相川伸夫のGC注記・重要事象の説明&LCHD(8938)のフォロー除外のお知らせ

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■ピックアップ銘柄LCHD(8938)の除外を決定!

 8月14日のIRリリース
『継続企業の前提に関する事項の注記についてのお知らせ』
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/89380/890b0c45/97d3/49dd/be92/1f706f7f7edd/140120190814488563.pdf
を理由にこの度【除外を決定】しました。


 私が億の近道でLCHDを初めて取り上げた時から2年4か月経って、あまりにも状況が変化し過ぎました(二転三転四転…)。正直これ以上私はLCHDの可能性を信じることは出来ません。
 又、私の記事をきっかけにこれ以上の損を出していただきたくはありません(株は自己責任とはいえ)。

 LCHDについては初動のタイミング(旧ロジコム時代)からウォッチをしてきました。これまでに400Hを超える時間を分析に費やしてきました。
 その私から見て、今この会社に投資するのは只の博打でしか無いと判断しました。

 もしかすると、不死鳥のように復活するかもしれません。
 しかし、それに掛けて投資するのは只の博打であり、私の考える【投資】とは違います。
 投資として考えるならビジネスモデルがきちんと機能して、最低限の財務条件をクリアしてから再度投資するかの判断をしても遅くありません。

 決して株価(買値や高値からの下落率)に囚われてはいけません。
 企業がボロボロの時は株価が安く、それが健全化するときには大きく株価が上昇します。
 それを狙うにしてもまだ早い気はしますが、そういう狙い方ならこれ以降のタイミングでINするのも良いでしょう。
 しかし、そうではなくLCHDの未来に期待して投資してきたのであればここは冷静になって一歩引くのがBestだと判断します。
 振り返った時に今が底値だったとしても、私は全く後悔しません!


 ビジネスモデルが破綻してもその銘柄を握り続けることは投資とは言いません。

 それは【未練】と言うのです。

 そんな未練で儲かっても何の価値もありません。
 今回のIRはそれほどまでに深刻であると私は受け止めています。
 詳しくは後半で書きます。


■LCHDのこれまでの経緯を振り返る

 私がLCHDの記事を初めて執筆したのは2017年4月3日です。
↓※2017年4月3日 情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 LCホールディングス(8938)
http://www.okuchika.net/?eid=6957

 当時はロジコムの社名からLCHDに社名が変わり、ソーシャルレンディングを始めて1年半を超え、フィービジネスとリートでの出口(スタート)を模索していた時期です。
 ダヴィンチとの資本業務提携はこの時すでにしていましたが、医療関連の話はまだ出ていませんでした。
 医療関連の話が出たのはその後の株主総会からです。
 この頃から徐々に同社への期待は高まっていきました。

 しかし、その後、シナリオ変更が相次ぎ投資家は大きく振り回されることが続きます。

 18年4月には何の前触れもなくこれまで事業を推進してきた代表の本莊氏が退任、次の株主総会から金子氏が新社長に就任するというIRには大変驚愕しました!
 その後迎えた本決算では『期ズレ』という言葉の怖さを市場に認識させましたねw
※2018年5月21日 情熱投資家、相川伸夫の本決算短信フォロー
http://www.okuchika.net/?eid=7754

 6月11日、同社元代表の本荘氏にインサイダーに関する強制調査のIRで下がっていた株価にトドメを指す形で、18年3月の高値2649円から6月安値の1197円まで半値以下に急落しました。

 18年6月27日、金子氏による株主総会での今後のビジョンに対する力強いメッセージ、及び後日の個人投資家向けの説明会(動画あり)を通して【LCHDは大きく進化する!】というプレゼンに私も含め投資家は大いに期
待しました。
※18年7月2日 速報!金子氏によるLCHD(8938)大改革により高まる成長期待!
http://www.okuchika.net/?eid=7825

 金子氏の手腕に私も大いに期待していました。

 しかし、強く勇ましい言葉とは裏腹に事業は進捗しているものの想定よりも歩みが遅いものとなりました。

 私が一番不快であったのは18年の株主総会での質疑において…

・本社を赤坂に移転させる理由は?
⇒『アナリスト等が訪問しやすいため』
 そう言っているものの私は金子社長になってから二度取材を申し込みましたが取材拒否されました。
 IR体制も強化すると強く主張していたにも関わらず以前と比べて開示姿勢は改善されておらず、IRもなんら強化されていないと感じます。
 今回の株主総会後に予定されていた機関投資家向け説明会もドタキャン同然と聞いています。

 もう一点の不信な点は、

・本莊さんの株をどうするか?
⇒『買い取りたい。どのような方法でやるかは検討』
 以前からこのような方向でしたが結局、中国資本と思われる謎の企業による株式譲渡に関するIRが19年7月26日に出てきました。
 譲渡株価も終値1289円に対して35%のプレミアムを付けた1750円で本荘市の株式全てである31.23%全てを買い取る=約30億円というものです。

 相対取引によるものなので価格などは双方の同意があるのでしょうが、LCHDとしてこの件に対して何のコメントも8月16日の現在までありません。
 出来ない理由もあるのかもしれませんが、このような事ばかりがずっと積もり積もってきました。さすがにいいかげんにしろと私は言いたい。

 そして19年8月14日の『継続企業の前提に関する事項の注記についてのお知らせ』で私にとってはこれ以上投資するに値しない会社としてフォローを外すに至りました。

 次に今回の継続企業の前提に関する事項の注記に関して説明します。


■なぜ、『継続企業の前提に関する事項の注記』が付くことがそんなにいけないのか?

 『継続企業の前提に関する事項の注記(GC注記)』についてあまり詳しくない方もいると思うので解説します。

 『継続企業の前提に関する事項の注記(GC注記)』と
 『継続企業の前提に関する重要事象等』
という表現の二種類が存在していて、<注記の方が重要事象よりも状況が悪い>ということを念頭に入れてください。

 ザックリ解説で行くと『倒産するかもしれません』って意味で受け取ってもらえばいいです。

 <GC注記>の意味合いは『倒産するかもしれない事案が発生したけど、これを解決する現実的な手段と目途が立っていません』ということ。

 <重要事象>の意味合いは『倒産するかもしれない事案が発生したけど、これを解決する現実的な手段や目途が立ちました。現在進行形で進めていますので上手く行くことを祈っていてください』ということ。

 ザックリ説明になりますが概ねそういう解釈で大丈夫です!

 本業不振が直接の原因の場合はまずは重要事象が付くことが一般的と思います。
 立て直しの現実的な手段については資産売却やリストラ、子会社の売却などで固定費と変動費を大幅に削減して会社を小さくして利益を出せる体質を目指すことで『目途』を立てることが多いです。これで重要事象扱いとなります。

 その後そうした対策を実行しても経営が立て直せない事態に陥ると<GC注記>に悪化します。

 今回のLCHDの場合は一撃GC注記です。

 一撃GC注記の場合は本業不振というよりも急激な経営環境の変化が起こった場合に発生することが多いです。

 <急激な経営環境の変化>ってなにか?って早い話、ビジネスモデルが根底から崩れ去ったって事です。

◇GC注記事例1 中村超硬(6166)
 ・中国国内の補助金を当てにした太陽光ビジネス一本打法だったが、中国の法改正で補助金が出なくなり売上激減&新設の製造機械大きく減損処理(その機械を使っての売上回復見込みが立たないため)されて一撃GC注記(19年3月期2Q)

◇GC注記事例2 大塚家具(8186)
 ・大幅赤字から重要事象等のリスク記載(16年12月期本決算)⇒通期での3連続の営業損失&営業CFマイナスが見えたことでGC注記(18年12月期2Q)

◇GC注記事例3 曙ブレーキ
 ・米国工場での需要急増(本来なら嬉しいことだが、自動車部品メーカーである自社の生産が間に合わない事が原因でカーメーカーの生産を止めるわけにはいかないという悲劇)による人件費アップ(3直7日)&それでも間に合わずに日本からの緊急輸送費で大赤字&さらに大規模な減損(利益を出せない有休機械や設備)で財務条項に抵触で『継続企業の前提の重要事象(16年3月期本決算)』が発生、その後奮闘空しく米国からの撤退決定により米国資産の巨額減損で債務超過によりGC注記(19年3月期3Q)

 以上、GC注記事例を3つ紹介しましたがイメージは掴めましたか?

