見だらけの世の中で、一日でどれほどのディーテイルを調べましたか?


 逆に、常識で買うと失敗します。
 成長分野の投資です。
 混み合っています。
 ライバルが沢山いるので失敗してしまうのです。


■失敗したら他人のせいと勘違い
■持株会で株価が下がって、経営者のせいや会社のせいにする人が多数います。
■違いますよ。自分のせいです。買ったのは自分ですから。



 失敗したらなぜ失敗したのかを検証しなければ進歩はありません。

 これが個人の最大の勘違いです。


 全て自分のせいです。
 嫌な思いするのも、誰かに騙されるのも、株価が下がったのも、ご自身の考え方がぬるいからです。

 全ては自己責任です。
 損したのは他人が悪いのではなく自分が投資が下手だからです。

 上手くなりたいならば、学ぶしかないです。
 他人の意見と自分の意見を比べてみて、多数派ではないことがわかり、合理的な判断であると思えるなら勝負してみてはどうでしょうか。

 そういう方は学ぶので上手くなります。


■成功したのは実力と勘違い…ただ運がよかっただけ


 成功したら自分はうまいと思うかもしれませんが、単なる運です。偶然です。

 成功したらうまいと思うのは勘違いです。たまたまですよ。たまたま。

 頑張りましょう!


■少数派は居心地良い


 サラリーマンって嫌だなと思えば、やめれば、すぐに少数派。

 株の専業投資家のみなさまは必死に勉強するので儲かります。
 自分の頭で考えて、他人に影響を及ぼそうともするので戦略家でもあります。

 株の専業投資ができる人は少数派ですよ。だから勝つ。

 混んでいる時間に混んでいるサービスを受けるのは多数派です。

 少数派になるためには、ある程度、会社のルールも柔軟に破るか変える必要があります。

 お昼は12時と決められていて、エレベーターやレストランが混むならば、ルールを変えて11:20から昼休みするとか。

 映画は休日に見ると混みます。映画を見るから有給を取る。
 これは少数派ですから仕事もうまくいきます。
 その代わり夜や早朝や休日に働けばよい。

 専門バカになるぐらいの専門を鍛えるとその分野で勝てます。
 なんでも知っている人は何にも知らないのと同じ。


 予想をして外れる人をバカと呼ぶのではなくて、予想できない自分の能力の低さを嘆いて欲しいのです。

 予想する人は少数派。
 予想できる人も少数派です。

 他人の予想を読んで信じるのではなく、自分の予想のための参考として活用して欲しいのです。


 まずは、拙くても、ご自身の第一歩を。
 自分の言葉で自分の意見を表明することです。


(山本潤)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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石川臨太郎さんの教え −永遠に!−




 2018年12月に億の近道の松田理事長と長年の盟友である石川臨太郎さんのお見舞いに松江の日赤病院を訪問しました。

 当時、弾丸のように投資の話をされて、わたしたちはたじたじとなるぐらい、お元気だったのです。
 いきなりの長時間のトークで彼の体への負担を心配した看護婦さんに「そろそろ」と追い出されるまで、SUMCOや商事や信越化学の将来についての臨太郎さんの見識をお聞きして、わたしは、ただ、うんうんと頷いておりました。


「なんだ。めちゃくちゃ元気やないか」
とその後、松田さんと安心していたのです。
 翌日、ラジウム温泉が癌に効くということを臨太郎さんがおっしゃっていたので、遠出も大変だから、比較的松江から近い三瓶山のラジウム温泉に行きましょうと約束をしたのです。


 残念ながら、その約束を果たすことはできませんでした。


 余命二ヶ月という宣言を受けて、臨太郎さんは断捨離を加速。
 遺言や資産の整理で多忙なんだよとおっしゃっていました。

 パンローリングの編集長の磯崎公亜さんや著名ストラテジストの村田雅志さんや松田さんが全面的に編集作業に協力して臨太郎さんの出版を急ぎましたが、残念なことに出版の前にお亡くなりになりました。


 2002年ごろに最初にお会いしたときに、「ツキ」の重要性について教えていただきました。
−「ついていると何回も口に出してみると人生が変わるよ」−
と何度言われたかわかりません。

 エリートサラリーマンの地位を捨てて、専業の投資家となってからも、メールではなんどもやりとりをさせていただきましたが、いつも感じ思うことは、臨太郎さんは嘘がない人生をとても正直に生きた方だと思います。


 お子様がいらっしゃらない臨太郎さんは、ご自身が精力を込めて書いた原稿を「自分の子ども」とおっしゃっていました。
 彼は多くの金言を産みました。書籍には一人の投資家としての生き様が凝縮されているでしょう。


 最終的に彼が行き着いた究極の必勝投資法は、長期で投資をデザインするということでした。
 リスク管理の具体的な方法論や恐怖をどうコントロールするかなどについても、ご自身の事例をひきあいにしてとても丁寧にお書きになりました。
 信用や短期回転売買に必勝法がなく、長期の投資のデザインの仕方に投資必勝の要素があるという主張は、「億への近道」を極めた臨太郎さんの書籍に詳しく書かれています。
 保険、遺言といった投資家にとって避けては通れない出来事にも短い余命の中で完璧に対処されましたが、その対処法についても書かれています。
 長期の投資家には必見の書籍となりました。


