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駄洒落商会会長です。
良品計画のコスト構造改革が想定以上に進んでいます。今8月中間期の販管費(単独ベース)は、前年同期比2.5%増の202億円と売上高の伸び(同8.8%増)以下に抑制しています。このため、売上高販管費率は32.4%、前年同期の34.4%に比べ2.0ポイント改善、期初計画(33.3%)に対しても0.9ポイント下回る結果となりました。
同社は、社内に社長直轄組織である「30%委員会」を設置し、「売上高販管費率30%」を目指してコスト削減を強化していますが、6つのプロジェクト(店舗作業・諸経費、在庫・積載率、賃料、保全・管財、人件費、本部業務)により経費の見直しを進めており、一連の施策の成果が表れています。
現在の松井社長は地味な方ですが、着実に経営改革を進めています。社外取締役として、しまむらの藤原秀次郎会長を迎えていますが、藤原会長の的確なアドバイスも良品計画の経営改革に大きく寄与しているようですね。
商品別では、生活雑貨の好調が際立っています。アウトドア用品など7つのカテゴリー全てが前年水準を上回っており、減速傾向にある衣服雑貨の減速をカバーしています。これは、前期より推進した一連の生活雑貨活性化策、すなわち「デザインルーム」の設置、カテゴリーごとのデザイナー設置など商品開発の強化、新型什器の導入など販促の強化が奏功しています。
上期の直営既存店売上高を商品別にみると、衣服雑貨が前年同期比4.0%減、生活雑貨が同5.3%増、食品が同1.0%減となりました。売上構成比が高く、流行に左右されないベーシックな商品群が多い生活雑貨が立ち上がってきたこと、コスト構造改革が順調に進んでいることで、良品計画の業績も中期的に拡大傾向が続くものと判断しています。
(駄洒落)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)