 現状について細かく書いた記事も参考になると思うので紹介しておきます
※↓参考サイト『東京商工リサーチ』
2019年3月期決算 上場企業「継続企業の前提に関する注記」調査
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20190611_01.html


 このように「事業を健全化することが容易ではない!」と判断され、しかも現状それを打破するための見込みも無いのです。GC注記の表現はそれほどに重く、短期間で「きっとGC注記が取れるだろう」と期待するのは危険な思考です。

 今回、付いたのが重要事象ではなく、一撃GC注記なので特にヤバイのです。それほどにLCHDの状況は悪いと認識ください。

※ちなみに重要事象なのかGC注記なのかを見分けるポイントは『…継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在しております。(中略)…現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認め【られますorられません】』という最後の文法に着目してください。

 決算短信にも『継続企業の前提に関する注記』は記載されていますが、気を付けなくてはならないのは【注記が付く初回のタイミングは決算短信には注記されない場合がある】というポイントです。

 決算短信というのは【監査が終わっていなくても構わないから早く情報を開示すること】が企業には求められています。決算短信も四半期報告書も締日から45日以内に提出がルールとなっており、短信は四半期報告書の前の提出が適当とされています。

 今回のLCHDの例ではまさにそのパターンでしたね。

・19年8月2日の20年3月期1Q決算短信では注記も重要事象もありませんでした。
・しかしその後の8月14日の四半期報告書で一撃GC注記が付いたのは監査法人が四半期レビュー報告書を書く際に許さなかったのではないか?と私は考えています。


■LCHDのGC注記の中身を見てみる

※注、この先の内容は完全に私の推測になるので中身の正確性は全く保証出来ません。
 私がまるっきり間違っていることも考慮して、『見解の一つ』として読むようにお願いします。


 今回問題になった匿名組合出資預かり金の63億円は1Qでは流動負債になっていますが、これは直近有価証券報告書では固定負債にあった長期預り金にあったものと思われます。返す時期が決まっていなかったから固定負債(一年以上先の負債)だったものが『返さなければならなくなったから流動負債になった』のでしょう。

 現金に関しては直近有価証券報告書の時点では33億あったものに対して営業貸付金と長期預り金―匿名組合預り金の差額が近似値になるので現金の動きはそこだと考えます。

 GC注記に『匿名組合出資預かり金の償還が困難となるおそれ』というのは現在レンディングで運用・待機している個人のお金の総額を指しているのでしょう。
 GC注記の対策案として記載してある内容は上記だけにスポットを当てた話です。

 主な対策案は…
 1、誰かに金借りる
 2、販売用不動産を急いで売る
 3、クラウドファンディングを再開できるように頑張る
これらで50億円程度の金を工面したり、増資もあり得るのかもしれません。


 それが出来ればいいね。って怖い話をさせてください。

 理想は1、の借り入れになるでしょう。
 しかし、物件の購入において銀行のシニアローンの方が金利が安くてそっちのが良いに決まってるのにレンディングを用いた経緯はなんでしたか?
 ・SPCではシニアローンは難しい
 ・機動性が悪い(言い換えれば銀行を納得させれない物件は審査が下りない)
 ・レンディングの資金調達ハードルが低い(誤解を恐れずに言うなら信用取引でポジが建てまくれる)
ということをやってきました。
 ここにきて『誰が』『どうやって』『何に対して』貸せるのでしょうか?

 2、についても売却出来たらいいですね!
 しかし、すでに物件売却のために活動し続けてきて、それでもなかなか難しいという状況だったではなかったではないでしょうか?簡単に売れるなら本庄さんの時に売れているはずです。しかも今回の件によってバイヤーはLCHDが資金繰りに困っていることが分かりました。
 『追証がかかりかけている』ような状況の相手に対して良心的な価格で買ってくれるとは私には思えません。良くて損してでも売却に成功で、悪いとつぶれるまで待たれることもあるのかもしれません。

 3、クラウドファンディングの再開が出来れば最高ですね!
 とはいえ、これまでマネオに専任で委託していました。マネオは200億超えの返済延滞、一部は不良債権化してしまって回収出来なかったり業務改善命令&28億超えの集団訴訟など様々な問題が起こっており、この後正常化するという見通しをすべきなのか油断なりません。

↓マネオマーケット株式会社に関する集団訴訟#詐欺・消費者被害
https://enjin-classaction.com/project/detail/?projectId=1049568055&p=1

↓maneoマーケット計画倒産が現実になる日は遠くない:ソーシャルレンディングの甘い罠
https://j138i.com/maneo-bankrupt

 このような記事も散見されます。現状稼働しているからと安心するのはトンチンカンな発想でしょう。

 仮に今回、こうなる前に他のクラウドファンディングで稼働させれるとするなら何かしら手が打てたのではないか?と感じます。
 しかし、クラウドファンディングがどこかでできたとしても、新規にレンディングスタートを再開した時点ではGC注記は消えません。
 いくら「収益物件は大丈夫だから安心してください」と言われても、GC注記のついている上場企業のレンディングに資金がいきなり50億もの資金が集まるのでしょうか?

 LCレンディングは2015年にスタートして、1%利率アップキャンペーンなどの施策や着実な運用実績を積みながら口座登録者が4年掛けて7866人まで増えたのです。たとえスタート出来ても償還必要な資金調達がレンディングでは間に合うわけがないと考えるのが常識的でないでしょうか?


■ここからさらに深く踏み込んで考察します

 LCHDは散々難解な企業と言われてきました。
 何が難しくしてるかって、もちろん
【SPCによってオフバランス化されており、実態が把握できない】
からです。

 見えないオフバランスされた資産のわずかな情報が直近有価証券報告書の89Pにある【保証債務】ではないでしょうか?
 それによると87億を債務保証しています。
 現状の医療法人や収益物件には問題が起こっていないので貸し倒れ引当金も特に積まれていません。
 しかし、今回のGC注記がきっかけにドミノが倒れ、オフバランスされた資産の減損や貸し倒れ引当金などが出るようであれば、これはLCHDにとってトドメの一手になりかねないでしょう。

 また、医療法人の取得には現金が必要であり、これも有価証券報告書の89Pに記載の【関係会社に対する金銭債権または金銭債務】がそうではないか?と考えています。
 ここに回せる資金がなくなれば医療法人の取得も止まるのは当然でしょう。

 そうなると中期経営計画へのシナリオも現状白紙になったのだと解釈しています。

 会社のIRに何を聞いても、恐らく現状では本人たちでさえ何も分からない
・決まらないのではないだろうか?
 なぜならLCHDの対策案は相手がいるものばかりで、自分たちの頑張りでクリアできるものではないのだから…。


 LCHDをまだ信じようとしている人からは「相川は適当な事を言いやがって!」と恨まれるかもしれませんが、この銘柄をずっとフォローしてきたという責任からここで私は【NO!】を突き付けねばなりません。

 もし、不死鳥のように復活出来たらまた取り上げるかを判断させていただくことにします。
 これ以上はダメだと判断したタイミングできっぱりと離別する決断をしなくてはいけません!!!

 LCHDは今回をもってフォローを終了させて頂きます。

 金子さんのビジョンが実現出来さえすれば、いつかは100倍になる可能性がある銘柄だと今でも思います。

 LCHDの全てのステークホルダーの皆様の幸福を祈っています。


それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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相川伸夫の名証IRレポ・丸順取材

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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※7月19日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒730円(+30%)
・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒830円(+2%)
・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1249円(+40%)
・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒5070円(+74%)
・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1426円(−22%)
・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒1190円(−25%)
・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒2940円(−39%)
・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒1986円(+1%)
・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価945円⇒1971円(+109%)
・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
 株価2718円⇒1425円(−48%)
・丸順(3422)18年9月18日配信
 株価826円⇒533円(−35%)
・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
 株価421円⇒378円(−10%)

※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
 私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
 執筆から3年程度は継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。


・クロスフォーの18年10月の記事以降、新規のピックアップ銘柄が出せていない状態が続いています。
 言い訳としては今年に入ってから今も現在進行形で私の所属しているリンクスリサーチでの株の学校に向けた準備(私自身の講師としての能力アップを含む)に毎月150Hは当て続けている状況です。

 ↓株の学校(名古屋)※募集はすでに終わり、現在進行形で講義をしています。
 https://double-growth.com/wp-content/uploads/2019/04/kabu_school_nagoya.pdf

 ↓もし、今後の株の学校の開催について連絡が欲しい方は下記よりコンタクトください。
 https://double-growth.com/contact/

 頑張る所存ですが、以上の理由で今しばらくはピックアップはまだ更新できないかもしれません。
 現在温めてるのが3社くらい候補があるのですが、まだ取材も出来ておりません。
 書くからには納得の行く仕上がりのものにしたいので、準備が出来たら書かせて頂きます!



■名証IRエキスポ


 今年もこちらに参加させて頂きました。
 以前、丸順の記事を書かせて頂いたのは、この名証IRで同社を初めて知ったのがきっかけです。

 今回は株の学校の講義が土曜日にある関係で金曜日の1日しか回ることは叶いませんでしたが、かなり有意義な時間でした。
 当日挨拶を含めブースを回ったのが15社程度、取材レベルでお話を聞いたのは7社となりました。

 その7社の事をここで書きなぐるのも分析していない単なる取材のメモを書くだけになるので、私のピックアップ銘柄の丸順の事について簡単にではありますが報告をさせていただきます。


■丸順の技術の『ボス』への取材で確認できた事

※先に断っておきますが、会話における相互の認識のズレ等も多少あるかもしれませんのでご了承ください。

Q、アルミの展示品は試作型を新規に起こして作った?
⇒試作型を新規に起こして精度出しをして作った。製品はN−VAN?と同じで精度も出せることを証明できた。

Q、そのアルミのショット数は本番(現状の量産でのショット数)と同じで打った?
⇒同じショット数の速度で打ったもので作ったもの。もちろんアルミは高いし、これは試作だから連続生産ではしていないけど、実際の量産をしても寸法精度や外観品質の違いは大きくは起きないと思う。量産をしたらそこで新たな問題は出てくるという話は製造の仕事には付き物だからそこは話は別。
⇒もちろんセンターピラーをアルミで生産する日は来ない(アルミで作るのは強度が弱すぎるから)けど、現状の丸順の持つ実力を対外的に示すことができる事が今後の仕事の受注につながるからこういうことにチャレンジしている。

Q、アルミの製品っていつ頃採用されると思う?
⇒これはまだまだ先の話だと思う。現状では強度とコストで折り合わないから。
⇒しかし、こんな難しい材質でも精度が出せるんだぞって、カーメーカーから「アルミでやりたい」って言われたときにいつでも対応できるように準備を整えている。