 臨太郎さんの「億の近道」への貢献は大きく、その功績は後世に語り継がれていくでしょう。
 臨太郎さんの「子どもたち」は、これからも世の中の投資家たちを応援してくれるでしょう。

 出版後、墓前に書籍を供えるために、また、松田さんと松江を訪問する予定です。
 今後とも臨太郎さんの思いである「お子さんたち」の意思をわたしたちはずっと応援しようと思っております。


山本 潤


NPOイノベーターズフォーラム理事。
メルマガ「億の近道」執筆19年間継続。
1997−2003年年金運用の時代は1000億円の運用でフランク・ラッセル社調べ上位1%の成績を達成しました。
その後、2004年から2017年5月までの14年間、日本株ロング・ショート戦略ファンドマネジャー。
コロンビア大学大学院修了。
法哲学・電気工学・数学の3つの修士号を持っています。



【新刊情報】

[現代の錬金術シリーズ153]
 資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資
  〜余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え〜

 パンローリング刊
 7月発売、価格2,800円+税
 


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金融庁の報告書




■老後に2000万円必要?

 「年金だけでは生活に不自由します、2000万円の蓄えが必要です」と金融庁の報告書が話題になっています。
 2000万円の蓄えがあれば月々の不足分5万円を30年で使い果たす前提だそうで。

 死ぬまでにジワリジワリと預金を切り崩していく。
 かなりしょぼい老後をイメージさせる報告書となってしまいました。


 株式投資をしている人からみれば、なにもそんなに毎月、預金を切り崩さなくてもよいことは一目瞭然。
 単に2000万円で6%の利回りリートを買えば年間120万円で月々10万円になるので元本売る必要がないでしょう。

 いまでさえ年率5%の配当利回りゴロゴロしている中で、配当再投資すれば確実に株数は増えていきます。
 株数は複利で増えるので三十年間で六倍に株数が増えると見なせます。

 利益を全部配当に回さないので、ROE(1−配当性向)で配当成長率がプラスなら、その分は、キャピタルゲインとなるでしょう。
 これも5%あれば、30年で数倍になります。

 キャピタルゲインで五倍にインカムゲインで六倍になれば30年で30倍だから今から30年後の2000万円を目指して、今はたったの66万円だけ株式投資をすれば良いということなんですが、それが期待値なんですね。


 たとえば、SUBARU、ソフトバンク通信子会社、JTとか出光とか四つの銘柄の平均利回りは6%程度ですね。
 配当成長率も平均すると6%程度ですから、三十年で三十六倍に資産は増えるのです。
 いま、株を買って長期で保有し、途中の配当だけ再投資すればよかろうと思うのですが。


 たしかに、この議論は、リスクがあります。
 第一、30年後に利回り5%のものがゴロゴロしているのかはわからないからです。
 たとえば、利回り5%のものがあまりなくて、3%のものしかなければ、1200万円ではなくて、やはり2000万円は必要で、金融庁のいう通りや、となるかもしれません。


 そうではないのです。

 利回りが低下するということはキャピタルゲインとなるので、購入資産が時間とともに値上がりするのです。
 どちらにころんでも、株価が下がれば利回りがあがり、利回りが下がれば株価が上がるので、問題にならないはずなのですが。


 それでも不確実な30倍よりも確実に毎月3万円貯金か積立しなさいよ!というのが運用業界のアドバイスでしょう。

 わたしは、1000万円ぐらいで十分かなと思っております。


■長期デザインの優位性

 95才まで生きるとしたら、長期のデザインができるので、長期で設計をすればなんでも大丈夫です。楽観できますね。

 過去30年で上場株式の配当成長率は6%程度の平均値となっており、増配と配当維持で8割〜9割のケースをしめます。
 減配となるケースはすくないのです。

 これは、経営者ががんばって配当を少なくとも維持、できればじわりじわりと上げていくことを意識しているからです。

 そのために、安全弁としてのバッファを用意しています。
 それが配当性向というものです。
 配当性向は3割ぐらいしかないのです。
 利益が10あれば配当に回るのは3ぐらいです。
 となると、残りの7は将来のもしものために企業の内部に留保されるのです。
 それを何十年と繰り返しているうちに、もやは配当を下げる必要がないぐらいの余裕のよっちゃんで現金がじゃぶじゃぶあるのがいまの上場企業なのです。

 その配当利回りが5%あり、内部留保率も5%もあるなら、あわせて10%がリターンになるはず!