Q、工場に行った時に入口においてあった超ハイテン(1470Mpa)のセンターピラーは試作型で作ったの?これは寸法精度も出せてるの?
⇒これも新規に試作型で作ったもの。もちろん寸法精度も外観品質も出している。
⇒これも先程と同じでメーカーが超ハイテン(1470Mpa)でやりたいといわれたらいつでも対応できるように準備をしている。
⇒ちなみに他社の製品のホットスタンプ品を買って寸法を取って、これも試作型で精度が出せるかトライした結果、冷間加工でホットスタンプ品が出来てしまった(笑)
⇒ただ、完璧に出来たというわけではなくホットスタンプ仕様のR部などはそのままだとヒケができてしまったりするからさすがに少し設変してもらう必要はあるかもしれないが、ある程度出来るのではないか?1470MPaの物でそれ以上の硬さや形状によっては当然無理なものも出てくるし、現状はもちろんまだ仕事はない。これも技術力アピールの一環。

Q、気になってるのは前に「金型整備スタートから良品取り出来るまでの整備回数は?」と聞いた話。5年前だと7回くらい整備出しにかかっていたとの事だけど、最近はどれくらいで出来るようになっている?これが長くかかると金型製作が赤字になってしまうから私は一番のリスクだと思ってる。
⇒これは昔に比べて今ではおおよそ半分の整備回数でできている。
⇒それはCAE解析の精度を大きく上げれてきていることが大きい。

CAE解析ってなに?って思う方は↓を参考。
※外部サイト【初心者必見】CAE解析とは?基礎をわかりやすくまとめました
 https://persol-tech-s.co.jp/hatalabo/mono_engineer/412.html

⇒精度出しはプレスした製品に対してカラーマップ(※カラーマップというのは3次元測定したデータを良品のデータとのズレの大きさで色を付けて可視化するソフトウェアによる解析の事)で取ってベストマッチング(データのズレが一番少なくなるように合わせてズレを見る方式)で作り込みに行っている。
⇒ゲージでの測定は基準面の影響が大きく、測定が暴れすぎるから次の流れで整備している。
 1)試し打ち
 2)カラーマップで製品の3D測定(誤差は0.3以下??少ないとのこと)
 3)3DCADデータの図面値とのズレをコンピュータで数値化
 4)CAE解析で目標値までの金型の形状データの数値化
 5)金型を肉盛り(機械)&切削(機械)&仕上げ(職人、サンダー、ベビー、ベルトン)
 6)金型をカラーマップで3D測定(狙い通り削れているか?どれだけズレているかの現認)
 7)試し打ち(これで1サイクル)

⇒CAE解析に使うコンピュータやソフトも良くしたから演算にかかる時間は2H程度?、金型の精度出しは平均3〜4サイクルで出せるようになった(これはトンデモなくスゴイ事!金型に携わってない人には伝わらないとは思う)

Q、日々量産していく中で原材料の超ハイテン(1170MPa)の原材料の硬さバラツキの変化は最終製品にすさまじく影響して品質が暴れると思うけど、それはどうしてるの?
⇒おっしゃるとおり原材料の硬さのバラツキの影響はとても大きい!!原材料の伸びや硬さによって出力される製品は様変わりしてしまう。590Mpaのものよりも1470Mpaの方がこの影響度も上がるし、金型の精度出しの難易度も上がる。材料の硬さと金型製造難易度は二次関数で上がるイメージ(めっちゃ分かる!)。
⇒そこで材料調整(ロットのバラツキ範囲の制限)をしている。
⇒それによって品質を担保する工夫をして供給している。

Q、金型整備の1サイクルは大体どのくらいの期間で出来るの?
⇒手番の段取り抜きで考えるなら2日?で1サイクル。
⇒実際には機械の空き具合であったり、突発の仕事もあるからそういう風には仕事は回っていない。

Q、どういうところに難しさがある?
⇒ご存知と思うが、プレスを打つ時にはその金型もたわんでおり、その応力によってプレス機もたわむ、それを正しく認識していかないといけない。製品だけを見るのではなく金型の剛性なども含めて常に相対的に見ていかざるを得ないところに難しさがある(めっちゃ分かる!)。
⇒あとはいまだに深絞りすれば成形できるとおもっている人もいるが超ハイテンの領域ではそんな風に作ることはできない(硬いから伸びが低く割れたりヒケたりしてしまう)。
⇒だからあらかじめ前工程で特異形状に見込んだりもする工夫をしないといけない。
⇒まだまだ我々も技術を磨き研究していかなければならない。


 丸順のブースでは大変マニアックでその業務のコアな部分に携わっていないと分からないところを深く聞けて大満足し、また金型に関わっていた経験のある私にはその難易度が想像できるので感銘を受けました。
 これだけ素晴らしい技術力をお持ちになられていても中々それを対外的に伝えることは容易ではありません。
 私の記事がその少しばかりの助力にでもなれたら幸いです。

 私の中でさらに丸順のリスク(金型製造における失敗のリスクと今後の仕事の受注が上手くいかないリスク)はさらに低下し、魅力が高まったことは言うまでもないでしょう。

 また、このような内容は私が丸順に対して真剣に取材しているという事も一因としてあるかもしれませんが、基本的に『誰でも』聞くことができます。

 こうやって直接企業に取材して開示されていない事について根掘り葉掘り聞くことはインサイダーでもなんでもありません。
 昔に比べるとネットで手に入る企業の情報は飛躍的に増えましたが、それでもホントのコアな部分はネットでは手に入りません。

 企業への電話もメールもバンバンすれば良いと思います(くだらない内容や礼節を欠くのは論外)。

 しかし、それよりも難易度が低いのが企業IRイベントへの参加です!

 まだ参加されたことが無い方はぜひ参加してみてください☆


それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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相川伸夫の丸順訪問・ピックアップ銘柄本決算フォロー

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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※6月14日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒703円(+26%)
・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒816円(+0%)
・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1416円(+58%)
・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒5130円(+76%)
・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1395円(−24%)
・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒1206円(−24%)
・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒2830円(−42%)
・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒1889円(−4%)
・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価945円⇒2234円(+136%)
・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
 株価2718円⇒1491円(−45%)
・丸順(3422)18年9月18日配信
 株価826円⇒502円(−39%)
・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
 株価421円⇒316円(−25%)

※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
 私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
 執筆から3年程度は継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。


■ピックアップ銘柄本決算フォロー


・東北特殊鋼
 今期着地は営業利益が通期予想に対して6%程届かず、未達主要因は半導体市況の需要低下、売上原価が1%分上昇した分を他で吸収できなかったことが大きい。
 とはいえ、想定の範囲内。
 ちなみに同社の株価最安値は2002年2月で206円。
 当時の2002年3月期のBPSは560円、自己資本比率は20.6%でした。
 19年3月期にはBPS2983円、自己資本比率は81.4%まで右肩上がりでまっすぐと積み上がっています。

 言わずもがなのバリュー銘柄であり、私がとても気にしている磁歪クラッド鋼板についての今後の進捗を楽しみにしています。


・LCホールディングス
 決算を期に株価は上抜けて上昇しました。
 今期予想の売上は同社の元の本業であるロジコムを100%売却(18年12月20日付け)したことにより約41%減収、しかしそれに反して営業利益は約76%の増益見込み。
 ロジコムを売却した同社は数年前とは全く異なる業態の会社に生まれ変わりました。

 事業変革はだいぶ進みましたが、物件売却などの業績のブレる部分もまだ含んでいることと思いますので、見通しを立てるのは中々に難しい企業です。
 患者が手ぶらで入院出来るレンタルセットをやっているエランや医療データの利活用の事業をしているMDVの病院経営にも身近な両社に話を聞いてみると、現在の病院経営はかなり厳しいとの話を聞きます。
 LCホールディングスの金子社長がそうした苦しい病院の経営効率を向上させ、事業拡大させていけるのか、今後も楽しみにしています。


・パウダーテック
 原材料価格、輸送費、研究開発含む人件費等の増加の影響での前期比18%の減益で着地。
 今期予想は前期とほぼ同じで、微粉末技術による今後の新技術が出てくるのを期待してます。


・特殊電極
 3Qでの上方修正をわずかに上回っての着地。
 着実にこちらもBPSに利益剰余金が積みあがっています。
 光通信が株式を買い増しており、共同保有者で約20%近いと推測されます。
 これらの動きが気になるところです。



◆丸順(3422)企業訪問

 億の近道でも以前取り上げているのでそちらも参照ください
 http://okuchika.net/?eid=7964


・進捗・発展情報
 1)フル稼働の3000tのプレス機がありますが、こちらはそのまま稼働状態を継続して、新たにもう一機3000tプレスが今期の10月稼働に向けて動いています。こちらは東プレからの新規受注の案件に対応するため(生産能力)の設備です。
   ※建屋とプレス機併せて15億程度とのことなので償却負担はそこまで気にしなくてもよさそう。
 2)冷間加工での1500MPA級は試作型にて製品化に成功していました。
   まだ、メーカーからの受注はないそうですが、そうなった場合には量産対応への移行が期待されます。
 3)東プレからの仕事は順調に受注しており、売り上げも拡大しているとのことですが、生産における要求品質・原価における感覚のズレなどにより現在はまだ利益が出せていない状況とのこと。
 4)バッテリ―ケースも新規受注が取れている。もちろんまだ売り上げ高としてはそこまでの数字は出ないものの実績作りと関係作りとして大いに評価できる。
 5)今期の見通しは中国での工場の生産動向を少なめに見積もっている。
   国内は前期と同水準と想定。
 6)フォルクスワーゲンのサンルーフの部品を新規受注成功。今までもずっと営業活動していたのがやっと実ったとのこと。

 大まかには以上の6点が印象的でした。
 私としては丸順の投資妙味は記事執筆時点よりも高まっているのではないか?と感じています。

 16年に4%だった自己資本比率も20%まで回復してきました。
 同社の最安値はその自己資本比率が4%まで落ちてしまった巨額減損の最中である16年2月に171円まで下がりました。

 その後、経営体制の一新をし、工場集約を経て生産効率アップ。
 大幅減損にはなりましたが、結果減価償却費も16年の82億〜50億まで低下して利益が出しやすい体質になり、最高益を前期更新しました。
 有利子負債もまだ高水準ですが、15年の330億をピークに現在は230億まで健全化が進みました。

 現在株価は502円であり、最悪期からして3倍弱です。

 私にはこの株価は大変魅力的に映ってしまいます(笑)
 もちろん、投資は自己判断でお願いします<m(__)m>


それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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相川伸夫の投機と投資の違い、ピックアップ銘柄本決算フォロー

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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※5月10日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒731円(+31%)
・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒811円(+0%)
・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒944円(+6%)
・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒5030円(+72%)
・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1399円(−24%)
・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒1172円(−26%)
・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒2800円(−42%)
・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒1843円(−6%)
・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価945円⇒1648円(+74%)
・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
 株価2718円⇒1396円(−49%)
・丸順(3422)18年9月18日配信
 株価826円⇒572円(−31%)
・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
 株価421円⇒295円(−30%)

※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
 私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
 執筆から3年程度は今後も継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。



■投機と投資の違い


 株式投資をするには口座だけあれば免許も資格もいらないし、教習も授業もありません。
 いわゆる『無法地帯』に素人も玄人も存在しています。

 7月6日から私も『株の学校(長期投資の極意とアナリストとしての力を身に付けるゼミ)』で講師として活動するにあたり、20名程度のセミナーを毎月開催しています。


◎株の学校の募集リンク
 https://double-growth.com/stockschool_ngy_entry/
 ※定員まであと3名


 私はセミナー冒頭でいつも【投機と投資の違い】から説明するのですが、その入り口でおよそ半数近い人が大きな思い違いをしたまま株式の世界に入っている事が明らかになります。

 『株式投資』という言葉はとても広く、デイトレーダーでも優待投資家でも材料狙いや仕手株、長期投資家も全て株式投資に含まれています。
 例えば『損切り』が必要かどうかもその人がどういうスタンスで株をしているかで変わります。


【投資だと思っていても実は投機をしている】

 しかし、そのことに気付いていない…
 これが最も危ういのです!

 投機という言葉が持つ印象から『ギャンブル、博打』を連想してしまうから自分の売買は投機ではないと考えてしまうのだと思われます。

 博打というのは『運』が勝敗の一番の決め手になるものを指します。
 宝くじや丁半博打などのギャンブルがイメージしやすいですね。


 【投機】というのは『短期でキャピタルゲインを狙う』ことであり、儲かるかもしれない『機会(チャンス)』に資金を投下する行為です。
 半年以内での売買はおおよそ投機と言えるでしょう。

 投機の主なネタは決算や会社から出る様々なIR(特許や提携、新製品、市場昇格、優待、分割)やテーマや仕手株などの需給も含め

【株価を当てる事が投機の目的】

になります。


 【投資】というのは『企業成長の実り(株価上昇や配当)を頂く』ことであり、『時間』を掛けて資金を投下する行為です。
 企業は一朝一夕で成長するわけでは無いので最低でも1年以上〜生涯という感覚になるのは必然です。

 投機は狩猟であり、投資は農耕であるともいえます。
 セミナーでもおよそ半数の人が「投資をしているつもりが投機だった!」と毎回判明します。


 私はなにも投機を否定して投資を推奨しているわけではありません。
 投機も投資も博打も肯定します。

「自分の行動を理解していないことが凄く危険!!」と言いたいのです。

・飲酒運転(薬物)で歩道に突っ込んで死傷者が出るという痛ましい事故
・階段で悪ふざけのつもりで同級生を押したら転落して亡くなる事故
・100万円をFXで1億円にし、10億にし、その後借金が2億になり嘆く人
・あるバイオ株の可能性に信用二階建てして夢破れ、電車に飛び込む人

 ジャンルや程度の違いこそあれ、行動には結果が伴います。
 自分のしている事の行動の結果の予測が出来ていないというのは大変危険なことなのです。
 投機と投資の違いを認識出来ていないという事はそれに近しい状況にあると言えます。


 投資であれば株価が下がったとしたら喜べないといけません!
 何故なら企業の実質価値は変わらずに安く買えるようになったのです。
 いつも500円で買う牛肉が特売で半額になったら普通嬉しいはずです。

 余力が無くて喜べないというのは資金管理の問題になります。
 投資においての損切りの発動条件は株価ではなく企業価値が見込みよりも継続して悪くなる見通しが立った時になります。


 投機での損切りの発動条件は実に様々です。

 株価や材料、ネタなどなど多岐に渡りますが、事前に『こうなったら切らないといけない』と決めておく必要があります。

 今は本決算シーズンなので決算で売ったり買ったりすることも多いですが、スタンスがブレブレだと何をやっているのか分からなくなってしまいます。

 基本の考えなのですが、考え方の核、芯をしっかり持つことがどんなことでも大事ですよね(笑)



■ピックアップ銘柄本決算フォロー

・東京エレクトロンデバイス

 好印象の良い数字です!
 19年3月期に対して、前期比11.8%の減収、経常利益は16.7%の増益で着地し、配当は80円⇒93円で着地。
 20年3月期も3Qまでは半導体市況が悪い前提での予想であり、今期通期予想で6.4%増収、経常利益は13.7%の増収増益になっています。
 フォローを始めてから株価は横這いですが、当時の配当利回りが3%だったのに対して現在4.9%まで上がってきておりここから3年での投資妙味は高いのではないか?と感じています。
 ちなみにPB事業もEC事業に含まれているので、上期は去年よりも悪い予想数字を描いている印象があり、通期予想は保守的に感じました。


・テノックス

 特筆することはありません。
 2月の開示で前年の杭の施工不具合が完結した現在も時価総額61億円に対してネットキャッシュが上回っており、配当利回り3.5%と依然バリュー継続です!


・丸順

 株価こそ決算後に下がってしまいましたが、着地、今期予想共にこれだけ米中貿易摩擦を始めとした悪材料吹き荒れる中で数字が出せたものだと驚きました!
 16年には4%だった自己資本比率も19年3月期には20%まで回復し、稼いだキャッシュで着実に借金を返す体質改善が続いています。
 近々再度の企業訪問を予定しています。


・神戸天然物化学

 今期予想の減価償却費増加分は以前からのアナウンス通りながら退職給付引当金などの一時費用2,4億円の一括計上(来期は大幅に縮小予定)&今後の成長のために人件費などの固定費も1.6億円増え、今期予想の経常利益は
−43%の大幅減益に沈む。
 利益率が高くなる量産ステージの増加が順調なことと安定配当25円を継続することは評価できます。
 業績評価できるようになるまでにはまだまだかかるでしょうが、ビジネスモデルもオンリーワンであり、企業としての成長意欲も高いので今後もウォッチしていきたいと思います。



それではまた!


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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相川伸夫のクロスフォー企業IR報告と土橋社長の視るビジョン

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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※4月5日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒761円(+36%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒843円(+3%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1158円(+30%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒5080円(+74%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1400円(−24%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒1204円(−24%)

・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒2890円(−40%)

・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒1876円(−5%)

・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価945円⇒1531円(+62%)

・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
 株価2718円⇒1532円(−44%)

・丸順(3422)18年9月18日配信
 株価826円⇒687円(−17%)

・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
 株価421円⇒289円(−31%)

※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
 私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
 執筆から3年程度は今後も継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。


・山王の鈴木代表の突然の訃報には大変驚きました。心からお悔やみ申し上げます。

・3月期の本決算開示が始まっています。

 3月期のピックアップ銘柄の決算発表予定日は次のようになっています。
 4月25日   東京エレクトロンデバイス
 5月10日   テノックス
 5月14日   東北特殊鋼
 5月15日   LCホールディングス
 5月15日   パウダーテック
 5月16日   特殊電極 
 5月13日   神戸天然物化学
 5月10日頃? 丸順

 私個人としては東京エレクトロンデバイス、丸順を楽しみにしています。
 東京エレクトロンデバイスは前回の記事で書いているので言わずもがな。

 丸順は米中貿易摩擦を嫌気してこれまで売られてきました。それでも今期の着地、また来期の予想をどう出してくるのかは非常に興味があります。
 今期よりも強気の業績予想が出せるのであれば、相当会社としての地力が上がっていると捉える事が出来ます。
 それにしても丸順のIRに対する熱意は並々ならぬものですね!
 業積成長とそれに伴う財務改善が進み、市場替えが行われればおのずと株価の位置も立ち位置を変えると期待しています。



◆3月30日に行われたクロスフォーの企業IR報告

 私は現在リンクスリサーチで仕事をさせて頂いています。
 それに伴いリンクスリサーチのアナリストが訪問取材をした企業のIRのサポートもさせて頂いています。

 この億の近道をご覧になっている方のどれだけの方がSNS、例えばツイッターを活用されているのかは分からないですが、ほんとに便利なツールです!
 個人投資家が主催している勉強会にはだれでも参加できます。
 コネクションなんかも特に必要ありません。