 この「なるはず!」が、「あーあ、なるはずだと思ったのになあ!」と投資の失敗を懸念する方々がほとんどなのです。


 確かに、年間で何割も下がる株もありますので、そうした懸念はもっともなのですが。
 ただ、短期でみればそうでも、長期でみればそうではないとわたしは思いますね。

 たとえば、TOPIXでも過去70年ぐらいでみれば年率7%ぐらいで上がっていますし、過去10年でみてもそうです。
 銀座の一等地の値段は、150年で100万倍ぐらいになっておりますね。


 企業は永続するわけです。

 たとえば山手線があと1000年継続し、JR東日本が1%の配当を1000年出せば受け取る配当は元本を大きく超えるのですが、懸念が大きすぎて、または、命が短すぎて、そうは考えることができない人が多いのです。

 長期で見ればリターンは積み上がりそれは時間とともに比例して増えていくのに、リスクとはいえば、上がったり下がったりの繰り返しの分だけ打ち消し合います。
 ですので、一日で日経平均が3%も下がると大変なのですが、それが100日間続いて300%下がるということは絶対にないのです。

 一方で、配当利回り5%が10年続けば、かならず50%分のリターンは得られるので、それは時間に比例するのです。

 このリターンは比例するが、リスクは打ち消しあうということが長期では期待できます。

 ですが、短期では期待薄なのです。
 世の中は超短期の人ばかりです。
 長期で自分の寿命の先まで考えている人はたったのひとりもいない、ということです。


■超短期のそのまた短期な機関投資家

 短期のオポチュニティを捉えるだけが投資だと思っているのは、嫌ですね。

 機関投資家にずっとがっかりしているのは、形式論ばかり先行して、ESGもチェックシートでチェックできるようにしたり、議決権行使も閾値を定めて、アルゴリズムを作成して、賛成反対を決めるなんて、なんて恐ろしくて、馬鹿馬鹿しいことが横行していることです。

 思考停止です。

 経営者というエイジェンシーに委託して彼らが提案した議案をまずはしっかりと理解して欲しいのに。

 企業にある現金は、適宜、その時に必要なステイクホルダーに使わなければ企業は存続できないですよーー。
 顧客が苦境にあるときは顧客のためにキャッシュを使わなければならないし、社員が疲弊しているなら社員にキャッシュを使わなければならないのは当然でしょう。
 システムを安定させて、さあ、その後、どう投資をしていくか、という話ですからね。
 アルゴリズムで決めないでほしいなあーーー。

 機関投資家はいまだにベータなど過去一年ぐらいのデータで計っているのだとしたら、本当にやめて欲しいです。
 日次のデータを年率化するのは意味がまったくないのです。

 数十年という長い営みだって、50年と言われる企業経営の単位だって、景気の波や苦境や危機を何回も乗り越え、良い時も、悪い時も、全て勘案しなければならないのですよ。

 ならば、ベータの計算は100年単位で行うべきだ。
 それが投資のリスクでしょう。

 費用をかけて売上をあげる、そのターゲット、利用できる資源は概ねアクセスできますよね。

 だから、企業とは、集団で戦う集団であり、いかにチームワークよく長期的に戦い抜くか。

 日次のデータを運用に使わないで!!と思う今日この頃。


 友達のファンドマネジャーのMさんが、唯一、10年で投資といって頑張っています。10年で10倍以上を目指されています。

 わたしも、10年単位で考え、次の10年とその次の10年に向けて後継者を育てている最中です。
 30年では1000倍になる予定なのですが。
 どうなることやら。

 わたしは月次のデータを年次に変えているのですが、年次データだけでいいかなと最近思っております。


リンクスリサーチ
山本 潤


NPOイノベーターズフォーラム理事。
メルマガ「億の近道」執筆18年間継続。
1997−2003年年金運用の時代は1000億円の運用でフランク・ラッセル社調べ上位1%の成績を達成しました。
その後、2004年から2017年5月までの14年間、日本株ロング・ショート戦略ファンドマネジャー。
コロンビア大学大学院修了。
法哲学・電気工学・数学の3つの修士号を持っています。


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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■山本潤無料セミナー「株の長期投資で資産を着実に増やす無料セミナー」のご案内

 =ダイヤモンド・ファイナンシャル・リサーチ主催の無料セミナー=

 ダイヤモンドによる、山本潤氏の第2回無料セミナーです。
 今回は、日本株発掘の手法と長期で資産を増やすための株の探し方、ポートフォリオの組み方について解説します。


■セミナー開催概要
・開催日時:2019年6月30日(日)14:00〜16:30
(開場・受付 13:30〜)
・講師:山本潤
・参加費:無料
・場所:ダイヤモンド社9階会議室
 東京都渋谷区神宮前6−12−17 ダイヤモンドビル

※本セミナー内でメルマガ「山本潤の超成長株投資の真髄」の宣伝・勧誘を行
 なう場合があります。

詳細、お申込はこちら(ダイヤモンドのサイトへ移動します)

 ⇒ https://zai.diamond.jp/list/ztmail/kabuyamamoto


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知財セミナーにかける想い



 財務セミナーはすぐに定員が埋まるのに対して、数学教室や知財セミナーは人気が正直ありません。9月8日もまだ15名ほど定員に空きがあります。

 これはわたしたちのアピールの仕方が悪いからでしょう。

 つまり、「なぜ特許なの? 投資とどう関係があるの?」について、その重要性が伝わっていないからでしょう。


 特許分析は投資に必要不可欠です。

 わたしが特許を読むのは、それが企業の開発の現場の社員が直接書いたものですから、読めば多くの新しい情報が得られるからです。

 それらが投資に役立つ理由は、以下の通りです。

1)開発中心者が特定できるので取材内容が深くなる。開発者が特定できる。企業取材のときに、その方に会える。そして、その方に会えないときも、どんな方も取材することができる。