 クロスフォーの企業IRはそんな個人で主催しているオフ会の集まりに企業を呼んでIRをしてもらうという企画です。
 今回は大阪の『みんなで株トーク』という会で企業IRを行いました。
 名古屋と東京ではアイル氏の主催している『キャッシュフローゲーム会』に企業を呼ばせて頂く事が多いです

<ツイッターアカウントの紹介>
・アイル氏(名古屋時々東京)
 https://twitter.com/Zaimax3
・スワン氏(大阪)
 https://twitter.com/toushika_swan

 投資家のリアルでの集まり『オフ会』を企画してくれています。
 もしご興味がある方はぜひ参加してみてください。


 それでは本題に戻ります。


 クロスフォーの企業IRでは土橋代表に登壇して頂き、1時間半の企業説明+1時間半の質疑応答、その数23問にも及びました。
 また会場には新製品であるテニスブレスレットと今回の説明資料に初登場したイージークラスプの装着体験ができ、その説明も社長自らが開演時間前と休憩時間にされており参加者の評判もとても良かったです。

 説明会の一番の肝はイージークラスプという商品が完成した事
⇒これにより今日までアクセサリーの留め具の定番として使われ続けてきた引き輪とカニカン(ググると画像が出てきてすぐにわかります)の牙城を崩しに行けるという戦略が新しい部分です。

 土橋社長が展示会でダンシングストーンを供給している大手得意先に商品を見せたところ非常に前向きな反応を頂けたとのことで、現在このクラスプも大量生産の準備に取り掛かっています。

 またテニスチェーン(ラインストーンが隙間なく配列した豪華なデザイン)についても大きな受注が決まったと話されていました。
 その受注の規模としては現状3台も入れてるテニスブレス製造機械をフルで回しても数か月は掛かるという量らしいです。
 それが来期に載ってくるのかについては「現在精査しています」という回答がありました(笑)が、私個人としてはポジティブに捉えています。

 現在、クロスフォーの事業を正しく理解できている投資家の数は多くは無いでしょう。また、時価総額と流動性から機関投資家が買うにはまだまだ規模が小さすぎます。
 となると個人投資家しか触れない株でありましょう。

 多くの投資家は優待目当ての100株単元の株主であることは有価証券報告書を見ても明らかです。


・相川伸夫が語る注目銘柄 クロスフォー(7810)
 http://okuchika.net/?eid=8000
↑の記事は18年10月に執筆した記事です。


 クロスフォーはジュエリー製造販売会社ではありません。
 ジュエリーに使う『金具製造』の会社という認識がもっともふさわしいです。

 国内事業のOEM供給しているダンシングスト―ンの一個当たりの売上の嵩がデカいばっかり(利益は低い)にダンシングスト―ンの製品が国内で売れたとか売れてないがよく話題に上がりますが、実はそんなことはこの会社にとって大したことではありません。
 この会社は機械加工によって付加価値のある金具やパーツ、留め具を生産して【世界】に向けて販売するのが事業です。


◆土橋代表の視るビジョン

 それは数年後や10年後の姿です。
 今期の決算などの近視的なビジョンはむしろあまり気にしておられないように感じます。
 これは経営者にとって決して悪いことでは無いと思います。
 ましてやクロスフォーは土橋代表がバブルの時代に紛争地域を自分の足で歩き宝石を目利きして日本に持ち帰っていた宝石商が祖業になっています。
 それからもずっと土橋代表がクロスフォーカットも特許を世界中で取得しているダンシングスト―ンも開発してきました。

 今回のイージークラスプも社長が土日も正月も図面を引いては加工職人とやり取りして開発し、特許出願申請中の渾身の新製品です。
 土橋代表は今も各国の展示会で陣頭に立って営業をしています。
 また、販路をさらに広げてトルコのイスタンブールであったり中東、アフリカにも進出して商談を進めています。
 世界の現場で起きていることは私にはこれっぽっちも分かりません。
 しかし、土橋代表は長年の商談実績を持ち、世界中の大手卸業者にダンシングスト―ンを年間数百万個も販売しています。
 この販路が非常に大きな競合優位性であると前回の記事でも書かせて頂きましたが、新製品であるテニスチェーンやイージークラスプが今後どうなるのか?

 ダンシングストーンは世の中には全く存在していない商品でした。
 0⇒1の製品の価値を伝えるのは大変難しいものです。
 しかし、テニスチェーンとイージークラスプは今ある製品をそのままリプレイス(置き換え)するだけの製品であることからその速度はダンシングスト―ンの時よりも速いと思います。
 すでに世界の大手卸業者の口座をクロスフォーは持っているわけですし(笑)
 価格と安定供給と製品の質をクリアできるかどうか?が今後のポイントになるでしょう。
 土橋代表はこれについて十分に可能であると考えワクワクしながらこれに挑戦しています。


 失礼な物言いになるかもしれませんが、土橋代表は不器用な人です。
 ヒットやバントを狙うのではなく、全力のフルスイングをする人です。

 小技を使えれば上手く立ち回れるかもしれない局面もあるかもしれませんが、私は今のまま全力フルスイングでホームランを狙い続けてほしいと思っています。

 クロスフォーの株価は上場してからずっと右肩下がりです。
 業積も芳しくなく、上場ゴールを取り締まれとの強い批判も時には浴びます。

 そんな中、社長はしっかりと未来を見据えて次の事業の柱を伸ばす動きを一歩一歩着実に進めています。
 数字にも何にも表れていないときが投資妙味が高い時であり、同時に投資判断が極めて難しい時であるのも言うまでもありません。

 私はテニスの製造機械を現認し、本社で働く社員を現認し、製品を現認し、市場の小売店にある製品と価格を確かめ、テニスチェーンについてひたすらにネットで検索しました。
 結論として最低短くても2021年7月期の本決算までは大いに期待してフォローするつもりです。

 結果は空振りなのかもしれません。

 それでもこの企業は応援するに足りる価値があると私には感じられました。
 株価はどうなるかは分かりません。

 しかし、この会社がもしかすると世界中のアクセサリーの留め具・金具に革命を起こすかもしれないことは分かりました。

 己の信じたビジョンに賭ける。これが株式投資の醍醐味であり、投資家の本懐です!


それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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相川伸夫の銘柄フォローレポート 東京エレクトロンデバイス

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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※3月1日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒717円(+28%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒844円(+4%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1311円(+47%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4985円(+71%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1400円(−24%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒1244円(−21%)

・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒2800円(−42%)

・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒1835円(−7%)

・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価945円⇒1511円(+60%)

・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
 株価2718円⇒1709円(−37%)

・丸順(3422)18年9月18日配信
 株価826円⇒676円(−18%)

・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
 株価421円⇒333円(−21%)

※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
 私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
 執筆から3年程度は今後も継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。


 フォローレポートを書かせて頂いた東京エレクトロンデバイスは、昨年春に億の近道で注目銘柄として掲載させて頂いた銘柄であり、現在も大変注目している企業のうちの一つです。

■情熱投資家、相川伸夫 東京エレクトロンデバイス(2760)
 メーカー機能強化へ!!業態変化の片鱗を視た
 ※2018年4月9日配信
 http://www.okuchika.net/?eid=7679


私が客員アナリストへと転身してもうすぐ1年です。

こちらの記事はアナリストとして駆け出しの頃に書かせて頂いた記事であり、読み返してみると何とも気恥ずかしさが込み上げます(笑)


東京エレクトロンデバイス(以降、TEDと呼ばせて頂きます)のIRの方は私の知識が未熟な部分に対していつも丁寧に解説をして頂けるので、大変勉強になっております。この場を借りて御礼申し上げます。


前回の記事の要旨は以下のようになります

・利益が3倍にもなる中経(21年3月期)に対して明確な動き(M&A)が出始めた

・高い配当利回りがあるにも関わらず意欲的な中期経営計画が期待できる

・産業の構造変化が起こっており、TEDの事業にはチャンスがある

というものでした。


今回の記事の結論は、
『記事を書いた時よりも投資妙味が高くなっているのではないか!?』
というものです。


記事の配信以降TEDの業績は堅調&増配(17年3月期60円⇒18年3月期66円⇒19年3月期予想80円)を発表しています。

しかし、半導体市況の先行きが不透明なこ業績悪化した銘柄が出ています。

簡単にではありますが現状半導体業界がどうなっているのか、またTEDの中計に対しての現在の位置などについて簡潔に説明していきたいと思います。



■半導体市況ってどうなるの?