2)企業の提供する商品を深く理解することができる。特許に商品の新規性が書かれている。

3)企業の重点開発方針がわかる。企業が急いでとった技術を知ることができる。早期請求特許を読むことで時間が節約できる。

4)ビジネスモデルが理解できる。ブラックボックス化が好ましい企業かどうかを特許戦略から理解できる。

5)ライバルが特定できる。競合他社がJ−PlatPatの逆引きで特定できる。

6)共同出願などで仲間か敵かを特定できる。


 1)以外は、前回の特許セミナーでも行いました。pythonスクリプトを希望者には配布しています。

 そのスクリプトを実行するだけで、早期審査の状況、IPC技術領域における占有度合いなど、共同研究、ライバルなどが分析できます。(今回も希望者にすべて配布します)

 しかし、今回の知財セミナーは、それだけではないのです。

 わたしたちの真の狙いである、運用力の大幅な向上の仕組みつくりを担っているのです。


 知財セミナー9月8日の6時間コースですが、ぜひ、参加してください。
 かかった費用以上のことをお返しするように努力します。


[セミナー参加者への特権について]

===コミュニティの創設===

 知財コミュニティーの創出と意見交換の場をつくります。
 FaceBook上、あるいは、スレッドを作成できる掲示板か、検討中ですが知財・技術力評価のコミュニティをつくるのです。
 FBはログが流れてしまうので、掲示板になる公算が高いです。
 そこに、発明家の楠浦さん、知財専門家の村上さん、エンジニア出身の相川さん、そして、わたしが積極的に分析結果を公表していきます。

 そのコミュニティは永続化を目指します。
 つまり、これから、知財セミナーは4ヶ月間隔で開催予定です。
 テーマを医療機器やバイオなど、変えていく予定です。

 質問がある人は、質問をFBで投げる。それに対する知見をみんなで投稿し合うという仕組みをつくります。
 ここに全国の研究者、エンジニア、医療関係者、長期投資家を結集させていく計画です。

 コミュニティの価値を閉鎖環境で高めていく計画です。
 毎回、50人程度の定員に対して、半数はリピートをしていただけるのかなと考えております。

 というのも、今回は、ロボットですが、次回は医療機器やバイオなど、テーマを毎回変えていくからです。


===知財・技術力評価コミュニティへの定期的な情報フィードバック===

 リンクスリサーチや発明塾や村上さんの分析調査や取材内容について、コミュニティにフィードバックしていきます。
 一度、知財セミナーに参加した人は、FBのコミュニティの会員になります。
(希望者であれば)

 コミュニティは、技術評価を参考に、最終的には運用力の向上、他の運用との差別化を目標に運営します。
 運用とは、人がやらないものを中心にありとあらゆるものを持ち寄る作業です。

「この企業のこと、みなさん、どう思いますか?」という質問にもお答えします。知財面はこう。技術的にはこうと。

 ある企業については、「簡単な技術じゃないよ」という現役エンジニアの方からのフィードバックがあったりして、いまでも大変助かっています。
 なかなか、そういう機会は一般投資家の方々にはないと思います。参考になるはずですので、どしどしご質問ください。
(投資の成功への確信度合いが高まります)


===当日の疑問点、普段からの疑問点、質問にすべてお答えします===

 当日、参加者からの疑問点、質問については、持ち帰り、すべてお答えします。

 ぜひ、セミナーにご参加ください。あと15人程度、枠が空いております。



[当日のわたしのセミナー内容]


 わたしは、これからも、もっと運用がうまくなりたいと考えております。
 そのためには、よい仲間つくり、疑問をぶつけ合う環境づくりが大切になります。

 わたしの方からは、ブルーオーシャン戦略を知財面で勝ち取っている企業の例をいくつか提示する予定です。
 わたしの発表は短いですが、相川さん、村上さんが午前中。午後は楠浦さんの演習中心のセミナーとなります。


[リンクスリサーチを応援していただき、誠にありがとうございます]

 英国のマングループの日本株運用チームの仲間たちと会社をやめて1年1ヶ月が経過しました。
 わたしたちは、過去、20年に渡り、トレードの勝率8割を達成するだけではなく、リスクの1.5倍のリターンをあげるなどの、単位リスクあたりのリターンの最大化を目指してきました。
 しかしながら、まだ、われわれの運用は未熟です。
 わたしたちには運用力の向上の余地はまだまだ大きいと考えています。

 わたしたちの究極の目標は運用資産規模に応じない定額制の運用会社を作ることです。
 その定額料金の運用機関が世界で一番運用が上手いということになれば、金融業界は変わらざるを得ない。
 それを狙っています。

 準備は着実に進んでいるのですが、まずやならないければならないことがありました。

 自分たちの運用力を圧倒的に向上させることです。
 これが、わたしたちの絶対に譲れない優先順位なのです。

 株式運用では、ありとあらゆるものを総合して勝負をします。
 ありとあらゆるもののといっても、他人がみんなやっているものではなく、自分たちしかやっていないものをやる。
 そのために、全国の達人、全国の専門家とのネットワークを構築するために、個人投資家層を開拓することにしたのです。