まず、今後の市況について確かなことが分かってる方はいません。

昨年から現在までに50社程度訪問させて頂き、それ以外にもIR説明会なども合わせると100社程度のお話を聞きました。また展示会などでも非上場含めた企業ともお話させて頂きました。

『現在は踊り場で、いつまで踊り場かは分からない』という企業様が大多数でした。

『中期、長期的には今よりも半導体市況は活況になるからそれに備えている』という回答はほぼ100%だと感じました。

つまり、今後半導体の数はさらに増え、部品に求められる性能も上がり、先進国以外でも急速にIT化、電子化が進むことから半導体関連に対してそこまで悲観的にならなくても良いのではないか?と私は考えています。


半導体商社に求められることは
『欲しい人に、欲しい数量を、適切な価格で提供すること』
です。

その際に半導体商社はその半導体に関する知識や製品ごとに関するサポートも求められることは前回の記事で解説した通りです。

TEDの業績は半導体市況が現状踊り場だと言われているにも関わらず至って堅調そのものです。

その理由はCN事業(コンピュータシステム関連事業)とPB事業(プライベートプランド事業)の売上高が中間決算説明資料にある通り伸びているからです。

中間決算説明資料によると売上高が前年同期比に対しCN事業+11億円(14.8%増)とPB事業+15億円(53.6%増)で26億円分伸びています。

EC事業(半導体及び電子デバイス事業)が前年同期比で103億円マイナスになっている一番の要因はアナログ・デバイセズ社との代理店契約解消による影響が大きいです

そしてEC事業が103億円も落ちたにもかかわらず減収増益な理由はセグメント利益率の違いが大きく影響しています。

CN事業の利益率はEC事業に比べて高いです。

PB事業は開示されていないので利益率はわかりませんが、EC事業よりも高いと推定しています。

もちろん半導体市況が良いとEC事業の利益率も上がってきます。

現状EC事業の103億円の減収をCN事業+PB事業の増収26億円が補っている状況なのです。


■CN・PB事業とは何か?ザックリ解説!


・CN事業はデータセンター関連向けなどのIT機器の販売70%と保守・点検やセキュリティのサービス30%で成り立つセグメントです。

 IoTや5G、ビッグデータなどにより現在データ容量の増大が続いています。
 それに伴いデータセンターなどのIT設備投資需要が強まっており、そこに収める製品やサービスが売れているという解釈で概ね大丈夫です。そしてこれはまだ始まったばかりであり、3Qの受注実績でも増加しているように今後も継続して増えていくと考えられます。

・PB事業はインレビアム(自社ブランド)+M&Aした子会社2社のセグメントです

 こちらでは前回の記事で解説したDMSが堅調に進捗していることと、子会社化した2社の貢献があります。


■中期経営計画と現状のギャップ


中計に掲げられている計画数字が達成されると21年3月期は経常利益は72億円(今期予想27億円)、純利益は42億円(今期予想20億円)となります。

利益が伸び始めたタイミングでDOE(株主資本配当率)を廃止し、開示資料にある通り『連結配当性向40%』に従い増配を続けています。

仮に中計通りの着地をすると21年3月期の配当は約170円であり、現在株価1850円での配当利回りは9.2%です。

かなり驚異的な数字です!!

この数字の算定根拠にあるのは…

売上高2000億円

・EC事業1600億円、利益率 2%で32億円

・PB事業 160億円、利益率10%で16億円

・CN事業 240億円、利益率10%で24億円

という計画です。


ただ、個人的にはECの1600億円の利益率2%を後二年で達成するのは困難ではなかろうか?と感じています。

1200億円の0.8%くらいではないか?

他のPB事業とCN事業に関しては限界利益率も十分高いと思われるので、売上高が上がった分は利益率が上昇していくので期待しても良いと感じました。

EC事業を厳しめに見ると21年3月期には経常利益50億程度となる算定が出来ます。

すると純利益は30億円、配当性向40%で配当120円で配当利回りは6.5%と試算出来ます。

もちろん最終的には半導体市況がどうなるかによって上下にブレるのでわかりません。

この計算はあくまで個人的な試算です。

投資は自己判断にてよろしくお願いします。


■投資指標

※2019/3/1現在

終値   1835円
時価総額 191億円

 ※19年3月期会社予想

 売上  1400.0億円
 経常利益  27.0億円
 純利益   20.0億円
 配当    80.0 円
 配当利回   4.35%
 PER    9.58
 PBR    0.77
 ROE    6.8%
 自己資本比率31.6%

※半導体商社15社の平均配当利回りは3.28%。

 今期予想PERの15社平均は23.8


■営業CFがマイナスなのと有利子負債が増えてるのが気になる…

教科書的には営業CFはプラスが望ましく、有利子負債も少ない方が望ましいとされるにも関わらずTEDはとてもよろしくありません。

大丈夫なのかすごく心配です!!

…という質問を度々受けます(笑)


結論から言えば、減収ではあるものの『極めて順調である!』と私は評価しています。

理由を説明します!

まず、営業CFはプラスであるのが好ましく、有利子負債も少ない方が安全度が高いというのも解釈として間違っていません。

しかし、商社は利益率が2%程度しかなく主な事業は『商品を仕入れて顧客に売る』事です。

つまり、営業CF的にはこうなります↓

1)商品を仕入れる為に現金(有利子負債)を使う
2)商品を顧客に納品することで売上(売掛金)が立つ
3)しかし、代金(売掛金の回収)は期日までのタイムラグがある
4)代金が回収出来たら有利子負債を返す

この循環のどこで締め日を迎えたかによって営業CFがプラスやマイナスに大きく振れるのが特性です。


従って、次のように言い換えることもできます。

<受注拡大局面では現金(有利子負債が増えて)を使って製品を仕入れて売るから営業CFが大きくマイナスになる>

<受注減少局面では売掛金の回収の方が仕入れよりも進むから現金が増えて(有利子負債が減って)営業CFが大きくプラスになる>


本来利益が出ていれば営業CFはプラスであり、かつ決算による会計上の締めがどのタイミングで訪れたか?ということによる影響ももちろん大きいですので、一概にプラスマイナスだけで全て説明できないということと、有利子負債があまりにも多くなることで安全度が下がる事には違いありません。

ただ、直近5年分の半導体商社の営業CFプラスの社数と−の社数を羅列すると

14年…  プラス 7社  マイナス 7社
15年…  プラス 7社  マイナス 7社
16年…  プラス 9社  マイナス 6社
17年…  プラス10社  マイナス 5社
18年…  プラス 1社  マイナス14社
19年2Q…プラス 9社  マイナス 6社

ちなみに営業CFがマイナスになるであろう純利益がマイナスだった社数は14年に1社、15年に1社、16年は2社17年も2社。それ以降は0です。

つまり、事業特性上営業CFは会社側で制御するのが大変難しい部分になるというのが分かるかと思います。


世界情勢や金利動向などいつも様々なマクロ環境の中で投資判断をする必要が求められます。

しかし、過度に悲観することなく、成長企業へ資金だけではなく『時間を投資』することでインカムゲインをもらいつつ、会社が成長したらキャピタルゲインももらうことが出来るのが株の醍醐味だと思います。

日本にも良い企業はまだまだたくさんあります!

・東京エレクトロンデバイスHP
 https://www.teldevice.co.jp/

TEDが皆さんの億の近道になると嬉しい限りです<m(__)m>


それではまた!

『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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相川伸夫の今日からできる相場急落への備え

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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※1月24日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒753円(+34%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒879円(+8%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1352円(+51%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒5060円(+73%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1350円(−26%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒1185円(−25%)

・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒2800円(−42%)

・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒1825円(−7%)

・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価945円⇒1167円(+23%)

・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
 株価2718円⇒1849円(−32%)

・丸順(3422)18年9月18日配信
 株価826円⇒746円(−10%)

・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
 株価421円⇒299円(−29%)

※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
 私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
 執筆から3年程度は今後も継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。


◆新年スタート

 去年の12月は多くの方が痛手を負ったことと思います。
 中にはあえなく退場してしまった方もいるでしょう。
 現在株式市場は堅調に推移しており、日経平均だけではなく売られ過ぎた個別銘柄にもリバウンドの動きがみられます。
 2016年のチャイナショック、ブレグジットに続き、またもや日経平均のPBR1倍は押し目という結果になりました。


 投げが投げを生むパニックの際にはどれだけ優良な企業であろうが売られるということが改めて痛感出来た相場体験でしたね。
 そして嵐が過ぎると落ち着きを取り戻した投資家が優良な企業の株を『安い!!』と言って買い上げる。


出来る事なら…

1、相場がパニックになる前にキャッシュポジションを30%以上用意する
2、あからさまに相場がクラッシュしたタイミングにはキャッシュの15%買いを入れる(クラッシュの中身は要検分)
3、戻ったタイミングでは追加分は早めに売却

 このような行動が取れるとバッチリですよね!

 しかし、多くの方がこの逆をやった結果が相場のクラッシュです。
 一体どうしたらよかったのでしょうか?


 まず一番に今回最も手痛いダメージを食らったのは『信用買い』でレバレッジをかけていた方なのは間違いありません。
 ほとんどすべての企業の株価が下がったので、維持率がみる間に低下⇒追証、もしくは追証間近になってしまった。
 その方々は株価の下落を耐える、もしくはそこで買い増すなんて選択肢はまずありません。投げ売りと分かってもそうせざるを得ないのです。
 これは機関投資家や投資信託の運用会社の解約売りも同様で、そうせざるを得ません。


 動物が大地震の前のわずかな予兆で避難行動を始めるがごとく、投資家としても大地震の前に避難行動が出来たらベストなのですが、それが出来たら誰も苦労しません(笑)
 とはいえ、『相場急落に備える』ことは誰でも出来ます!


【今日からできる相場急落への備え】

・信用取引は明確な期日を自分で設定して勝負する時にだけ限定して使う事
 ⇒ダラダラと一年通して使ったりすると年に2回程度の急落を全て食らってしまう

・信用取引を使う場合、維持率は100%(現物株1対信用1)までにとどめるようにすること
 ⇒信用は上手く使えればとても有効ですが、身も滅ぼします。使うからには覚悟と自律を!