 お医者さんもいれば、エンジニアもいる。個人投資家の方々の中には、非常に熱心に投資に取り組む専業投資家さんも多数いる。
 ネットワークをつくり、彼らと協業することで、新しい付加価値が生まれる、と確信しています。

 おかげさまで、この1年で、専業投資家のみなさんやエンジニアや医療関係者との素晴らしい出会いが数多くあります。
 情報量も情報の質も向上しているのは嬉しいことです。


 さて、運用でもっとも大切なことのひとつは、計量です。
 バリューを測る、売上を予測する、という作業です。
 そのために、big dataを扱えるようになる。エンジニアを採用して、python教室を開催するのは、計量化のためです。
 システム設計には、数学の枠組みや体系が役に立ちます。数学の勉強会はベクトル解析や統計確率を中心に行っています。
 理論的な土台がしっかりしていることが計量には重要なのです。

 売上予想について。これをわたしたちの差別化要因にしたい。
 売上とは、潜在的な社会の需要の可視化です。
 そこがわかっていないファンドマネジャーが多い。
 つまり、需要ではなく供給だけを見ている。
 供給は目に見えるが、膨大な潜在需要は目に見えない。
 それを見る訓練が必要です。

 社会に横たわる膨大な潜在需要の計測の技術が必要なのです。
 社会を部品に分解して、それを再構築するためには、理系領域の知識も必要となるのです。


[理系領域に踏み込むと少数派になる]

 わたしたちは、運用には理系領域の専門性が必要であるという立場です。
 化学や物理や数学などの基礎は必要だと思っています。
(アナリストは理系大学院の学位があったほうがよいと考えています。)

 運用している人々の8割がもし文系ならば、理系は2割。
 少数派の理系が運用では有利です。

 特許が読めるとどう運用が変わるか、それについて、もう少し書かないといけないと思うのですが、わたしたちが目指しているのは、みなさんへの良質な知財情報サービスの提供です。
 それを行うことで、自分たちの運用能力も上がるのです。

 発明塾の楠浦さんや工学博士の村上さんをアドバイザーとしてお迎えできるのは、みなさんにとっても、わたしたちにとっても、ラッキーなことなのです。
 ノウハウを他人に公開するからこそ、自分に技術の基本形や型が身につくものです。

 わたしたちは、方針として、これからも、わたしたちのノウハウはすべて公開していきます。

 そのことで、むしろ、自分の技術力を時間比例で向上させていく考えです。
 どんどん公開しても、必ず、一歩先を歩き、過去の自分に追いつかれないように、今日のわたしたちが頑張る必要があります。
 日々の努力を自らに強要することで自ら成長できると思っています。


 セミナーとは面白いものです。
 セミナー受講者さんも勉強になりますが、セミナー講師にとっても相当な勉強になるものなのです。
 セミナーとはwin−winなのです。


[わからないことに取り組むのはそれが差別化になるから]

 簡単に理解できるものばかりをやっていたのでは、人間進歩がありません。
 わからないものに取り組むのはストレスです。
 そのストレスを乗り越えて、わからないものを何回も読んでみることによって、人との差別化ができると思うのです。


 それでは、みなさま、楽しい投資のため、長期の投資力の向上ため、ぜひ、知財セミナーをご活用ください。

 ぜひ、セミナーにお越しください。
 よろしくお願いします。


リンクスリサーチ
山本 潤


NPOイノベーターズフォーラム理事。
メルマガ「億の近道」執筆17年間継続。
1997−2003年年金運用の時代は1000億円の運用でフランク・ラッセル社調べ上位1%の成績を達成しました。
その後、2004年から2017年5月までの14年間、日本株ロング・ショート戦略ファンドマネジャー。
みんなの運用会議では、自分のおカネを10年100倍の資産運用を目指している。
コロンビア大学大学院修了。
法哲学・電気工学・数学の3つの修士号を持っています。


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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■山本潤コーディネイト「第2回知財情報活用セミナー」のご案内


 本年4月に開催された特許情報を投資に活用するためのセミナー、第2回目が開催されます。

 大好評だった前回の内容に加え、特許(知財)情報の整理や利用ツール、また具体的な企業を取り上げてのケーススタディなど、より詳細に踏み込んで演習も行いますので、参加者の皆さんが知財活用を実践できるような内容です。

 テーマはAI、ロボットです。

 ぜひご参加下さい!