・全体相場がリスクオン・オフの度合いに合わせてキャッシュポジション(投資余力)を調整して下落時に買えるように備える事
 ⇒今がリスクオンなのかどうかの測り方に一番はありません。移動平均からの乖離や日経平均PBR、トピックス配当利回り等ありますが、自分の目でチェックする行為がなにより大事です。それによって感覚はかなり研ぎ澄まされます。


 新聞やテレビを含めメディアというものは『たくさんの方の目に留まる』ことが収益の条件です。
 よって、相場が悪くなれば不安を煽るような記事が増え、相場が良くなると調子の良い記事が増えるのは皆さんもご存知の通りかと思います。

 それがメディアの仕事とも言えます。

 不安を煽られようとも、調子の良いことばかり並べられようとも、自分の目で現在の景況感を判断する指針を持つことで昨年の12月末で買うという行動も可能になります。


 経験こそ善です!!

 今回の経験で私も多くの事を学びました!
 それらを忘れない様にワードでまとめています。


 いきなり『上手くやる』なんてできないんです。
 しかし、『努力する』事は全ての人に与えられた平等な権利です!

 0と1は数字の1の差ではありません。
 『無』と『有』、そこには無限と言えるほどの差が存在します!
 1が出来れば2を目指し、いずれ10にも至れます。

 目標は高く!けれど、そのためのステップは低く!!
 『上手くやる』事なんかよりも『とりあえずやってみる』フットワークの軽さのがはるかに強いと私は感じています

 皆さんの投資が良いものとなりますように!!


それではまた!!


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


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相川伸夫の2018年振り返り

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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※12月21日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒603円(+8%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒897円(+10%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1500円(+68%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4755円(+63%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1237円(−32%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒922円(−42%)

・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒2750円(−43%)

・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒1643円(−17%)

・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価945円⇒1097円(+16%)

・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
 株価2718円⇒1526円(−44%)

・丸順(3422)18年9月18日配信
 株価826円⇒604円(−27%)

・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
 株価421円⇒289円(−31%)



 マーケットがクラッシュしてしまいました。

 全体相場は大きく荒れ、それによって個人投資家の人気が高かった特に成長期待で買われていた銘柄を中心に資金が抜けました。
 さらに追証と思われる売りによって個別株でこの二週間足らずで株価が半分になるものも出てきています。

 先物の動きとしても来週大きくさらに下げるかもしれない可能性もあり、一瞬で昨日までの景色と様変わりしていくようです。
 この記事が配信される時にはさらに下値を掘っている可能性もあり得ますのでコワイ相場です(笑)

 株価の動きはジェットコースターによく例えられますが、こういう時にはまさにその通りだなぁとつくづく感じる物です。


◆休むも相場が正解だった?

 前回の記事にて『いっその事ここらで投資を一旦お休みして、また相場がホットになったら再開するのも立派な戦略です。』と書いてわずかひと月でここまでくるとはさすがに思いませんでした。
 私は相場がこの後右肩下がりだとしても相場を張っていたいという考えです。
 その理由は、下げに転じる瞬間の感覚や相場の状況を体験することが、長い目で見て資産が減ることよりも重要だからなのです。

 現在資産の含み損で腹が痛い、頭が痛い、又は退場一歩手前という人もいるかと思います。
 でも、株式市場を休みはしても、『自分には才能が無いんだ』とあきらめないでください。

 投資の世界は経験と知識、そしてそれを活かして稼ごうという気概が投資のパフォーマンスに繋がると思います。
 折角知識や経験があっても稼ごうと思わなければパフォーマンスは上がらないですし、気概だけで経験が足りていなくてもダメだからです。


 短期的には逃げるが勝ちだったかもしれません。
 上手く回避できた方は素晴らしいです!
 成功した方はぜひ次も回避できるように今回の判断に至った理由を整理しておき、今回の下落を食らった方はどうして回避できた方がいたのかを考えることで経験に結び付けることができます。

 また、株価が下落しても企業の価値は変わっていない企業がほとんどなので投資妙味があがったとも捉えることができます。


◆今年の振り返り

 今年一番の転換点は客員アナリストとして活動をさせて頂くことになったことでしょう。
 駆け出しアナリストではあるものの実際に企業訪問に行き、企業が何を考え、どのように経営判断、事業判断、運営をしているかを前よりも学ぶことが出来たのはとても勉強になりました。
 また、それを記事にしていく中でまだまだ自分の知識や考えが短絡的であることを思い知らされました。

 ピックアップ銘柄フォローで掲載している12銘柄中マイナスが7銘柄と何ともやるせない感じになってしまいました。
 私が製造業のセクターが得意なこともあり、シクリカル要素が強い銘柄も多く、リスクオフの際にはすぐに資金が抜けるという性質が否が応にもよく理解できてしまいます(笑)。

※今まで特に触れてきませんでしたが、ピックアップ銘柄は推奨ポートフォリオでもなんでもありません。私の目で見たこの会社は面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察が目的の物です。
 3年程度は継続ウォッチしていきたいと思いますので銘柄はさらに今後増えると思います


◆前回記事の訂正

【誤】
 リーマンショック後の日経平均安値は7,054円であり、この時の日経平均PBRは0.81(BPS5700円)でした。
 あれから9年、現在足元の日経平均のBPSは3倍強の19000円を超える程になりました。

【正】
 リーマンショック後の日経平均安値は7,054円であり、この時の日経平均PBRは0.81(BPS8700円)でした。
 あれから9年、現在足元の日経平均のBPSは2倍強の19000円を超える程になりました。

 失礼しました<m(__)m>
 単純な掛け算と割り算を間違えました。


◆今後の投資戦略

 現在配当利回りが5%を超える銘柄もそれに近い水準の4.5%の株もかなり増えてきました。
 その中でも減配リスクの少ない銘柄。つまりは赤字になりにくい企業を中心に買っていく戦略は資産防衛&市場がリスクオンになった際の上昇にも乗ることが出来ると私は考えています。
 出来れば万年利回り5%とかの企業ではなく、ついこないだまでは3%だった銘柄が5%近い水準になってきた銘柄や、利回りはすでに4%以上にも関わらず成長に舵を切っている銘柄などは特に投資機会かもしれません。

 株価がどれだけ下がろうとも企業は今日も収益を獲得しています。
 EPSの分だけ企業は毎年成長するのです。

 トレードに自信がある人はぜひ波乗りにチャレンジし、波乗りにチャレンジしない方はぜひ企業分析に注力してみてください

 相場がクラッシュしたときにはこの後一年で2倍や3倍になる企業も投げられて安くなっていることが多いです。


今年もありがとうござました!
来年も頑張りましょう(^^)/

それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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大魔神氏リアルタイムトレード講座体験レポート




 「株式投資において最も重視している指標、もしくは投資の軸足としているのは何ですか?」

 こう問いかけられた時にどう答えるかを考えてみてください。


 私の場合は第一に『企業分析』であり、次に投資対象とする企業がもつ技術やサービスが社会や『潜在的なニーズ、市場』があるかどうか?というポイントを重視しています。

 その次が投資タイミングです。

 この三つ目の『投資タイミング』について、正直私は得意とまでは言えません。
 だからこそ、自分が確信を持った企業をコンスタントに下値で買い下がっていくという逆張り手法が私には馴染みました。


 「株の上げ下げを板の気配やチャートから見事に言い当ててしまう人がいるらしい…しかもそれをリアルタイムで実演するセミナーを開催している人がいる!!」

 耳を疑う、そんな魔法のようなことができる人が億の近道で今月12月から執筆を始めているのをご存知でしょうか?

その人こそ、その名も【大魔神氏】です。
http://okuchika.net/?cid=56


 私とは全く違う株式へのアプローチの仕方をしている大魔神氏に大変興味があったので、リアルタイムセミナー(9時〜15時)に参加させて頂き、大きな視点の違いに大変驚いた次第です!!

 セミナーの一日を通し、株価の上げ下げを実際に的中させるのを何度も目の当たりにしました。
 その的中率たるや70〜80%ほどは有るのではないかとも感じ、その相場感覚は大変に優れていると感じました。


 今回の記事では、リアルタイムトレードセミナーに実際に参加して感じたことについて簡単に紹介させて頂きます。


◆視るポイント

 間違いなくここが一番の違いでした。
 企業の実力やポテンシャルから株価を考察するためには当然、財務諸表(BS、PL、CF)の読み込みや業界、その企業のHPやIR資料など何かしらを読むことと思います。
 しかし、大魔神氏のセミナーにおいて最後までそれらについての単語すら出ては来ませんでした!
 「株価、板、出来高、チャート、全体地合い等をみれば株価の動きが強いか弱いかが判断できるから」ということなのです。


・何故強いのか?
・何故買われているのか?

 これらは個別の中をみないと分かりませんが、極端な話そんなこと知らなくても「上がるものは上がるし、下がるものは下がる!」

 こういう世界やスタイルがあることを知ってはいましたが、いざ実際に講義を聞き、実演を目の当たりにすると大変奥が深く、また非常に有益なことばかりでした!

 買うタイミングや売るタイミング、ストップ高を付けてからその後の動きにおいて見なければならないポイントなどなど、自分の手法に合わせて吸収できる技能はたくさんありました。


 大魔神氏のトレード手法をテクニカルという一言で形容するのはおそらく適切ではないでしょう。

 何故ならつまるところ『需給を読み解いて売買をする手法』だと感じたからです。

 需給とはつまり、『買う人と売る人の心理と背景からその後の行動予測をする』ことに他なりません。


 私の投資は企業がいわゆる『つぼみ、あるいはその前の状態』の時から投資し、それが花開いてから多くの人に注目されるのを楽しむ投資であるのに対し、大魔神氏は花開いてからの状態を観察して、投資判断をするのです。

 よって大魔神氏は私の真逆で、強い銘柄への順張り投資です。

 大魔神氏に学んだ多くの【気付き・学び】は実践して感覚を磨くことが重要で、やればやるだけ上達していくと確信できるものでした。

 私の感想としては、こうした売買に関する技は持っていた方が間違いなく良いと思いますし、トレードに関する能力が高いに越したことはありません。


 しかし、やはりトレードの技術だけで完結してしまうのは悲しいと思うのです。


◆企業を研究することは楽しい!