【講師】

 山本潤氏(元ヘッジファンドアナリスト・特許活用投資のプロ)
 村上次郎氏(元大手メーカー研究者・特許先行調査業務従事中)
 楠浦 崇央氏(発明塾塾長)


【日時】

 9月8日(土)10:00〜16:00
※終了後、懇親会もあります。もちろん講師陣も参加します。


【場所】

 東京都・秋葉原


【参加費】

 20,000円(税込)

お申し込み・詳細はこちら

 https://peraichi.com/landing_pages/view/patent0908

主催:株式会社 リンクス リサーチ/TechnoProducer 株式会社



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トヨタにみる開発方針の大転換



 知財情報は貴重な一次情報だ。

 そして、検索エンジンは豊富に揃っている。

 ならば、投資家としてそれらを有効活用しないわけにはいかない。


 代表的な無料ツールとしてJ−PlatPatを前回のコラムで紹介した。

 今回は、水素燃料電池を開発のメインに掲げたトヨタのリチウム二次電池への開発の傾斜を公開された一次情報から確認していこうと思う。


 まず、IPC分類表から燃料電池(H01M8)と二次電池(H01M10)を確認。
 J−PlatPatの検索エンジンで上記IPCを指定。逆引きするだけだ。
 あとは、公開日を特定すればよい。
 前回のように内容までみなければ、3000件以内に絞る必要もなく、作業は一瞬で終わる。


−Toyota H01M8/00 燃料電池 特許公開の件数−

 2001−2005 1460件
 2006−2010 4800件 (ピーク)
 2011−2015 1505件
 2016−2018  571件
(2016年−2018年の公開件数は出願済みのものがこれから公開されるため、日を追う毎に増える事に注意。)


−Toyota H01M10/00 リチウム二次電池 特許公開の件数−

 2001−2005  571件
 2006−2010 1061件
 2011−2015 2086件
 2016−2018  903件
(2016年からの数字は直近2018年3月20日までの数字)


 上記の検索でわかるように、トヨタが明らかに燃料電池からリチウム二次電池に研究人員をシフトしている。



== 注目のトヨタ固体電池の特許公開の推移 ==


 市場の注目はトヨタの固体電池であろう。
 最近、右肩上がりで出願が増えている。
 2000年以降571件の公開が確認できる。

 二次電池の中の固体電池はH01M10/0562であるが、この数年、急速に公開件数が伸びている。

 逆にH01M10/0562固体電池のIPCで逆引きすると、同期間2100件程度の公開が確認できる。

 そうなると、トヨタはこのIPC H01M10/0562固体電池では公開特許の実に4分の1以上を抑えていることになる。


 ここでのライバル候補が以下の通り。

 まだ、内容については吟味していないが、住友電工(この5年間公開がない、諦めたか?)や出光(硫化物固体電解質、トヨタと共同出願している)などの意外な?名前が上がる。

 ただし、ライバル候補たちに3倍以上の件数の差をつけて圧倒していることがわかり、固体二次電池ではトヨタが権利化では先行しそうだな、と感触を持つことができる。
(トヨタ本体と共同出願などを合わせてグループで500件以上とっている)

 出光とトヨタとが共同出願している状況からは、トヨター出光を合わせ、さらに、住友がこの数年諦めている状況をみると、数字以上にトヨタが圧倒しているといえるのではないか。

 固体電解質が出光のように硫化物系になるのか、あるいは酸化物系、あるいはガラスセラミック系になるのか、注目されるところである。

 特開2016−081822などをみると、トヨタは固体電解質としては硫化物を主体にしながら、正極材はオハラと共同で出願。サイクル性向上のために正極材をガラス被覆するというものだ。こうなると、この三社は仲間内ではないかと疑わざるを得ない。



== 優先して読むもの ==


 投資家としてみるべき特許は、このH01M10/0562とH01M10/052の共通部分で、登録されたもの、出願と公開とが1年もないような出願してすぐに登録を行うとしたもの、を優先して読んでみると時間が節約できる。

 出光などのバリュー株がどんな特許を取っているかも参考にしてみるとよいだろう。
(これを書いた後に出光が中計を発表し、全固体電池について言及している。中計を見て、大多数の投資家は出光が固体電池の主要部材の供給者になりうることを知るのだろう。だが、わたしたちは、そんなことはもっと前にわかっていた。情報を正しく早く理解することは、投資においては、やはり、有利なのだ)


 これらは表面的なことであり、実際は、特許の請求項を読まなければならない。



== 具体的な固体電解質 ==


 これらは、トヨタの製造特許をみると網羅的に書いてある。
 本命はふたつかひとつにすでに絞られていると思うが、特許とは網羅的に書くものである。

 酸化物系非晶質固体電解質として、例えば、LiO2−B2O3−P2O5、Li2O−SiO2等を;

 硫化物系非晶質固体電解質として、例えば、Li2S−SiS2、LiI−Li2S−SiS2、LiI−Li2S−P2S5、LiI−Li2S−P2O5、LiI−Li3PO4−P2S5、Li2S−P2O5等を;

 ハロゲン系固体電解質として、例えば、LiI等を;

 結晶質酸化物又は酸窒化物系固体電解質として、例えば、Li3N、Li5La3Ta2O12、Li7La3Zr2O12、Li6BaLa2Ta2O12、Li3−PO(4−(3/2)w)Nw(wは0を超え1未満の数である)、Li3.6Si0.6P0.4O4等を;

 ガラスセラミックス系固体電解質として、例えば、Li7P3S11、Li3.25P0.75S4等を;

 硫化物系結晶質固体電解質として、例えば、Li3.24P0.24Ge0.76S4等を;

それぞれ挙げることができる。



== IPCやFタームについて ==


 特許庁に詳しい説明がある。

https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/kokusai_t/ipc8wk.htm

 エクセルベースでAからGまでIPC分類の参照がある。

 たとえば、H(=電気)を見てみると、以下のように分類されていて、H01M10が二次電池であり、そのサブクラスにリチウムイオン二次電池(H01M10/052)があることがわかる。



== IPC分類表に目を通そう! ==


 IPCやFタームを特許から見て、それをGoogleで検索する、というやり方でもよいのであるが、やはり、お勧めは、特許庁HPにはIPC分類表に、投資家ならば、ざっと目を通しておくべきだろう。

https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/kokusai_t/ipc8wk.htm

 そこには、検索がしやすいようにとの配慮からか、エクセルで分類ごとにファイルがある。直近の更新は2018年1月である。


 なお、 今回のコラムは以下のコラムの一部抜粋である。
https://double-growth.com/patent001/


リンクスリサーチ アナリスト 山本 潤


NPOイノベーターズフォーラム理事。
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まぼろしの影を慕いて



== 連想ゲーム ==


 首相が退陣したら株価が下がるとか思っている人がいる。
 でも、相場はそんなに単純なものではないのです。

 株では、「風がふくと桶屋が」という連想ゲームは面白いものとされています。

 連想ゲーム。ちゃんと当たるのでしょうか。


 企業業績と内閣。
 地球と冥王星。
 太陽の黒点の位置重要。

 どれも重要なものかもしれないものでしょうか。

 それでも、なんでも株価に直接関係させる「ド」短期な思考がいま目につきますね。

 まるで世の中のすべてがダイレクトになんでも株価に影響するという考えの蔓延。

 そんな運用をしてしまっている機関投資家たちが増えて情けない。

 AIとかCTAとかロボット運用とか浅くて間違っている。

 なんでも株価に結びつけようとするから間違う。

 マイクロセカンドごとに判断を変えるわけだからねえ。

 そんな落ち着きのない人たちが相場の需給に影響をあたえています。
 機関投資家の存在は害悪になりつつあるのではないでしょうか。

 「連想力と想像力が豊すぎる」機関投資家にはうんざりしているのです。


== 他人の行動を予想する ==


 短絡的な反応が需給に影響するから、それを当てようとする人が出てくる。
 だから逆流、逆巻、解約、その前に自分だけは逃げよう!と連想が進む。

 他の機関投資家の動きを当てようとして、別の機関投資家が行動を起こす。

 そういうことを個人投資家まで真似をするからよくないわけですね。


== 長期投資 ==


 大局からいえば、長期投資の観点から、変化に強い柔軟な企業を買えば、
企業業績とマクロなんて「ド」短期じゃなければ無関係といってもいいのですが。

 まして、政治と配当はほぼ関係ない。
 もちろん、外部環境の変化に強いものを投資先として選ぶ必要はあるけど。

 たとえば、ドル円が360円から100円になっても、なぜ貿易黒字?
 日本、人口減、環境悪化、市場が飽和とか、でもなんでずっと増益なのですか??

 世の中はいつでも切実な潜在的な需要に溢れている。

 影にすぎない株価を追わない。
 実態価値、理論価値を信じて欲しいですね。


 日常生活を優先。
 企業実態が本物。

 それが証拠に、株価なんて毎日評価しない非上場企業が今日も元気に活動している。
 株価なんて別に必要なものじゃないですからね。

 企業の活動が社会への貢献になることは、企業にとって絶対に必要。
 そもそも、長期投資家というものは、社会にとって大切だと信じている企業をそもそも保有しているのです。

 そうでしたよね。


 わたしたちは、朝起きて活動し、夜寝る。
 その活動量が企業の実態のベースです。

 一方で株価は、どうしても売りたい人がいるから無理にでもついてしまうもの。
 株価は明日になればまた違う人が違う考えでつけていくだけ。

 企業の実態。その活動をみて、ぐんと伸びているならば、企業価値は向上している。
 その間は、ゆっくりとして欲しい。

 毎日、一喜一憂ではなくて、年に数回、チェックすればよい、みたいに。


== 個人の強み。セカンドプランを持つ ==


 それよりも、相場はたまに、大きく下げるとわかっているならば、大きく下げる期間中、下落の間に数回にわけて、しっかりと買えばそれで儲かるのでは。

 もちろん、投資に絶対はないから損をするかもしれないですよ。

 とくに個人投資家はそもそも解約がないから、そもそも余裕資金の運用なのだから、まったく急いで売る必要がないよね。

 それでも、不安ならば、余裕をもって運用すること。
 下落時のセカンドプラン、サードプランをもつことですかね。


 せっかく大局を見ているつもりになっても、結果として、デイトレードをしてしまう人がいるのは残念。。。。

 どうしても下落するのが不安になるなら、投資したということを忘れてしまうこと。


 10年20年、株価はみないで、放っておいて、楽しみはタイムカプセルにのせて、わすれてしまうことですね。
 そのうち、配当がたくさんやってきます。

 影にすぎない株価といえども、きっとその頃は数倍にはなっていますよ。


リンクス リサーチ アナリスト 山本 潤


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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特許検索J-PlatPat活用法