 一つの企業を調べると一つのビジネスモデルが理解できます。
 一つ、二つ、三つと知る・分かることが増えるということは、資産のみならず人生をも豊かにしてくれると私は信じていますし、やはり中長期で企業の成長を応援しつつ自分の資産も大きく増やすというのは投資の楽しさの一つだと思っています。

 なので、財務分析を中心にやってきた人はぜひ大魔神氏のセミナーに足を運んでもらい、逆にトレードを中心にやってきた方には山本潤氏の財務分析セミナーに参加してもらいたいというのを強く思った次第です(笑)

 幸いにも大魔神氏は来たる2月2日に億の近道にてセミナーを検討しているとのことなので、ぜひこの体験レポートで興味を持たれた方には参加してみてほしいです!

 また、トレードが主の方には山本潤氏の数式を元にした財務分析セミナーへの参加を強くオススメします!

 必ずや何かしらの気付き、学びがあり、明日の売買・投資における大きな糧になることと確信しています!
 究極的には両方できるようになってしまえば、これほど素晴らしいことはないでしょうから(笑)


 今回セミナーに参加させてもらえたおかげで能力もやる気も高まりました!!
 まだまだ厳しい相場が続くと思われますが、明けない夜も終わらない冬もありません。

 ぜひ、投資機会を探って資産を増やしましょう!


それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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成長を無視して株価を予想してはならない

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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
 ※11月16日(金)執筆時点

・山王(3441)2016年12月19日配信
 株価560円⇒913円(+63%)

・テノックス(1905)17年2月20日配信
 株価815円⇒873円(+7%)

・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
 株価894円⇒1462円(+64%)

・特殊電極(3437)17年6月12日配信
 株価2922円⇒4430円(+52%)

・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
 株価1831円⇒1338円(−27%)

・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
 株価1577円⇒1006円(−36%)

・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
 株価4845円⇒2583円(−47%)

・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
 株価1970円⇒1956円(−1%)

・アバント(3836)18年6月25日配信
 株価945円⇒1267円(+34%)

・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
 株価2718円⇒2140円(−21%)

・丸順(3422)18年9月18日配信
 株価826円⇒812円(−2%)

・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
 株価421円⇒410円(−3%)



 去年までの相場はとても素直な相場(好決算の銘柄は買われる、高成長の会社は高PER水準まで期待で買われる)で今年、特に10月に入ってからは好決算でも売られたり、決算の数字から成長鈍化の気配がするだけでストップ安まで売られたりする大変難しい相場展開です。

 セクターの中でも特に足元、製造業や不動産と言ったものは大きく売られています。


 皆さんの中にも『こんな良い会社なのだからこんなに売られるなんてマーケットがおかしい』と憤慨している方もいると思います。以前私もそのように考えていた時期がありますが、その考えは非常に危険なので改めることが肝要です。

 株価は先行指標でもあり、マーケットの需給(買う人と売る人のパワーバランス)によって上下に暴れまくる単なるプライス(それ以上でもそれ以下でもない只の値札)でもあります。


 同じ決算の業績でも一年前なら翌日S高まで買われる値でも今だとS安に売られるようなことが一部で起きているのが現在のマーケットです。

 マーケットも四季のように移ろっており、夏なら半袖でも熱いが、冬はダウンジャケットを羽織っても寒いという違いがそこに存在します。


 今、マーケットはこれから冷え込んでいく局面にある可能性があります。

 いっその事ここらで投資を一旦お休みして、また相場がホットになったら再開するのも立派な戦略です。

 もちろん、冷え込みに行くのを十分に織り込んでおり、今が従来から言われる定説の「10月に買って4月に売れ」というように買い場なのかもしれません。

 相場を当てに行くよりも『こうなったらこうしよう』と備えておくことが重要です。


 この後書く内容は、これから2年〜3年もしかしたら冬に向かうかもしれないマーケット状況ですが、それでも戦う意思を持つ人に対して参考になればと思って書きます。


■日経平均の下値についての考察


 相場を当てるのは困難ですが、仮にマーケットが悪くなっても日本企業が全て破産するわけではありません。企業活動が増収増益だったのが横這い成長、あるいは減収減益に転じる訳ですが、リーマンショックからの10年で日本企業の財務も良くなり資本も約2倍になっています。配当金額も増えています。

 株価を考える時に、いったい何を元に株価は形成されているかを考える必要があります。

 相場を当てるのは難しくとも下限はおよそこのくらいまで行ったらよっぽど買い向かってしばらく待てばプラスになるであろうという計算は可能です。


 投資における人気指標であるPERは景気拡大面ではある程度参考に出来ますが、景気減速面ではまったく当てになりません。

 なぜなら業績の下方修正が出ればEPSが低下することで一番大きくブレる純利益を使っているから指標として当てにならないのです。

例)
・EPS100円で株価500円=PER5で割安だと判断して買った

↓市況悪化で業績予想が下方修正されてEPS10円になってしまった。

・EPS10円⇒PER5のままなら株価10分の1の50円
(実際にはPBRや配当利回りやビジネスモデルなども作用するので、下方修正だけでここまで売られるのは稀ではある)


 このように、下方修正の可能性が高まるタイミングではPERの信頼度は特に大きく低下(今期予想のPERが低いからと買い向かっても株価がズルズル下げて、トドメに下方修正や来期の通期予想が大きく下げる等のパターン)してしまいます。

 またPERはこれまでの様々な記事でも触れてきたようにセクターや業態によってはその平均値も大きな差(医薬はPER30弱、製造系は10前後等)があります。

 PERは単年での業績数値で会社の株価がどのくらい買われているかを表すので大きくぶれますが、PBRはこれまでの会社の業績によって増えた資産で評価するので単年ごとの変動は少ないです。


・PERは会社の収益力での株価指標(個人で例えると年収での評価)

・PBRは会社の資産での株価指標(個人で例えると財産での評価)


 また、PERやPBRで会社ごとに比較してもそれが適切ではないことは今までにも述べましたが、それらをもっと大きなくくりで見た日経225やTOPIXでのPERやPBRでみると株価の下値予想に使うことができます。

↓参考外部サイト 『日経平均PBR チャート』
 https://nikkeiyosoku.com/nikkeipbr/

↑のグラフで日経平均の過去のPBRの推移が見ることができます。

 期間をALLにすれば約15年位まで遡ってみることができます。

 グラフで見ると一目瞭然ですが、リーマンの時の安値は特にひどいです。

 あれは金融全体がクラッシュして信用収縮を起こしてしまったので特に世界経済にダメージが大きく、100年に一度の出来事と経済界でも言われていることを聞いた人も多いでしょう。

 リーマンショック後の日経平均安値は7,054円であり、この時の日経平均PBRは0.81(BPS8700円)でした。

 あれから9年、現在足元の日経平均のBPSは2倍強の19000円を超える程になりました。

 このことを認識されている方はあまりいないように思います。

 アベノミクスが始まった2012年末以降で急落したのは2016年の7月のブレグジットのニュースが世界を駆け巡った時が最も低く14952円でPBRは1.03を付けました。

 現在の日経平均は21680円でPBRは1.13です。

 ブレグジットレベルのPBRまで落ちるとしてPBR1.03は日経平均19755円。

 リーマン級のPBR0.81で考えると日経平均15535円。


 先行き不透明であることには変わりませんが、私にはそこまで悲観するような水準ではないのではないかと思っています。

 現在の日経平均が30000円であればすごく判断が難しい段階ですが、そうではありません(笑)。

 もちろん、アクセルを踏み込むタイミングが今か?と聞かれるとそうとまでは思いませんが、全て現金にしてしまうのはもったいないと考えています。


 私がここで取り上げている銘柄の他にも素晴らしい銘柄が市場には沢山あります。

 個人的な意見としては配当性向が30%程度で配当利回り3.5%を超えている企業、かつ財務としてネットキャッシュ(有利子負債−保有現金)が豊富(時価総額の30%以上)な企業で現在売られている物が多くあります。ここに成長シナリオ(減収になっても赤字にならない企業=BPSが毎年増える企業)もあれば尚良いです。

 そういった株は今年の前半に比べ株価がかなり下がってきており、魅力が相対的に高まっている印象です。


 思考停止(フリーズ)するのだけはダメです!!

 毎日株価やチャートばかりを見ても特に得る物はありません。

 視るべきはもっと他にあります。


 投資の世界に身を置いて過ごした時間全てが経験という糧になり、次はもっとうまく立ち回ることができます。

・相場から離れすぎないこと

・考えることをやめないこと

・『気付き』には必ずさらに深い気付きがあること

・過去の判断がベストでないと悟った時は素直に認め、軌道修正をためらわないこと

・株価の下落が会社の実質的な価値の下落と必ずしもイコールではない(見極めが重要)こと



 そろそろ年末も控えているので今年利益が出ている人は節税クロスなどもしていった方が良いでしょう。

 難しい相場展開が続くかもしれませんが、思考を続けることが肝要です!!


それではまた。


『全力全開全力前進!!!』


(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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