 4月21日に発明塾の楠浦さんと大手エレクトロニクス研究職だった村上博士を招き、5時間に渡る特許情報セミナーを行うことになった。


 わたしも今日、特許庁の特許検索無料サイトのJ-PlatPatで10分ほど遊んでみた。
 最近、J-PlatPatの検索ページが変わったため、python pandasの読み込み方までも変えなけれならなかったからだ。

 それはどうでもいいことだが、自分なりにトヨタの開発の状況を10分だけの短時間で調べてみた。


== 一次情報を読みこなす 特許情報から==


 全文は以下のURLをお読みください。
https://double-growth.com/patent001/


 投資においては、一次情報というものをわたしは重視している。

 一次情報とは、会社のHPからの情報、会社から出している出版物や研究発表など投資対象企業からの情報である。

 たとえば、特許情報は社員が書いているものであり会社が出願したものである。よって、特許も一次情報となる。

 もちろん、会社側に取材して得た情報についても直接会社から得たという意味で一次情報となる。

 このうち、特許についてのノウハウのひとつを提示したい。


 疑問を持ったら重要な一次情報である特許を読むのだ。
 必ず、重要な新しい発見が見つかるだろう。


 さて、トヨタ自動車のEV開発はどうなっているのだろうか。

 たとえば、トヨタが出願したもので、全文検索をかける。
(出願はトヨタ自動車と指定し、あとは全文検索とした。)

 わたしは、EVになったとき、個人的にブレーキの機構がどうなってしまうのかなと興味を持っていたので、「EV」とか「ブレーキ」とかのキーワードをつけて検索してみた。

 J-PlatPatの無料検索を使ってみた。

 ここがJ-PlatPatの難点だが、検索結果を3000件以内まで絞り込む必要がある。

 わたしは、2010年以降の登録した権利だけを検索した。
 2073件まで絞ってみた。


== 10分でできる分析 ==


 以下の分析は、たったの10分でできる。
 だから、やらないと損だ。

 だが、情報の整理は、3000件の特許情報なので、テキストでは10万行以上になる。
 エクセルでは遅すぎる。だが、python pandasなら一瞬だ。

(自慢に聞こえたら申し訳ないが、リンクスの主催するPython教室は定員の2倍の申し込み状況であり、そこでこうしたプログラミングツールも配るので、個人投資家の情報処理リテラシーは大幅に上昇し始めている。)

 さて、そうした上で、FIなどのタームで整理してみた。

 トヨタらしく、やはりB60KというFI(またはIPC)が多いことがわかる。このコードはHEVを指す。
 つまり、電動を主体としつつも内燃機関を補助にというトヨタの遊星歯車プリウスでおなじみのハイブリッドだ。IPCの分類をするだけでも、トヨタの戦略がよく現れていると思うのだ。

 大(ハイブリッドHEV)は小(EV)を兼ねるとはいうが、EVになればトヨタの強みが消されるのであろうか。
 こういう懸念?が一次情報を見るとわかる。

 まあ、実際には、特許の内容をよく吟味しなければならないのだが…。


 それでは他社はどうなのか。

 登録特許の数だけでは、2010年以降、トヨタ37000件に対して日産は11000件と確かに少ない。それでは日産とトヨタの年度ごと、あるいはFIの違いを見てみようかなとなる。


== トヨタは二次電池特許の割合が急増している==


 トヨタの直近の登録2700件を見ると、燃料電池関連のものがやはり多い。
 これもトヨタらしい。

 モータのコントロールに関するものも多い。
 ただし、決め打ちせず、多くの範囲をカバーしようとしている全方位の姿勢が見えた。


 だが、トヨタ。さすがである。

 この1年で公開された2700件を次に見た。
 すると、なんと、二次電池の分類H01M10がかなり増えていることがわかる。
 この1〜2年で相当、研究が加速していることがわかる。
(このように公知日、登録日、出願日別に検索可能であり、登録日の最近の2700件と公知日での最近の2700件では意味が全く違う。最新の動向は公知日にしなければわからない。。。)

 登録日での分類:まだトヨタ、ハイブリッド。
 出願日での分類:まだトヨタ、燃料電池に重きを置く。
 公知日での分類:二次電池(リチウムイオン電池等)にシフトしている。
という違いがある。


 日産は一方で、パワーアシストなどの特許が多かった。二次電池関連も多い。が、数が圧倒的にトヨタよりも少ない。


== 圧倒するトヨタの特許件数 ==


 トヨタがこの1年で数千件の公開があるのとくらべると日産のそれは数百件であり圧倒的に少ない。日産の特許の内容もgearingに関するものが多い。日産、二次電池では大丈夫なのか?という疑問も出てくるというわけだ。

 いずれにしても、この1年間のマーケットの二次電池関連への物色は研究のフォーカスからも裏付けられた、ということになる。



 このように一次情報から企業の将来の技術トレンドをたったの10分程度で整理することができる。


リンクス リサーチ アナリスト 山本 潤


NPOイノベーターズフォーラム理事。
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 日時:4月21日(土) 13時〜18時
 場所:東京都千代田区
 費用:20,000円(税込)

 詳細・お申し込みは以下のリンクをご覧下さい。

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